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ゴブリンクロニクル Ⅰ  作者: 冨浦伝十郎
Chapter1  荒野のゴブリン
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投石練習

                                   ・



 もう一度周りを見渡してみた。

危険な敵(冒険者とか魔獣・野獣の類)は見当たらない。

20m程離れた場所に2m程突出している岩を的にすることにした。

石を持った右腕を振りかぶり バックホームの要領で思い切り投げつける。

( 実はリトルリーグでレフトを守っていたんだ )


   シュオッ

   ガシュッ


 確かに "思い切り" 投げた。 ホントに マジに 全力で。

短い風切音とほぼ同時に小さな破砕音。 嘗て耳にした事が無い音だ。

ココに当ててやる、と狙った箇所に当たった石は粉々に砕け散っていた。

岩の周りには細かい粉塵が舞っている。


 石が岩を貫通してその穴から向こう側が見える ! 

とかもちょっぴり期待したけども流石にそれは無かった。

( FQのアクションやシナリオは"リアリティ重視系"だからな )


 投げた石にどのくらい威力があるのか知りたかった。

(好きなだけ拾える)石が(武器として)使えるのか。 "投石"で戦えるのか。

・・・しかしこれはどうだ。

的にした岩には手拳大の陥凹ができていた。 数本の亀裂も拡がっている。

リアル寄りと云われるこのFQ世界ではかなりの威力と云えるんじゃないか?


「よ~し(グフォ)」


 もっと行ってみよう。

似たような石を拾ってまた投げる。 シュオン ガシュッ

すぐに別の石を拾ってまた投げる。 シュオッ ガシュッ

休まずに石を拾っては投げ続ける。 シュオッ ガシュッ シュオッ ガシュッ!


 二十回くらい投げただろうか。


  バガッ ガシャシャシャーッ


 岩のこちら側が崩れた。 投石の破壊力って凄いな。 

…いや、そうでもないのか?  結構な数を投げたし。


 待てよ、 そう云えば、そもそも石 って"武器"の範疇に入るのか?












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