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17 聞きたくない声
昨日に引き続き、早めの投稿です。すみません…!
「グスッ、見苦しいところを見せたね」
止め処なく涙は溢れ続け、2人でワンワンと泣いていたが、漸く落ち着いた。
「ズビッ、だ、大丈夫…?」
こちらを心配そうな瞳で見つめてくる。
「大丈夫」
ニコッとフランリーラに笑いかける。
「あ、あー!アイリアちゃんと出来損ないが…!」
(聞きたくない声が聞こえたな)
チラリとその方向を見ると、お父様が仁王立ちしていた。
「お父様、その…」
何とか弁明をしないと、この後でフランリーラが痛い目に遭うかもしれない。
(考えろ…どうすればより良い終わり方になる…)
前世と今世の記憶と経験を活かし、考える。
(これだ!これなら…!)
軽く息を吸う。
「おっさん!アタシ、姉様と逃げる!」
ガッシャーンと音を立てて、言おうと思った事が壊れた。
「「え?」」
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