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第四章<部活勧誘、そして巻き込み>

いよいよ高校生活スタート。

部活勧誘も始まりますが、朝長(ともなが)本人は全く興味がない様子。

そして涼夜(すずよ)は、朝長のことをずっと気にしているようです。

「野球部どうっすかー!」

「吹奏楽部入る子いないかーい?」

「ダンスが好きな子、ダンス部あるよー」


入学式の次の日、朝から正門で部活への勧誘が始まっていた。

この学校はどうやら部活が豊富らしく、30以上の部活がある。


部活はいいかな...


朝長は素早く部活勧誘の集団を抜け、自分の教室へ。

自分の教室に付くと、既に何人かのグループが出来上がっていた。


な...もうグループが出来てやがる...


「おはよう!朝長」

「おはよう清明、朝から元気だね」

「そりゃそうよ、なんてったって部活勧誘見ていると高校生っぽくていい気分だ!」

「そうか...もう部活は決まったの?」

「いやーまだだな、昼休みと放課後に部活紹介が各部活で始まるから見て回ろうと思ってな」

「ふーん」


部活紹介か...


「ここの学校部活多いから、一日で見て回るの大変じゃない?」

「いや、どうやら部活紹介は三日間あるらしいからな、全部見れるぜ」

「やっぱり、部活の数が多いからそこら辺ちゃんとしてるんだ」

「朝長も一緒に見て回ろうぜ!」

「いや、俺はいいかな」


これといった特技ないし、その部活に入るときっと邪魔になるだろうしね。


「そうかぁ、まぁ行く気になったら言ってくれ」

「わかったよ」


予鈴がなり、先生による朝のホームルームが終わり、すぐに授業が始まった。

一時間目は国語、それなりに歳を取った先生が担当で、暖かい風が窓から入り込み、そして先生の授業はかなり喋るスピードが遅いため、すぐに寝てしまった。

そして起きた頃にはすでに、一時間目の授業が終わっていた。


「お前、一時間目から寝てるとか強いな」


笑いながら清明が喋りかけてくる。

寝起きで思考力がストップしているため、すぐに返事ができなかった。


「はぁぁぁ、ここの席は居心地がいいからね」

「まぁたしかに、窓枠はよく眠れるからな」

「うーん」

「おい、寝るな寝るな」


すぐに睡眠体制に戻ろうとすると、清明に体を揺さぶられる。


「わかったわかったよ、頼むから揺らさないでくれ」


寝起きに揺さぶられると、気分が悪くなる。


「はぁぁぁ、次の授業は?」

「えーっと、次は世界史かな。世界史の先生は厳しいらしいから、起きてないとまずいぞ」

「そうか...起きる...か...」


そして次の時間のチャイムがなり、顔が強張った先生が来た。

確かにこの時間寝てしまったら、チョークを投げられそうだ。

二時間目は、睡眠欲と戦いながら真面目に授業を受けた。

三時間目の数学は、半分寝た状態だったので、なにも覚えていない。

四時間目は、化学で完全に寝てしまった。


しまった...学校始まって初めての授業でこんなに寝てしまった。

やはり、昨日の夜更かしはまずかったか。


朝長は、昨日夜中まで最近買った本を読んでいたため寝不足だった。


「朝長ー、お前って弁当?食堂?」

「食堂だよ」

「じゃあ一緒に行こうぜ」

「そうだね、行こうか」


清明に食堂に誘われたので、二人で食堂へ向かった。

そんな二人を後ろからひっそりと涼夜が尾行していた。


あのー、涼夜さん涼夜さん。

なんですか真昼さん。

それ完全にストーカーだよ?

いいえ、ストーカーではないわ。たまたま同じ目的で、食堂へ行っているだけ。

いやでも、朝から集中して、朝長と清明の会話を聞いていたよね?

いいえ、あれは瞑想よ。

あんたそんなことしないでしょ!そんなに気になるなら話しかければいいのに。

ダメよ、まずは情報収集をしなくちゃ。

なにそれ怖い。


そんな姿を周りから注目されていた、涼夜であった。





涼夜に尾行されているとも知らずにいる二人は、食堂に着いた。


「クソ広いじゃねーか」

「確かに広い、しかもここでも部活の勧誘してるんだね」


先輩らが、食堂入り口近くで待ち構えていたり、食事をしている新入生に、部活への勧誘をしていた。


「やる気が違うなぁ、やる気が」

「じゃあ僕たちも、食べようか」


二人で食券を買い、厨房カウンターへ行く。

朝長はシンプルな牛丼、清明はカツカレー大盛り。

そして、二人は空いている席へ座り、食事を始めた。


「それにしても清明はたくさん食べるね」

「うぉうぉろん、くだだるさ。よくをたぶるるだ」


口の中に詰め込んでいるため、何を言っているのかわからない。


「清明、飲み込んでから喋りなよ」


清明の喉からゴクンッといい音が鳴った。


「もちろん、いっぱい食うさ。食事は大事だ」

「僕はこれだけでお腹いっぱいだよ」

「少食なんだなお前」

「いや、清明が暴食なだけだと思うけど」

「そうか?ちょっと足りなかったからまた買ってくる」


やっぱり暴食じゃねーか。


そんな中、一人で朝長の後ろに座っている涼夜は、熱心に二人の会話を聞いていた。


なるほど朝長くんは、少食なのね。

いや朝長の話聞いてた?清明が暴食なだけでしょ。牛丼一杯が少食とかいう感覚がおかしいだけ。

いい情報を聞けたわ。

聞いてないな、この子。


涼夜は先程頼んだ、ペペロンチーノを食べながら盗み聞きしていた。

そして、相変わらず涼夜は周りから注目されているなど気づいていなかった。






それにしても遅いな清明...


先程追加で買いに行ってから、帰ってきていない。

心配で周りを探してみると、ガタイのいい運動部に捕まっていた。


「あぁ、捕まってるのか」


そんな清明を見ていると、目が合ってしまい、清明はガタイのいい運動部を引き連れてこっちに向かって来た。


いやいやいやいや、そんな連中を引き連れてこっち来んなよ!


必死に首を振っているが笑顔で返された。


こいつなんもわかってねぇ!!


「先輩!こいつと一緒に部活やる予定なんでまだ決められません!」


巻き込むなよ!部活なんて入る気ねーよ!そんなこと言ったら...!


「そうか!よし!君も一緒に陸上部に入ろう!」


やっぱりそうなりますよね!

陸上部とか絶対嫌だ!清明の野郎‼︎


清明を睨みつけるが、清明本人はごめんなと言わんばかりの顔をしていた。


クッソどうすれば...



そんな時、「すいません」と後ろから女の子の声がした。

なんと彼女、月島涼夜が会話に入ってきたのだった。


次回は、会話に入ってきた涼夜がどんな行動をするのか。

3日連続投稿いけるかな...

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