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ハルマゲドーン(第四部)

第84部分 ハルマゲドーン(第四部)


NASUA(宇宙開発機構)の正門前まで来た。

スマホで電話をかける。

「ハイ」とフレデリック、

「フレデリック、俺だ正門前だ、早く来てくれよ」と俺、

「ミチル、OK、いま迎えにいく」とフレデリック、

しばらく待つ、正門前にいる警備員からの視線が痛いな。

スーツ着て来てよかった。Tシャツと短パンで来ていたら銃口を向けられていた可能性もある。


「ミチル、ひさしぶり」とフレデリック、ゲートを通過してビルに入った。

「どう言うことだ、何か緊急事態なんだよ」と俺、

まあ、こっちだ。フレデリックのオフィスに通される。秘書が5人もいるのかよ。

しかもモデルのような美女ばかりだ。

「ミチル、こっちだ」とフレデリック、個室に案内された。俺の8畳くらいの個室とは違って、ガラス張りで12畳くらいあり、天井が高い。うらやましいな。

「立派なオフィスだな。凄い待遇だな」と俺、

「まあな俺、IQ300ぐらいあるから」とフレデリック、

「それは凄い、でもIQが物の価値を決めるんなら、フレデリックはパソコンのAI以下だな。うちの会社で開発したAIのIQは800だぞ」と俺、

「まあ、そう言うな俺なりのアメリカンジョークなんだ」

「でだ」と言うと、フレデリックはTVのリモコンみたいな物を操作するとガラスの壁が真っ白になった。ブラインドとかじゃないのね。もっと高級な物だったようだ。


「ミチル、コレを見てくれ、一週間前にうちの観測衛星が捉えた物だ、電波望遠鏡と光学望遠鏡でも確認してある」

フレデリックが表示した、図には巨大な彗星が地球に向かってで飛んでくる図が描かれており、95%の確率で衝突すると記載があった。

「俺もこの映画見たことあるぞ。宇宙船で乗り込んで、穴開けて核爆弾で吹っ飛ばすんだろ」

「残念なことに、これは映画じゃない、しかも隕石でもなく彗星なんだ規模が違う、マジなんだ」

「嘘だよな、本当か?」と俺、

「本当さ、冗談でミチルをここには呼ばないよ」とフレデリック、

「フレデリック、でどう言う対策を検討しているんだ」と俺、

「始めは俺も映画のように核爆弾のような物で爆破しようとしていたが、おたくの量子コンピュータで計算したところ、核爆弾1万個の破壊力がないとこの彗星の質量を破壊できないことが判明した。そもそも彗星に穴を開ける機械の重量を宇宙に打ち上げる技術が無い」とフレデリック、

「それで万策つきて、ミチルに泣きついたのさ、ミチルなにか良いアイディアが浮かばないか、お前は俺が認めたジャパンの天才だろ」とフレデリック、

そうかそれで俺を呼んだのか。

図をジッと見る。この図にはなにか足りないな。

「フレデリックこの図ではダメだ、立体的に周囲の惑星なども表示した図を俺に見せてくれ」と俺、

「たしかに、情報が足りていないな」とフレデリック、カタカタカタ、カチカチとPCを操作した。立体的な天体図に切り替わった。

「どこの天体とも衝突せず、地球にぶつかるのか」と俺、

「そうだ、運悪くどの天体にも干渉しないんだ、軌道も綺麗な放物線だ」とフレデリック、

「ガッテム!!(くそ)」とフレデリックが毒づいた。

「フレデリック、まあ落ち着け。月にはギリギリでぶつからないんだな」と俺、

「ミチルさすがだな、月にはギリでぶつからないんだ、人類の力で月を動かす技術は無い残念だ。知ってるか?月の裏側には大きなクレータがあるんだぜ、今回もそうなれば良かったんだが」とフレデリック、

「フレデリック、仮に月を動かせるとしたら対処できるのか」

「できる。計算して特定の場所に誘導できれば、例えるならビリヤードの球のようにかすらせるように当てることで、彗星と月の衝突のエネルギーを減少させて、受け流すように方向を変えることができる。理論上こんな計算であれば簡単に出来る」

