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12 空気を読んでくれたアリア君
「オレと同じッスね!」
この凍り付いた場で明るいのは、オーウェンとイリアくらいだ。
(オーウェンは呑気で良いよね!僕は、天才的な自分の脳をグルングルン回して考え込んでも、泣き落としで2度目の自己紹介をさせた事を許して貰えるであろう言い訳が思い付かなくて、凄い焦ってるのに!)
そんな僕は置いておいて。
「そうだな。俺は、第1王子だが、お前は?」
「第2王子ッス!」
「そうか」
和んじゃってるよ。僕の緊張感を返してくれ。
「えぇっと…」
『不敬だとか気にしない感じ?』と聞きたいが、これをオブラートに包むのが難しい。
「驚いてしまったかもしれないが、普通の友人と思ってくれたら嬉しい」
お!オーケーが出たぞ!
よし!堅苦しいのは全部なしにしよう!
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