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10 鞘は真っ黒、柄は紅い糸で編まれていた
魔術陣は教師達が何回か書き直してます!
ミノタウロス。簡単に言えば、パンツを履いた2本足で立つオスの牛だ。そして、人食い化け物。
神獣なので、超珍しいが。
「早く退いて下さい。
次」
「あ…はい」
無視するのね。ミノタウロスを。ちょっと反応してあげてよ。まぁ、僕の知った事ではないけど。
中心まで歩いて行き、そっと膝を着く。
(可愛いの来い可愛いの来い可愛いの来い!!)
そんな念を込め、目をギュッと瞑って祈る。
何か光らないなぁと思って、恐る恐る目を開けると…
「え?」
白線で描かれた魔術陣がジワジワと赤く染まり、描き換わっていく。
(ろ、六芒星…!?)
そう思ったのと同時にピカッと眩い光りが辺りを支配する。
そして、何事も無かったかの様に魔術陣は戻っていた。
(六芒星は周りには見えていなそうだし…)
何かに導かれるかの様にその中心を見ると…
「に、日本刀…?」
ヘレナとミノタウロスは他の教師達に引き摺られて退場しました。中々、動かなかったので大変だったらしいですよ!




