16 感動の再会
「姉様〜〜〜!」
ダダダッとこちら目掛けて走って来た。
(ドレス着て良くこんなに走れるな…)
現実逃避をしていた。早すぎるもん。仕方が無いだろ?
「グハッ…!」
そのまま直撃し、転倒。頭は打ったが廊下のフカフカカーペットのお陰で助かった。
「姉様…姉様…!会いたかった…!姉様…」
僕の胸元でボロボロと泣き出してしまう。
女性を泣かせる趣味は無いので、大分焦る。
「あ、その…な、泣かないで…?」
ポンと背中に手を置いた。
軽く撫でて、落ち着かせる。
「…姉様ぁ〜!!!」
おいおいと更に泣き出してしまう。
「生きて、生きて会えて良かった…!」
顔を上げ、クシャリと屈託のない笑顔を向けられる。
(うん、僕もだよ…!フランリーラ…)
そんな言葉の代わりなのか、頬に温かい水が流れた。
「え?」
容量を超えたコップから水が溢れるみたいに、涙が瞳から溢れる。
「良かった…!本当に良かったよ…フランリーラ…!」
フランリーラの肩に顔を埋め、泣いてしまった。
昨日、初めての感想を貰いました!今日の朝に気付いたけど…。とっても嬉しいです!
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