18 声は可愛い
遅くなりました!!投稿準備が出来ず『無理かも…』って絶望していましたけれども、超頑張って何とかしたんです!何卒、お許しを…!
奇しくも、大嫌いな奴とハモってしまった。
「おっさんからオサラバだ!ハッハッハッ!」
口を開け、豪快に笑う。
姿も声も可愛らしいのだが…豪快だ。
「え?アイリアちゃん…?」
お父様…おっさんはこんなフランリーラの様子を見た事が無いらしい。
(知らないよね!?良かった…!いつもこれなのかと心配したよ…)
ホッとする。綺麗で可愛い妖精みたいなフランリーラちゃん像が一気に壊れたからね…。
「アイリアではない!フランリーラだ!」
睨む。おっさんはたじろいだ。
「フン、この程度で怖がるとは。だが好機!さぁ、奴が呆けてる間に逃げるぞ!」
僕は妖精みたいなフランリーラが口を開けばこうなるのか、と今更ながら悲しんでいた。
「姉様、失礼する」
サッとしゃがみ込み、膝を片手で支えられ、もう片手で背中を支えられる。
「え?え??」
意識がやっとこちらへ向いた時はお姫様抱っこされていた。
自分より身長が低い幼女に。
「舌を噛まないようにしてくれ」
ダンッと踏み込み、フランリーラの部屋の窓を足で蹴り開ける。
瞬時に体勢を整え、そのまま空へと進む。
「え、ま、まさか…!」
ヒューッと落ちる感覚。
「ッ!!!!」
窓から落ちたし、意識も落ちた。
悲鳴を出すとめっちゃ近くに居るフランリーラの耳が壊れると思って、叫ぶのを我慢しました。 by ルルシア
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