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女子のモブAに転生しました!〜僕は成人男性だけど百合が見たい〜  作者: 凜架 りすみ
ホワイトナチ学園—守護霊獣編

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12 ほんのすこ〜〜し暴れる

血の表現があります!苦手な方はブラウザバック!

「グォォォォ!!!」

 雄叫びを上げ、自身を殴った男子生徒を片手で薙ぎ払う。

「「「!!!」」」

 地面に打ち付けられ、血だらけのままピタリとも動かなくなった。

「キャーーーーッ!」

 ヘレナの悲鳴を皮切りに次々と悲鳴が上がっていく。 

教師達も直ぐに駆け付け、ミノタウロスから生徒達を守る為に奮起している。


(焼け石に水とはこの事だね…)


 マッチで灯した火を魔法で増幅し、槍にして傷付けようとしているが、効いている様子は全く無い。皆無だ。

「ボーッとしてないで逃げて!逃げて下さいッ!!」

 教師達の1人が、声を荒げた。

ギャーギャーワーワー騒ぎながら我先にと逃げ出して行く。

勿論、僕もそれに乗じて逃げ出す。足手まといになると思うからね。『宰相』と組み手をしているので戦い慣れているとはいえ、教師達からしたら邪魔以外の何物でもないと思うから。


(オーウェンもアリア君も逃げたみたいだね)


 『ヴィフィーラ殿下は?』と思い、辺りを見回すと先程殴られた血だらけの男子生徒を抱えて走っていた。随分余裕そうなので、鍛えているのだろう。今度、どんな鍛え方をしているのか聞いてみたいね。

「来ないで!!わたしは貴方のご主人様なのよ!!?」

 耳障りな声がすると思い、振り返ると腰が抜けて逃げ遅れたらしいヘレナが悲鳴を上げていた。

教師達はミノタウロスに歯が立たないらしく、ヘレナを守る余裕は無さそうだ。


(なら、ほんのすこ〜〜し暴れようかな?)


 ザッと踵を返し、日本刀をスラックスのベルトに挟む。

そのまま駆け出し、ミノタウロスを掴んでぶん投げた。

遅刻しましたッ!

ブックマークをよろしくお願いしますッ…!

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