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25 保健室では静かにしましょう
バンッと扉が勢い良く開く音で、飛び起きた。
(ね、寝ちゃってたよ…)
今、何時だ?
と言うか、誰が入って来たんだ?
そう思い、ゆっくりゆっくりと起き上がる。
「アビス」
小声で話しかける。
「ぅん…?ルシアどの…?」
腹の上で寝ていたアビスはゆっくりと目を開く。
「はっ!寝てしまっていたとは…!」
『不覚』と悔しげに口を歪める。
「しー。静かに…!」
しまったと言わんばかりにサッと自分の両手で口を覆った。
「何なんですの!?ヘレナと言うバカ聖女は!!」
保健室に響き渡る声の主は…
(レラーヌちゃんだ…!)
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