アダムの誕生日
仰向けで射精をしたらヘソのくぼみに精液が溜まったので就寝した。
翌朝起きると精液がロウのように固まってヘソの穴を埋めていた。
次の日にはそのロウが上に伸びて、ヘソにロウソクを突き立てたような形状になったので先端にマッチで火をつけた。
静かなる焔に導かれるようにヘソのロウソクはどんどん育っていき、母親のヘソと繋がった。
ジュッ。
ロウソクの先端に付いた炎は母親のヘソを突き破り、背中から顔を出した。
ロウソクは祖母のヘソに向かって成長した。
ジュッ。
祖母の背中をも突き破ったロウソクはひいおばあさんに向かって伸びていった。
ジュッ。
ひいおばあさんの背中から伸びるロウソクは先端の炎を揺らしながら天に向かって突き進んだ。
井戸の底から引き上げられる桶のように、背中を貫かれた母親と祖母とひいおばあさんの体がロウソクの成長と共に、少しずつ天に昇っていった。
ロウソクは天国にいる
ひいひいおばあさんのヘソを突き破って、
ひいひいひいおばあさんのヘソを突き破り、
ひいひいひいひいおばあさんのヘソも突き破り、
ひい✖︎1000おばあさんのヘソも突き破り、
母全てを遡ってやがてアダムのヘソにつながった。
ジュッ。
先端の炎がアダムのヘソを炙り、背中まで突き進んだ。アダムはうつ伏せに倒れた。
アダムの背中には火のついたロウソクが一本突き立った。
チャン、チャン、チャン、チャチャチャ、
神様がホールケーキを持って降りてきた。
アダムのロウソクの上からホールケーキを落として、ホールケーキに一本のロウソクが立った。
「HAPPY BIRTHDAY !!!!」