6 守護霊獣召喚についての説明
「えぇ、明日に迫った守護霊獣召喚についての注意事項を説明しますので、よ〜く聞いて下さいね」
担任のマール先生が自身のヒゲを触りながらゆっくりと喋る。
(明日かぁ…)
一昨日食べたラーメンは美味かったなぁ…昨日は夜食食べなかったからね。今日は明日に備えてすぐ寝ちゃうだろうし。明後日、また何か作って食べようかな。
うん、そうしよう。
…っと、夜食に思いを馳せている場合じゃなかった。ちゃんと聞こう。
「まず、動きやすい格好で来て下さい。ドレスなどの動きにくいものは以ての外です。
それと、装飾品は外して下さいね。もし、守護霊獣が暴れた場合、真っ先に狙われるので」
(光り物が好きなのかなぁ…?)
「それと、守護霊獣と言っても大体の人は大きめの卵が召喚されます。その卵を育てて守護霊獣を成獣に育て上げるのです。ごく稀に生物が召喚される時もあります。稀にと言っても1000年に1回あるかぐらいですが。
えぇ…では最後に、この儀式で生まれた生物は交換不可で生涯ずっと一緒なので、大事に育てて下さいね」
その1000年に1回を主人公であり聖女のヘレナが引いちゃうんだよね。嫌だなぁ。あの感じが悪い奴がヨイショされるのは。
そう思っちゃいけないってのは分かってるよ。頭ではね。でもさ、僕も人間なので。嫌いな奴が運とかでヨイショされるのはちょっと嫌だなって思っちゃうよ。
(仕方ないけど、口には絶対に出さないでおこう)
それが最低限のマナーと言うやつだろう。
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