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原爆と竹槍  作者: サイシ
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原爆と竹槍1話

 広島と長崎に投下した二つの原爆は、貧しいながらも幸せにくらしていた若い一家に、悲惨な運命を背負わせた。


大東亜戦争の真っただ中、日本軍は東南アジアの最前線で、米軍を主力とした連合軍と激しい戦闘を繰り広げていた。

だが、米軍の圧倒的な物量作戦により、日本軍は劣勢に立たされた。

そこで政府と軍部は、真実を隠蔽し、嘘の戦勝報道を流して、国民の士気を煽り、志願兵や召集兵と共に、本土防衛隊の中から大勢の兵員を東南アジアの最前線へ派兵した。

 その為に、本土防衛軍には、少数の兵員と古い武器しか残っていなかった。

 だが、この作戦は、トロイ戦争で、敵の木馬を城内に引き込むように命令した愚か者の比ではないほど、前代未聞の愚かな作戦だったのだ。

 何故なら、敵国である米軍に、日本本土を留守にしますから、どうぞ、煮るなり焼くなりして、ハワイ島奇襲攻撃作戦の報復をしてくださいと言っているに等しかったのだ。

 米国が見逃す筈がなく、間髪をいれずに、日本の心臓部である本土の空爆を開始した。

 その為、本土防衛軍は、襲来した米軍機のB二十九爆撃機やグラマン戦闘機には、何ら抵抗も出来ずに短期間で惨敗し、日本上空の制空権を完全に奪われた結果、米軍機が日本上空を我が者顔で飛び回り、連日連夜、爆弾と焼夷弾を都市に投下し、家屋を焼き、数百万人の無抵抗な市民を殺傷した。

 戦争は好むと好まざるを得ず戦争をしなければならない時もある。

 だが、その戦争を地球上から完全になくすりことができるのは、世界各国の国民である。


 何故なら、国民が戦争するか否かの決定権を持てば、国民の大多数は戦争を好まず、無抵抗な人間を殺したくないため、戦争がない平和な地球に生まれ変われるのだ。

 だが、世界で発生したすべての戦争は、独裁政治と戦争に加担した報道機関が、国民を戦争へと煽り、大多数の国民の同意なしに行う戦争だったために、戦争に勝っても負けても、何の為の戦争か訳の分からず、犠牲になるのは、大多数の国民と兵士たちだけであった。

 国民に苦難を与え、自らの栄華を独占する独裁には、表裏、二大勢力がある。

 表は、独裁者や国民から政治の全権を委任された議会や政治家。

 裏は、報道機関である。

 この二大独裁勢力が手を組めば、国民に平和が訪れることは絶対にない。

 裏の独裁勢力の報道機関は、自分の安全が保障され、利益が得られるためなら、如何なる相手であろうと従い、その相手が敵対国や外国企業であろうと、その者たちの意にそうように、国民を偏った思想で洗脳し、騙し国家を混乱させ、破滅へと導くのだ。

 だが、従う相手の権力が衰えると、共同責任も取らずに、国民の、味方のような正義面をして、一斉に糾弾し自分を護ろうとするのだ。

 二大独裁勢力から国民を解放する方法は、ただ一つ、それは、人間各人が普遍的に有している権利、即ち、国民の一人一人が同じ政治権力を持ち、如何なる決定も、国民の一人一人が自分の考えで投票し、国民総数による多数決で決定する政治制度を確立すること。

 だが、世界の中で、国家を名が付く国は全て独裁政治を行っているため、地球人口の九十九•九%以上が犠牲になっている。

 無論、独裁国家の日本も例外でではない。

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