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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢の婚約者が、何故か執事見習いの僕を口説いてくるわけですが

「俺さ、婚約破棄されたいんだよね。なんとかならない?」

 エリオットが言った言葉に、僕はずっこけそうになった。
 何故なら彼は、僕が執事見習いとして仕えるアップルトン伯爵家令嬢・マーガレットの婚約者であったからだ。
 彼はマーガレットの浮気を理由に、彼女の方から婚約破棄されたいというのである。
 同時に、何故か男であるはずの僕に浮気相手になってくれと言ってきて……。
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