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ホワイトローズ  作者: イシガネカホ
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#1

【ホワイトローズ】 花言葉…私の不安を消しさって。


グレーのコンクリートベランダに、ノンアルコールの缶ビールときゅうりのカリカリ漬けと冷奴、そして電子タバコ、さらに空に星を2つ用意した。なかなエモい演出が出来ているんじゃないだろうか。エモいって言うのは少し感傷に浸るくらいの情緒的感情のことを言うのだ。英語ならemotional。だから敢えて1人でこんな渋い状況を作り上げたと言うわけである。こんなことを日曜の夜にやるのは、次の日が学校だとか仕事だとかいうわけではない。何も無い、大学をさっき辞めて来た。久々に家を出たけど、今はもう夏だった。異様に暑かった、肌が捲れそうなほどであった。それもそうで、家に帰ってテレビをつけたら今日は8月13日であった。お盆っていうのも今の時期らしい。もう関係無い、今後お墓参りなんて自分が墓に入る時くらいだろう。お墓参りじゃなくて、お墓入りだな。そもそもお墓に入れるかどうかも分からないが、そこまで邪険に死体を扱える人間も珍しいので、入れると思う。そういえば、さっき帰りにあまりに暑いから自動販売機でお茶を買った。後数分で家に着くところだったけど、我慢できなくなってつい。その時自動販売機に落書きがされていて、『君に好きと言えばよかった』って書いてあった。聴いたことあるずっと前に流行ったJPOPだが、未だに聴く子がいるんだなと少し変な気持ちになった。なぜなら今中学生の子供からしたらどうして私は今大学生なんだろうと。私が中学生の頃に大学生の人もいたんだろうかと不思議な気持ちになる。よくこういう話を友達にしてみるのだが、みんな口を揃えて何を言ってるのと返してくる。それはいわゆるツッコミなんだと思って受け取ってもいいのだろうか。なんだかホントに私の話は何も伝わっていないような気がしてくるからやめてほしいのである。

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