表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

第一章 <出会い、そして入学> 月島涼夜視点

涼夜は、朝早くから学校へ登校し、新入生代表挨拶の説明をうけるため職員室へ。

月島涼夜(つきしますずよ)が入学し、陸陽朝長(りくようともなが)に出会うところまでの話です。

ある日の入学式


「今日から高校生ね」


ある学校の一階廊下、ある女の子が廊下を歩いていた。


彼女の名前は月島涼夜、今日からこの星楼(せいおう)高校に通うことになった。

新入生代表に選ばれたため、説明を受けるために一足早く学校に登校し、教頭先生から説明を受けるため職員室に向かっていた。


涼夜!涼夜!今日から高校生ね!


彼女の頭の中に声が響く、これは幻聴ではない。


ねぇー涼夜ってばー返事してよー

うるさいわね、少し静かにしてよ。

あれれ?もしかして緊張してる感じ?可愛いなぁー


なぜ彼女の頭の中に声が響くのか、それは彼女が二重人格であるからだ。

頭の中で喋っている彼女は月島真昼、とても無邪気な性格で、悪戯心があり、能天気な子だ。

基本学校などは涼夜が表に出て、プライベートなどでは真昼が表に出てくる。


真昼のことは、今は無視しよう。


涼夜は職員室前に立ち、扉にノックをし、職員室に入る。


「失礼します、新入生代表月島涼夜です」

「涼夜さん、こっちこっち」


奥に座る中年の先生に呼ばれ、職員室の奥に進む。

どうやらこの人が教頭のようだ。


「いやぁ、悪いね。入学式早々、朝早くから呼び出してしまって」

「いえ、構いません。指名されたのならば、それに答えます」


彼女は笑顔でそう返すと、教頭はその笑顔に惚気しまった。

そんな中教頭の後ろから、ゴホンと咳が聞こえた。

後ろの扉から出てきたのは、若々しいスーツ姿の先生。


「教頭先生、手早く説明を済ませてください」

「も、申し訳ありません校長先生」


どうやら、この若い人が校長らしい。

高身長で、眼鏡が似合う人だった。


おー結構いい顔してんじゃん!狙っちゃう?

何、馬鹿なこと言ってんのよ!

あはは、冗談よ冗談。


と頭の中で、真昼と話している時、校長から話しかけられる。


「新入生代表挨拶、期待していますよ」

「はい、ご期待に沿うように勤めさせていただきます校長先生」

「頼みますよ、涼夜さん」


そう言って校長は、先程入ってきた扉を開け部屋に戻った。

教頭の説明を聞く。


「新入生代表挨拶は、考えてくれたかな?本番は、演台に立って、それを言うだけで終わるから、あまり緊張しないようにね」

「はい、わかりました」

「あー、あと新入生代表だから、一番前の列にいるようにしてくれ」

「一番前の列ですね、わかりました」

「それじゃあよろしくね、涼夜さん」

「はい、失礼します」


そう言い、職員室を出て行った。


「はぁ」


大きなため息を吐きながら、廊下を歩く。


めちゃくちゃ緊張してるじゃん涼夜、おもしろーい(笑)

うるさいわね、黙っててよ。

そうだ、あんたまだ自分の教室確認してないでしょ、確認しなよ。

忘れてた、たしか下駄箱前の扉に貼り出されているんだっけ。


彼女はそのまま、下駄箱前の扉へ向かい自分のクラスを確認しに向かった。


「えーと、月島月島、あったあった」


彼女は、クラスを確認したあと、すぐに二階の教室に向かった。

そして、二組と書かれた教室の前に立っていた。

涼夜は深呼吸していた。


ここが私達が一年間過ごす教室ね!はやく入ろうよ!

わかったわよ•••


真昼に言われ、教室に入る決断をし、扉を開ける。

教室には、四十人程度の机と椅子があり、誰もいなかった。


「そりゃそうか、こんな早くに来る人、そうそういないものね•••」


それにしても、机と椅子多いねー、一クラス40人ぐらいかな?

そうね、多い気がするわ。

もしかして、運命の人がいたりして!

そんな都合の良いこと、起きるわけないじゃない。

涼夜は、もうちょっと夢見ようよー

そもそも、私達は一人で二人、二人で一人よ?私と真昼、お互いタイプが違うじゃない。

たしかにそうかぁ、残念。


「私の席は、一番後ろの•••はぁ、窓枠の席の隣じゃない。窓枠の席じゃなかったかぁ」


あちゃー、でも一番後ろも良いでしょ?

でも窓枠がよかったわ•••

ほんと窓枠好きよねー


涼夜は渋々自分の席に座った。


「まだ時間あるわね」


まだ、入学式まで30分ほど時間があった。


校舎を見て周りましょうか。

賛成!まずは、部活用の別棟があるらしいから、そっちを見ようよー

そうしましょう。


荷物を机にまとめ、教室を出た。


ここの学校はやはり広かった、運動場はサッカーグラウンドほどあり、野球場が別に設けられていた。

体育館も広く、他にもテニスコート、プール、小さいがバスケットコートもある。

部活用の別棟は、校舎の半分ほどありかなりの大きさ。

食堂も大学の食堂並みに広く、ガーデンまである。


いや、ここ広すぎない⁈

見た感じ、土地をどんどん広げているようね。

どんな金持ち学校よ⁈本当に公立⁈


どうやら土地をどんどん広げていたらしく、少し民家が使っていたような道具などが残っていた。

周りを見渡していたその時、放送が掛かった。


『全生徒は、体育館に移動してください。繰り返します、全生徒は、体育館に移動してください』


「もうそんな時間かしら」


もうすぐ新入生代表挨拶だね。頑張ってー、応援しているよー

ありがとう真昼、なんとか頑張るわ。

涼夜が喋っている間、私は運命の人探すからー

まだ言ってるの⁈

さぁさぁ、行った行った!体育館に移動よ!

わ、わかってるわよ。


涼夜は、早足で体育館に向かった。

既に並んでいる生徒もいたため、理由を説明し、一番前の列を譲ってもらった。

なぜか周りからの視線を感じる。


なぜか視線を感じるわね•••

それは私達が可愛いからでしょ?

何馬鹿なこと言ってるの、もう始まるわよ。


『校長先生からのご挨拶です』


『えぇー、皆さん、おはようございます。こんな良い春の(以下略)』


十数分後、校長からの長い挨拶が終わり。


いよいよね•••

リラックスしなよー


『新入生代表挨拶、新入生代表月島涼夜さん』

「はい‼︎」


返事をし、演台へ登る。

相変わらず周りから視線を感じる。

演台に立ち、周りを見渡している時•••


ねぇねぇ‼︎あの子‼︎私達のクラスの列にいる後ろの男‼︎あの子からビビッときた‼︎

静かにしてて、集中してるでしょ‼︎

一瞬でいいから見てよ‼︎お願い!!

あー、もうわかったわよ。


周りを見渡している時、真昼が言っていた男を見る。


そして、私も真昼と同じような感覚をその男から感じていた。

次回は、涼夜による代表挨拶とクラスで自己紹介までやりたいと思います。

できるだけ更新できるよう頑張ります。

今は個人で絵も考えたいたり•••

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