23 まさかの展開
「あ、アイリア…!」
立ち上がり、フランリーラの隣、何も無い空を掴もうとする。
「「?」」
(どうしたんだ?目の焦点が合っていないし…足もフラフラしてるね…)
何だか胸騒ぎがして、スクリと立ち上がる。
「い、行かないでくれ…アイリア」
ツカツカと歩き出し、何かを掴もうと必死になっている。
「アイリア!」
何故かどんどん顔色が悪くなっていく。
「ち、違うんだ!ぼ、俺は…」
何かに追い詰められているみたいに、話し合いの時には閉まっていた(今は全開の)窓まで後退る。
(このまま、下がってしまえば、確実に頭から落ちる…今、話し合っている場所は1階の応接間。でも辺り所が悪かったら…)
何かに導かれる様に外を見ると、明らかにこちらを狙っている、スナイパーライフルの銃口が草陰に隠れていた。
「っ…!」
(何で暗殺者に狙われてるんだよ!?)
ダンッと踏み込み、おっさんを押し倒す様に体当りする。
「姉様!」
フランリーラの悲鳴じみた声が聞こえた。
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