表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

結婚指輪

作者: 溜せうゆ
掲載日:2026/04/22

 しこたま飲んだ帰り道、噴水に腰かけて休んでいたら、うっかり結婚指輪を落としてしまった。すると、水の中から女神が現れてこう言った。


「あなたが落としたのはこのゴールドの指輪ですか、それともこちらのプラチナの指輪ですか」


「ああ、女神様。私が落としたのは、結婚式の日に妻と贈りあった大事な結婚指輪です。二人ともお金がなくてシルバー製しか買えなかったけれど、お互いの名前を裏側に彫り込んだ大事なものなんです」


「あなたは正直者ですね。褒美としてこのゴールドとプラチナの指輪を差し上げましょう」


「そんな! 女神さま、ゴールドやプラチナよりも、大事な記念の指輪を返してください!」


 しかし、そんな願いもむなしく女神は消えてしまった。


「ああ、妻に何と言えばいいんだろう」


 悩み抜いた末、妻の分も女神に取り換えてもらい、サプライズで買い替えたことにすればいいと思いつき、妻が寝ている間にすり替えてしまおうと考えた。


 寝ている妻の指から指輪を抜き取り、再びあの噴水にやってきた。そして指輪を水の中に落とすと、あの時の女神が現れてこう言った。


「あなたが落としたのはこのゴールドの指輪ですか、それともこちらのプラチナの指輪ですか」


「私が落としたのは、私の名前が裏に刻まれている記念の指輪です」


「あなたは嘘つきですね。罰として指輪はすべて没収します」


 女神の意外な言葉に仰天し、すぐさま反論する。


「そんなはずはありません! それは確かに私が贈った、私の愛する妻の指輪です!」


 すると女神は非常に気の毒そうな顔をして言った。


「そうですか。しかしこの指輪の裏にはあなたとは別の男性の名前が刻まれています」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