「なるほどねえ」と俺、さすが天才だな。

「事前にある程度、あらかじめ月を動かしておいて、微調整しながら軌道を計算してぶち当てるということだよな」

「もちろん、そうなる。でも月を動かすなんてムリだぞ、科学的にも物理的にも不可能だ、おれが断言しよう」とフレデリック、

「フレデリック、これは俺とお前だけの秘密だが、できる生命体を知っている。やってみよう」と俺、

「ミチル、本当か?、嘘じゃないよな?」

「俺は来月結婚するんだ、彗星で地球がなくなるなんてことは回避せねばならなんだろう」と俺、

「そうか、いまのところミチルに頼しか無い。期待はしないが」とフレデリック、

「まあ、おれも確実できるとはいっていない。努力しよう、フレデリックまずは月をどのように動かせば良いのかおれのPCに情報を送ってほしい」

「分かった、軌道計算に3日ほしい」

「3日だな、わかった。くれぐれもこのことは他言無用でな、フレデリックも万策つきてあきらめる素振りをしていてくれ、おれもこのことは仲間以外には言わないことを約束しよう」

「OKだ。ミチル、連絡手段だか、スマホに暗号化通信ソフトをインストールさせてくれ、おれのオリジナルソフトだ」とフレデリック、フレデリックにスマホを渡し、フレデリックが俺のスマホに通信ソフトをインストールした。

APPストアからインストールするような物ではないみたいだ。当たり前か。

ソフトの使い方を教わり、通話とデータファイルのをやりとりしてみた。簡単だな。

フレデリックとは正門前で別れた。

とりあえず会社に戻ろう。”テレフィールド”


「巣鴨さん、シュミュレーション環境の調子をみてもらえないでしょうか?、何か不具合が発生しているようです」と俺、

「タサキさん、わかりました、確認してみましょう」

「ああ、これかな。区画内の環境時間がずれていたようです。原因は不明ですね」

「なるほど、そこでお願いなんですが、この修正もお願いできないですか」と俺、

「はあ、賢者のスキル、月を動かす魔法ですか、フフフおもしろそうですね」

「地球には落ちない範囲で自由に動かせるスキルにしてください」と補足しておく。

「簡単ですね、うまくやっておきます」と巣鴨さん、

「そう言えば、タサキさんにはお礼を言っておかなくてはと思っていたんです。先日うちの妹が、ユリさんの作ったコンテンツでニートから回復できました。元気になって、いま仕事を探しているところです」と巣鴨さん、

「それは良かった、俺達の仕事が身近な人の役に立っているなんてこれ以上のことはないだろう。本当によかった」と俺、なんだろう、PTSD克服の訓練なのかな、それとも対ストレス、瞑想訓練だろうか。ユリのコンテンツの専門はその辺りだ。

「妹が元気になって、父も母も喜んでいます。家の中が明るくなりました。タサキさんのおかげです」

「そうだ!俺は人事に顔が利くぞ、仕事を選ばなければ一人ぐらいこの会社に入れられるぜ」と俺、

「そうなんですか、ぜひお願いします」と巣鴨さん、

「では履歴書をすぐにメールで送ってくれ」

「わかりました、お願いします」

「おれと、巣鴨さんのチームじゃないですか、お互い助け合いましょう」と俺、グーサインを巣鴨さんに突き出した。

「この修正、速攻で終わらせます!!」と巣鴨さん、巣鴨さんも本気になったようだ。



急いで家に帰る。ユリに話さなくては。

「ユリ、大変なんだ、俺の話を聞いてくれ」

「はい?」とユリ、母と一緒に夕飯の準備をしていた。

俺は、ユリにフレデリックから聞いた、地球の危機を説明し、いまから何をしなければならないかを説明した。

「ユリは今から、アメリカのNASUA(宇宙開発機構)に出張の扱いで、ヤシロ達と異世界に行き、レベルアップをしてくれ。大魔道士レベル80で賢者になれると賢者デイブも言っていたろう。賢者になれば月を動かすスキルを覚えることができる。やり方は賢者デイブに聞いてくれ、出来そうか?」と俺、

