13 慇懃無礼な執事長
今日は大晦日…!皆様、良いお年を!
(今日の朝食は美味しかったな〜!)
今日は貴族の食事マナーに気を付けて食べてみた。そして、思った事がある。
綺麗なのよ、食べ方が。めっっちゃ綺麗。食事マナー完璧。凄くね?流石は爵位を継ぐ長子!
「ルルシアお嬢様。お父上から大切なお話があると」
慇懃無礼にウキウキとした僕に向かってお辞儀をする執事長。
(うわ…舐められてる感が凄まじいな…)
「分かった。直ぐに行くよ」
執事長の案内のもと、スタスタと歩き出す。
(『大切』、ねぇ…。一体何の事だか)
昨日と同じ様に草をかき分け、豪華な別邸に着いた。
「どうぞ」
ガチャリと執事長は扉を開けた。そのまま、用は済んだとばかりにクルリと踵を返す。
(おい、職務怠慢だぞ?曲がりなりにも、『長』って付いてんだろ。『長』って)
全力でその不満を顔に出さないようにする。
「待っていたぞ、出来損ない」
傲慢さが滲み出ている声が玄関ホールに響き渡った。
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