105/185
15 毎朝の日課
朝起きたら泣いていた。
たまにある事だ。夢の内容は覚えてない。
ただ…
(懐かしい夢を見た気がするね…)
うーんと唸りながら背伸びをして、隣で寝ている2人を起こさない様に静かに部屋を出る。
寮の外に出て、準備運動を終わらせた後、足を魔術で重くして走り込みだ。それプラス、足音を立てない様にする。
結構苦しい。負荷もドンドン重くしてるし。足音を立てない様に思いっ切り走るってのも難しい。
やり遂げるけどね。
(さて、お次は…)
寮に付いている騎士見習いの為の練習場(申請は要らないらしい)にコソコソと侵入して、素振りやイマジナリー『宰相』との手合わせをする。
ヘトヘトになったくらいで、いそいそと自室に戻り、シャワーを浴びる。
何と言うか…整ったって感じだ。
(風呂から上がって、2人が起きてなかったら、白紙のノートに新しい魔術を書き起こそう)
これが僕の毎朝の日課だ。
ブックマークをポチリして下さい!
少しでも面白かったら、広めて下さい…!お願いします!!