「大丈夫だと思う、と言うかやらないと地球は消滅なんでしょ」

「消滅と言うか、フレデリックの予想ではゴキブリぐらいしか生き残れないらしい」

「私たちは来月結婚するんです、じゃまさせるもんですか!!」とユリ、興奮して腕をぐいっと突き出した。

「ミチル、私たち戻れるようになったんですか?」とヤシロ、

「神様に修正するようにお願いしてきた、多分大丈夫だと思う」と俺、神様とは巣鴨さんのことだ。

「ミチル、これ期限はいつまでなの」とユリ、

「ユリ、1週間で頼む」”目利き”でユリのステータスを確認する。

”大魔道士レベル60”かあ。

ユリは1週間でレベル60からレベル80にレベルアップする必要がある。これは相当厳しいと思う。レベル40ぐらいから極端にレベルアップのスピードが落ちるんだ。

「一週間でレベル20アップできるかな」と俺、

「今から、やります。みんな行きますよ、ミチルは私の装備一式を出してください」

「分かった”アイテムボックスオープン”」ボックスからユリの装備を出した。

ユリが装備をする。

「あっ、なんかキツいな、成長したかな」とユリ、

「ユリ、太ったからじゃないかな」と俺、

「い、いや、ぴったりでした」とユリ、なんかムリしてるかも。あとでスザンナに直してもらえ。スザンナを見ると察したようだ。分かってますみたいな顔をしている。

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ユリ・ヒカゲ 大魔道士LV60

種族:ヒューム 女 23歳

*スキル

<アクティブ>

攻撃魔法(大)「ファイヤーボール、ファイヤートルネード、

       ウォーターボール、ウォーターシールド、

       アイスアロー、アイスシールド、アイストルネード、

       ライトニングアロー、エンハンスウエポン、エンハンスアーマー、

       エスプロ、パーティエンハンス、パーティシールド」

回復魔法(大)「ヒール、アドバンスドヒール、神の手」

空間魔法「テレ・ダンジョン、テレ・フィールド」

浮遊魔法「フライ」

魔法薬合成(大)

ゴーレム作成(大)

「ゴーレムクリエイト、スピリットクリエイト、スピリットムーブ」

時空間魔法「タイムトラベル」

<パッシブ>

 知力上昇(大)、回避上昇(大)、MP回復(大)、ゴーレム従魔(大)、

 無詠唱、3重詠唱、剛力(小)

*装備

頭   黒竜革の魔法使い帽子

手   黒竜革のグローブ

胴体 黒竜革の魔法使いローブ

足   黒竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)

盾   黒竜革の丸盾

武器1 賢者の杖

武器2 コスモメタルの刀(不壊属性)

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「それでは、ユリ1週間後な、頑張ってくれ。俺はこっちの世界で準備を進める」

「わかった、ミチル、じゃあね」とユリ、俺に抱きついてきた。

「ニャアー、恥ずかしいニャア」とレン、

「お熱いことで、見てられんな」とベン、

「では行きましょう、この人数だと二回往復ですね」とユリ、

「そうなるな、ユリあまり無茶するなよ」と俺、

「ヤシロ、ユリを頼む」

「ミチル、分かりました、ユリを守り、賢者にさせます。任せてください」とヤシロ、

「ヤシロ、お前かっこ良くなったな。さすが勇者だ」と俺、ヤシロの顔が赤くなった。

「ま、まあ私も成長しましたから」とヤシロ、

「うん、分かる」

「では行きます”タイムトラベル”」ユリは二回にわけて、ヤシロ達を異世界に運んだ。


さあ、俺も仕事するか、フレデリックからメールが来ていた。

進捗の確認だ。

”フレデリック、俺も準備を進めている、1週間後に準備ができそうだ。計算を進めてくれ ミチル”

”サンキュー、OK フレデリック”と直ぐに返信がきた。

あいつも頑張っているようだな。

ふだん残業なんてしないやつなのに。




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