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21 悪魔とかどうでもいい
「『にほんとう』…?」
あぁ、アビスは知らないか。
当然だよね。
「いや。ただ、アビスは僕が召喚したあの剣だよね?って思っただけ」
適当に誤魔化しておこう。
「われはそこらの剣ではない!
われは魔剣だ!」
喋ってるし、そうだろうね。
さて簡単に説明しよう。魔剣とは、魔物が住み着いた剣だ。振っただけで炎が出たり、形状を変えられたりする。アビスは後者だ。
「じゃあ、アビスは魔物なんだね」
ドラ達と同じ。僕の影にいる可愛く優秀な護衛達ともね。
「いや、違う。魔物より遥かに格上の存在。
人間や魔物共はわれらを恐れて、こう呼んだ。
『悪魔』と!」
悪魔。悪魔か。
(僕も似たようなものだし、そこまで怖くないね)
六芒星だもん。悪魔と言うより災厄の具現だし。と、言うか、アビスはそこまで強くなさそうだし(見た目が猫なので)。
「そ。よろしくね」
「『そ』で片付けるな!!」
怒号が鳴り響いた。
ブックマーク数120を目指す事にしました!
まだしてないよって方はしてくれると嬉しいですッ!




