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6 気が楽
「俺はそろそろ帰らなきゃいけない」
あ。そうだよね。いつまでもここに居てくれる訳じゃないのを思い出す。
「ルルシア。困った事があったら、いつでも2年A組に来い。力になってやるから」
フッと甘い顔を見せる。トキメイちゃうね。流石、初恋泥棒。
「あと、お前らの事は認めてないからな!!」
オーウェンとアリア君を交互に指差し、バタンと勢い良く扉を閉めて帰って行った。
「よし!」
クルリと2人の方を見る。
ゴクリと2人は喉を鳴らした。
「これから実験するから、話しかけても集中してて聞こえないかも」
「「へ?」」
ストンと勉強用の椅子に座り、ノートを開く。
イリアはまた始まったと言う顔だ。
何かもうどうでも良くなったので、素のままで行こう。
凄く気が楽だ。
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