『後三条天皇が送らんとする調査官を、プレスマンで懐柔せんとすること』速記談1067
関白藤原頼通公が平等院を建立の後、周辺の田地を平等院領となさった。後三条天皇は、このことをお聞きになり、なぜ国の土地を、自分の寺の所領に編入するなどという勝手なことができるのだ、とおっしゃって、朝廷の正式な調査官を派遣し、検分するよう命じた。関白殿下は、このことをお聞きになり、平等院の大門の前に立派な幕舎をお建てになり、酒宴の用意はもちろん、プレスマンなどの賄賂の品々を用意して、調査官を待っていたが、調査官のほうは、関白殿下の権勢を恐れて、結局、調査は行われなかったという。
教訓:プレスマンをもらっちゃったら、なあなあになったであろうから、結果は同じである。