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リサイクルと異世界バンド結成

第78部分 リサイクルと異世界バンド結成


「スザンナ、もう十分だろ」と俺、

「いいえ、まだまだ回収できます。ミチル、お宝が捨ててあるのに見逃すんですか!!」

「俺の世界では、リサイクルゴミを盗むのは犯罪なんだぞ」

「さっき、汚い服を着ていたお爺さんも沢山回収してました、大丈夫です」

「しょうがないヤツだ、あと2カ所でやめにしよう」

「分かりました」とスザンナ、

俺達は何をしているかというと、

ホームセンターの帰りに道ばたに置いてあるリサイクルゴミのカゴを見たスザンナが、

「ミチル、ライトメタルが沢山捨ててあります」

と気付いてしまい。

アルミ缶を俺がリサイクルしてインゴットに変え、スザンナが回収する。

ということになってしまったのだ。

明日、みんなでネズミーランドに行く前日である。


「さあ、これが最後だ”スーパエコロジーリサイクル”」と俺がスキルを使い、空き缶をライトメタルのインゴットに変えた。

「ミチル、ありがとうございました、これでお店に帰ったら沢山ライトメタルの防具を作ることが出来ます、ハア良かった」とスザンナ、満足した様子だ。


「帰ろう、コンビニ寄って帰るぞ」と俺、

「コンビニは大好きです。あそこには美味しいお酒が売っていますからね」

「ザキヤマ15年とか値段高いから止めてくれ、酒ならクマ五郎の2Lとかにしろ」

「はあ、分かりました」

コンビニの中に入ると、音楽が流れていた。

「フンフンフフフ、ラララ」とスザンナ、

「スザンナ、鼻歌は恥ずかしいから止めてくれ」

「タサキ君じゃないかあ!!」と店長だ。俺はココで高校の時バイトしていたのだ。

「こんばんわ、店長」

「また、カワイイ女の子つれて、フフフ。バイトがさあ不足していてねえ」と店長

「それ、こないだも聞きました」と俺、

「そうか、ごめんな」

「ミチル、これとコレとこれも買ってください」とスザンナ、

カゴの中を見ると、ビーフジャーキー、辛いビーフジャーキー、凄く辛いビーフジャーキーとザキヤマ15年がその下に隠れていた。

「スザンナ、カゴの下にザキヤマ15年隠してもバレてるんだからな」

「だ、だれがカゴにいれたんでしょうね」とスザンナ、驚いたようなわざとらしい顔をしてごまかしている。

「まあ、いいか」

俺は、炭酸飲料とポテチ、スナック菓子なんか買っていくか、そうだみんなの分の歯ブラシを買ってやろう。カゴに入れ、会計をする。

「タサキ君、いっぱい買うんだねえ。全部で9千円になります」と店長、

コンビニで9千円分買うってなかなかだぜ。ザキヤマ15年なんか買うからだぞ。

「はい、1万円」

「千両のお返しです」と店長、もういいよそのギャグは。

「あと、キャンペーン中で、クジ9回引けますよ」と店長、適当に9枚カードを引く。

8枚外れで、1枚当たりだ。なんだお酒か。

「大当たり、おめでとう。ハイこれ、お酒ね」

「はあ、どうも」と俺、コンビニを出る。

「ミチル、ありがとうございます」とスザンナ、酒を買ってもらえてご機嫌のようだ。

「今夜は飲むなよ、明日は早起きだからな」と俺、

家の玄関を開け、二階に上りスザンナと別れる。スザンナは客間に、俺は自分の部屋に行く。


俺の部屋のドア開いてるな。中を見ると、レン、ヤシロ、ユリ、ベンが俺の部屋でTVを見ている。音楽番組だ。

「なんで俺の部屋でTVみてんだよ、客間にもあるじゃないか」

「アレックスとジーナにクジで負けました。アレックスたちは”野生の動物”と言うくそ真面目な番組を見ています」とヤシロ、

