偽聖女扱いされたので逃げてみた
「砂漠よ、私は帰ってきた!」
砂漠を前にそう言ったオレだった
・・・オタクなら一度は言いたいセリフだよな
いえね教会がオレを聖女の偽物扱いしてきたんだよ
そして
「偽物を差し出せ!」
と帝国に言ってきた
完全な言いがかりだ
ただ騎士を治療しただけ
あ、あと王太子妃殿下の妊活を手伝っただけ
騎士は前述の通りだな
恩を高値で売って
「騎士様は偉いと言っていたけど仲間を助けられても礼の一つも言えない」
などと事あるごとに仕返ししてやった
復讐はいいね
リリンの生んだ文化の極みだよ
本当だね
これからも嫌味を言ってやろう
王太子妃の妊活は第三王子様に頼まれたから
さすがに王太子に嫁いだのに3年経っても跡継ぎがないのはやばいらしい
帝国の威信にかかわると泣きつかれた
ただ飯って美味しいんだよ
つい食いまくってしまった自覚はある
あと王城の図書室の本を読みまくった自覚もある
おかげで帝国をどう攻めれば滅亡させられるかまで知ってしまった
・・・さあお前の罪を数えろ!、と言われたら土下座をする用意はある
とまあ後ろ暗いことがあるので頼まれてみた
ただし
「私が助けるんじゃないよ?王太子妃で勝手に助かるんだよ?」
との約束はさせた
不妊治療なんて日本でも大変だったんだ
異世界なら大変どころの騒ぎではないからな
まあ
「妃殿下の手足は冷たくないですか?」
と聞いたら
「冬は特に冷えて大変だと聞いた覚えはある」
だったんだ
身体が冷えていたら妊娠だってしないってものだ
たしかそんな時代小説であったはず
あれはショウガやらネギやらで体調改善したと書いてあったっけ?
それに必殺のオギノ式がある
生理周期から排卵日を予測するというやつだ
これで妊娠しなければ99.89%の確率で妊娠しないだろう
とまあ勝算ありまくりで妊活をしてみた
あれはいい仕事だったな
こちとら身体は女なんだ
王太子妃殿下の身体に触り放題
セクハラ万歳だな
・・・いやただのマッサージですからね(汗)
元の世界だったら絶対に捕まっていたね
この時ばかりは性転換転生に感謝した
神様ありがとう!
パチパチパチパチ
・・・いや話は終わらないからな
妃殿下に下着姿でベッドに寝転がってもらった
もちろんうつ伏せだ
マッサージだからな
・・・メロン様が見えなくたって悲しくなんてないからなっ!
まずは背中からマッサージしてみた
肩の辺を押すと柔らかかった
おまけにいい匂いもした
妊活最高だな!
さすが王太子妃
日頃から節制しているから適度にお肉がついているくせに余分なお肉はない
・・・この素晴らしい身体を夜な夜な好き勝手できる王太子に殺意が沸いたね
でもさすがに身体は堅かった
いくら節制していても、侍女に肌の手入れをさせていてもそんなの関係ね~、だ
身体の手入れというのはそう簡単にできるものではないんだよ
元の世界で結婚式するためにブライダルエステに初めて行ったらエステにハマるというのは新婦アルアルだ
「はあっ」
王太子妃様があまりの気持ちよさに声を上げた
ふっ、ここか?
ここがいいのか?
気分は悪代官だ
純真な生娘を弄び性に目覚めさせるやつだ
純真無垢な娘は他人に身体を弄ばれる嫌悪感と初めて味わう快楽の狭間で翻弄されるというのを見るのは男のロマンだ
本当に快楽堕ちしているのか?
「ああ、いいわ~」
だとか
「あ~そこそこっ!」
って言っているから多分そうなんじゃないかな?
肩から始まり背中、そしてお尻に向かった
お尻は気持ち良くならないんじゃないかというとそうでもないんだよ
お尻はお肉ではなく筋肉です(笑)
大臀筋という言葉だってあるんだ
嘘だと思うなら一度揉んで貰うと良い
お尻は筋肉だって実感するから
あまりの気持ちよさと初めての体験で王太子妃様はオレのマッサージの虜になった
・・・まだ続くからな
お尻の後は太ももだ
さすがに日に当たらないから白かった
白さは7難隠すとはよく言ったものだ
輝く肌とはこれを言うのか、と始めて理解したね
・・・自分の身体を見てれば良い?
外を出歩くせいか以外と白くないんだよ(涙)
ただ王太子妃の太ももは冷たかった
いや冷たいのは手足って言ってなかった?
