24 脱いだら凄い系
「よし!この話は終わりね!」
パンッと手を打つ。
どっこいしょと立ち上がろうとすると…
「つっ…!」
体に激痛が走った。
これ無理だな。自力で帰るの。
「保健室の先生は他に何か言ってる事あった?」
例えば、イリアを呼んだとかね。
「直ぐに帰って部屋で寝るように言っておりましたぞ」
前足で涙を器用に拭う。
(正午過ぎたし…アリア君やオーウェンに手助けを求めるのは少し気が引けるなぁ…)
多分、授業始まったばかりだと思うし…イリアを呼んだとて、僕を持ち上げられない事にも気が付いたし。
(詰んだ…)
まさに猫の手も借りたい状況だ。
「じゃあ、もうちょっとゴロゴロしてようかな…?」
授業は問題ないと思う。
教科書見れば一発で覚えるし。と言うか、前世で成人してるからある程度の知識はついてるし。
「アビス、おいで」
トントンと僕のお腹の上を叩く。
「い、いや流石に…!ルシアどのは女子でしょう…!?」
分かるんだね。主従関係パワーかな。
「ホントの性別は内緒にして欲しいなぁ…」
チラッ
「あ。る、ルシアどのは細いし…」
お、分かってくれたね。
「大丈夫大丈夫。僕、お腹割れてるくらいだから」
軽くね。かる〜く割れてる。
「な、なら」
遠慮気味に乗って来てくれた。
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