オマケ4 とある休みの日
「おい」
僕が新しい魔術の開発に勤しんでいると、後ろから声がかけられた。
驚いて、ノートを閉じる。見られても大丈夫なんだけどね。多分、分からないから。
「何かな?」
汗が少し滲んでしまっているけど、なるべく笑顔を心がける。
「勉強机に座って何してるんだ?まさか、宿題が終わってないのか?」
あ、心配してくれているらしい。
「宿題はとっくに終わってるから、大丈夫」
明らかにホッとした様子だ。
まぁ、明日提出だし、宿題の量とかも多かったからね。
「お、オレ、終わってないッス…」
おずおずと挙手して放たれた言葉に一瞬固まってしまう。
「ヤバくね?それ」
「マズイだろう。どう考えても」
宿題を出したのはとても厳しい先生なのだ。やってなかったなんて言おうものなら…
「地獄の補修コースに突入しちゃうよ…」
ゾッと2人が顔を青ざめる。
「オレ、まだ死にたくないッス…」
チラッと僕達2人を見る。
「教えてはあげるよ。写すとかはなしだからね」
パァッと輝く様な笑顔を見せるオーウェン。
「はい!ちょっと待って下さいッス…」
食事をする為の机に宿題の山を置く。
「え…全部手を付けてなかったのか…?」
「?そうッスよ」
わぁ、アリア君がドン引きしてる。
「ほら、さっさとやるよ。取り敢えず解いてみて」
次は、いつもの時間です!