と思ったね
脂肪というのは結構温まらないんだよ
デブの脂肪が暖かいのは運動して筋肉の熱が伝わったため
だから運動しない妃殿下の脂肪は冷たいままということだ
ここまで身体が冷えていればそりゃ妊娠だってしないだろう
そう思ったね
・・・そんなことも分からないのが異世界というものだ
なにせ時代設定は中世だからな
そりゃ現代知識チートできるわな
という訳で太ももを揉んでみた
ただ冷たいだけなんだ
白くて柔らかくって手触り最高!
夜な夜なこの太ももを好きにできる王太子に殺意を抱いたね
もしも朝になって王太子が死んでいたら犯人はオレだね
「はあっ」
太ももの内側の柔らかいところを攻めたら王太子妃様がなまめかしい声を上げた
一瞬周りを囲んでいる侍女から殺気が出たような気がする
気のせいだよな?
これはただのマッサージ
だから問題ない
そう心の中で唱えながらマッサージを続けた
・・・小心者ですまんね
声を出すのをこらえる王太子妃
マッサージ続けるオレ
徐々に上がる体温
王太子妃様からはじわじわと汗が滲んできた
搗き立ての餅のような感触に心が躍った
オレの心のチンチンはビンビンだぜ!
・・・本当のチンチンが懐かしい
一通り堪能した後はふくらはぎに進んだ
令嬢ともなれば足首を出すだけでもはしたない
それがこの世界でのジャスティス
つまりは滅多に見られないもの、という訳だ
目の前30cmにそれがある
今日はいい日だね
王太子妃にまでなるほどのいい家のお姫様だから運動はそうしない
ということは筋肉がつかないということだ
スラリとしたいい形のふくらはぎでした
オレは脚フェチじゃないけどこの細さには心惹かれた
細いは正義とはよく言ったものだ
もちろんここでもリンパマッサージだ
末端から中心に向かって揉んでいくんだ
掌の根本あたりを使ってこうチューブの中の歯磨き粉を押し出す感じで揉んでみた
現代日本でもリンパ液というのは認知度が低い
だが体調を崩した人間とか病人はその重要性を知っている
リンパマッサージで本当に老廃物が押し出されるんだよ
そして次の日に朝におしっこの色が真っ黒になる
・・・初めて見た時は病気かと思ったね
たぶん王太子妃様、というかお付きの侍女達は驚くだろうな
真っ黒どころか暗黒だから
そう思いつつふくらはぎのマッサージは終わった
そして本命の足裏マッサージ
動画サイトでよくあるやつだ
「痛い痛い痛い!」
って叫んでいるやつ
いい声で鳴いて欲しいものだ
と思ったら
「痛いっ!」
と言って動かした足が顔面に当たった
ふっいいパンチ、いやキックだ
とまあリンパマッサージをして食事に気を使いタイミングを見計らって盛って貰った
え?
途中で省略されているような気がする?
気が向いたらそのうち作者が書くだろう(笑)
という訳で騎士をのケガを直し、王太子妃の妊活をしていただだけなのになぜか教会から目の敵にされた
あげくには偽聖女扱い
「教会に差し出せ!」
だそうだ
・・・誰だよ、オレを聖女とか読んだやつ
もちろん第三王子様はオレを庇った
そりゃそうだ
お人好しだも
・・・将来どころか今が心配だよ
でも帝国だって一枚岩ではない
よそ者でもともと嫌われ者のオレ
日に日に立場が悪くなっていった
いつ逃げるの?
いまでしょ!
そういう訳で逃げてみた
もちろん教会の手が届かない第三国
つまりは砂漠の国だね
砂漠というのは環境が過酷だ
だから一族単位で生活している
そこに教会の教えが入る余地はない
まさにうってつけだよな
え?
言葉?
もちろん王国に居る時に覚えたよ?
逃げる気満々だったもの
王国帝国砂漠国海洋国森林国どの読み書きも問題ない
現代日本人を舐めるな、と言いたい
SVOとか知っていればどうにかなるもんだ
あと
「ワタシニホンゴスコシワカル」
レベルで喋れればいいんだよ
所詮人間同士は分かり合えない存在だ
10喋って1理解するのが世界のスタンダード
完璧主義の日本人の方が間違っていると言いたい
そんな訳で砂漠の国に逃げてみた
それが冒頭
さあ新しい冒険の始まりだ!
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王太子妃のおっぱいを揉む話は連載版まで持ち越しです
期待していた人は残念でした
・・・ちなみに感想を書いたりブクマを入れても早めに書いたりしません
そこは他の人とは違います
だって楽しんで書いているので頑張って読んでください
が身上ですからね