Li.2-3 拾いたくても拾えないだろうモノばかり
それにしても、雲一つ無い真っ青な何処までも高い空。
日曜の朝なので、平日より穏やかな気がする。
足元に転がるRPGという物騒なモノさえ見なければ・・・
「何時くらいに来るのかな? 大使館の人」
「う~ん 直ぐに向かわせるって言っていたけど」
「所で、お家の人には言ったの?」
「あっ・・・ 昨日から旅行で誰も居ないよ?」
「そ、そうなの?」
「うん」
確か、前回の座敷童子を連れてきたときも
菜子の両親は不在だったけど・・・
今日も不在?
これって、なにか関係性があるのでしょうか?
「大使館へ連絡したのって何時頃?」
「えっと、8時過ぎかな」
「1時間半前なんだ・・・」
「うん」
でも、私に連絡をくれたのは9時過ぎだから
1時間くらい・・・
菜子は何をしていたのでしょうか?
「持ち帰ってから、ずっとココに置いていたの?」
「うん、そうだよ」
「1時間もずっと?」
「うん」
「物好きかっ!?」
「えへへっ(照) でもトリガーは引かなかったよ♪」
そ、それっ!!
照れながら言う様な事じゃないからっ!!!
「あっ・・・」
「あわっ」
「家の前で止まった?」
「来たのかな?」
菜子のお家は白塗りの壁に囲まれているので
外の様子は見えないけれど、音的には2台の車が
門の前で止まった様に聞こえました。
「大使館の人かな?」
「だと良いね♪」
「だと良いねって?」
「実は暗殺者だったりとか♪」
「微妙に怖いこと言わない様に・・・(汗)」
「その時は撃ってみるよ♪」
車のドアを閉める音が複数聞こえた後
本当に映画とかで見る様な黒スーツを着た人が2名と
紺色の服にジャケットを着た部隊っぽい人が3名訪れ
早速、ジャケットを着た3名は現物を確認し
スーツの人達は菜子と私に話しかけてきました。
「あっ、日本語だ・・・」
「良かった~ 私、ロシア語とか無理だし」
「いや・・・ 英語だとしても無理だと想うけど?」
「えへへっ♪(照)」
黒スーツの人に、菜子はコレを何処で拾ったかとか
他に何か気が付いた事は無かったかとか色々聞かれたり。
ジャケットの人達は一目見て、このRPGが本物だと分かったらしく
安全の為、その場で外せる部分は全て個々にして
直ぐに特別なケースへと別々に納められ
危険は無事に撤去されました。
「すごく手極が良いね・・・」
「うん」
「まぁ、無事に済んで良かったね」
「そうだね~♪」
その後、黒スーツの人は
『あなた達の安全は私の国が保証する』
と言い、その代わり・・・
『落とし物なんて物は誰も見かけていなかった』
とだけ言い残し、到着してから10分程で
その人達は何事も無かったかの様に帰って行きました。
「あれってさ・・・」
「多分・・・」
あの言葉は
『今日の事を他言しなければ危険は及ばない
そして、ココには誰も来ていない』
そう言う意味なのだと・・・
「はぁ・・・(疲)」
「どうしたの?」
「菜子があんなの拾ってくるからっ!!!」
「ふえぇー(><)」
本当に、なんで菜子はこんなのばかり
拾ってくるのだろう・・・(泣)
もっと、良いのを拾ってきて欲しいものです
洗剤とかトイレットペーパーとか・・・
『今後、不発弾を拾ったとかは無しでお願いしたいです(泣)』




