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一般人だけど世界滅ぼしたので世界作ります  作者: 超蔟
第6節 対神編―Aura
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対 侵略者

「見つめるだけで壊せるのはこれはこれで便利なもんだ……」


「便利じゃろ?」


――紅い瞳による破壊が加速する。相手の四肢が胴体と引き裂かれ胴体に大穴が空きそのまま爆ぜる。

断面はただただ黒く、何が詰まっているわけでもない。余計に気味が悪い奴だ。


 そのまま次の個体へ瞳を向け破壊を図る……が壊れない。


「どういうことかな……抗体でもあるのかな?」


「ならば、その概念ごと消してやろう、ジュノーしばらく頼むぞ」


 アウラの合図の後に今度は先ほど消していた翼を実体化させそのまま羽ばたかせる、周囲一帯に強風が吹き荒れ様々な破片が飛び交う。風は意思を持っているかのようにその得たいの知れない物に襲い掛かりまた一体屠り二体目……に傷をつけるがすぐに消されてしまった。どうやら敵は常に耐性をえ続けるらしい、非常に厄介以外の何物でもない。さらに追い打ちのように歪な敵が増えていく。


******(アウラ)、まだですか?この程度の輩に手の内全部晒すなんて御免ですよ」


「わかっとる!もう少し待っとれ……地味に厄介なセキュリティ積みおって……」


 アウラの瞳から学園でも見られた眩い光があふれてくる、あるとき一体、その存在が消し飛んだ。


「相変わらず便利ですねぇ……」


「そんなこというなら少しでも手間を減らしてくれんかの……個々でやらねばならんのじゃぞ、ほれこれでも使っとくれ」


そう言ってアウラは【創造】された剣の柄だけを渡す。柄だけのそれは美しく、柄だけなのにもかかわらずまるで完成され刀身があるかののようにジュノーにも扱われる。


「はいはい……わかりましたよ」


 刀身のあるべき部分を軽くなぞる、あるべき刀身が光でもって姿を示す。

 そのまままた一撫で、刀身が実体になる。白く鏡のような美しい刀身だ。


「……まぁこれで足りるでしょう……ねっ!」


 そのまま敵ごと辺り一帯を薙ぎ払う。刀身よりもその範囲は長く、広く数十をまとめて真一文字に切り裂く。するとそのまま斬られた敵は地面に倒れることも残骸が地面に落ちることもなく消え失せた。そのまま次の塊の中央へと飛び込み今度は水平一回転、先ほどのように敵に無効化されることはなかった。


 しかし敵の得体のしれぬ者の中からカラーリングが異なり、サイズも一回り大きい奴が出てきた。中央には取り込まれたかのような少年がついているがその顔は生き生きとしている。


「** ****** ******」


「やはりお主か、とっとと引き上げてくれんかの、こちとら新人教育で忙しいんじゃが」


「……わざわざ元の言葉で挨拶してあげたっていうのに相変わらず不愛想だな、君があっちにいないっていうからこうやって着たに決まっているじゃないか、新人なんて興味ないね」


 残念そうな口ぶりをしているが目は一切笑っていない、どちらかと言えば獣が狩りをするような完全にすわった目だ。会話中の二人の間にそのままジュノーが斬りかかる。彼女の紅い瞳にも力は注がれ周囲の空気すら分解を始めチリチリと音が鳴る。


「……おっと、君はこっちにいたのか」


「お久しぶり、もう一度消えろ」


 首筋に刀身が触れるが傷一つつかない……が刀身ではなく瞳によって次第に周囲の付属物が自壊していく。半分まで壊れたところでジュノーがすぐさま身を引いた。


「いやいや、君もおもしろいことになっているじゃないか……まぁ原因探しをしているようだったから種明かしに来ただけさ、それじゃ……ん?」


「それじゃ……なんてやすやすと帰らせると思ったかの……お主はまた潰す」


「ちょっと、******(アウラ)!?」


 アウラがそのまま手を差し出し握りつぶせば付近の空間ごと圧潰し、そして無に帰す。ジュノーを巻き込みそうになるが彼女は彼女自身で脱出したようだ。手を開けばその空間の中央からパラパラとカスがこぼれてくる。もはや元が何だったのかすらわからない。


「……ケッ、こいつが出てくるなんてロクなことにならんな……」


「危ないじゃないですか******(アウラ)……さすがにあれは僕でも無理なんだけど?」


「……そしたらまた創ってやるから気にするでない、戻るぞ。アレがいるなら話は早いからの」


 アウラの瞳からはまだ光は消えていなかった。



 ミノスとナグモの元へ戻れば彼らには何事もなかったようだ、ナグモに至ってはまだ魂の処理を続けているらしい。白い半透明の物が彼女の周囲に浮遊しているのを一つ一つ消している。


「……お主たち、異常はないかの?」


「え、えぇ……我々自身にも管轄にも特に……」


「そうか、あと今後じゃがな……特段急ぐ理由がなくなった、それと外部の壁も緩める」


「なっ!?それではまた改変にさらされるのでは……」


「それはない、原因が分かったからの、外部をいくら固めたところで無駄じゃよ」


 そのままアウラは外部に設けた壁を取り払い、代わりにいくらかの監視する術を用意しておく。外部からは入ってこられても問題ないがそのまま出ていかれるのも気に食わないからの。


――壁を取り払うとボロボロの人型が現れた。世界に魔力の【守護者】が舞い戻った。

_(:3 」∠)_一日筆を休めて色々やったら気力とやる気が戻ってきてついでに筆も乗りました。とてもおいしい。


ただリアル多忙にもなり始めるのでこれまでのように確定毎日1話執筆は厳しいかもしれませぬ、モデリングもあるので

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