「まあいいけど、少し見たら戻れよ」

「うん、分かった」とベン、音楽番組に夢中だ。

「ところで、おまえら、そう言う音楽とか分かるの?」と俺、

「私は音楽得意だぞ」とベン、

「ベンも出来るのですか、私も少々出来ます」とヤシロ、

「私は歌うだけニャンな」とレン、

「私は高校生の時、軽音楽部でした」とユリ、

「ユリ、本当か、初めて聞いたぞ」と俺、俺達と別れた後の10年間でそんなことを経験していたとは。

「私、軽音楽部ではギター、ベース、ドラム、キーボード全部のパートを経験しました。歌は苦手です」とユリ、

「軽音部かあ、面白かっただろうな。俺も音楽好きだからバンドとか憧れたよ」

「ミチル、軽音楽部はそんなに甘くないです。人間関係が非常に面倒くさい部活です」とユリ、

「そ、そうなのか?」と俺、

「そもそも、好きな音楽ジャンルが違うし、楽器の演奏レベルも違う、仲間や友達同士でバンドを組める訳でもないです。音楽に打ち込むモチベーションも違う若者が集まって演奏するなんて、普通に考えてもなかなか上手くいくことではありません」とユリ、

「たしかに、学校にもよるだろうが、先輩や後輩もいるだろうし、友達で楽しく演奏とかだけじゃないんだもんな」と俺、

「へえ、ユリも音楽できるんだ、今度なんか演奏して見せてよ」とベン、

「良いですよ、チョット待っててください”ドカドカドカ”」とユリ、部屋から出ると庭の方から”テレフィールド”と詠唱する声が聞こえた。

しばらくすると”ブウン”と庭に戻ってきたようだ。二階に上がってくる。

「実家からギターもってきました」とユリ、手にはギターケースを持っている。

あれは、アコギとかフォークギターと呼ばれるものだろう。

「おう、すごい今から演奏してくれるのか」

「はい、せっかくですから、なんか演奏します”ペーン””ポーン”ピーン””ピローン”」とユリ、

ギターケースを空け、ギターをチューニングしている。

「じゃ、TV消すな」と俺、

ユリはスマホを見ながら、歌詞とギターコードを見ている。

「では歌います」とユリ、歌い始めた。

お、すごい、ギターも歌も上手だ。仲間のみんなは黙って聞いている。

この歌は、少し悲しい歌だが応援ソングだな。

「”ジャーン”ありがとうございました」とユリ、

「パチパチパチ」と拍手、

「ユリ、すごいニャア」とレン、

「上手だ、カッコよかったよ」とベン、

「私、感動しました。まるで私をはげましてくれているような、そんな歌に聞こえました」とヤシロ、お前泣いてるのか?ヤシロは感動したみたいで、すこし目が赤い。

「ヤシロ、ありがとう。でもこれ私の作った歌じゃないからね。コピーだから。他の人が作った曲ね」とユリ、

たしかに、俺も聞いたことのある曲だ。

「そうなんですか、とても心に響きました」とヤシロ、

「私もこの曲が好きで、何度も歌ったからね。それでかな、気持ちが入ったのかもフフフ」とユリ、

「良いこと考えたぞ、みんなで楽器を練習して、合奏しようではないか」とベン、

「それは良いニャア」とレン、

「私もやってみたいです」とヤシロ、

「ちょっと待て、楽器はそれほど簡単では無いと思うぞ」と俺、

「皆さん、運動神経も高いですし、楽器の経験も少しあるんでしたら結構簡単にできるかもしれません。楽器は私が教えますから」とユリ、

「そうか、じゃあ俺にも教えてくれ。俺、ギターが良い」と俺、俺も思いきって参加することにする。

社長からふんだくった金もあることだし、楽器を一式揃えるくらい今の俺には簡単だ。

異世界でバンドをやってみるのも悪くないだろう。

異世界に電気はないけど大丈夫かな。ソーラ発電とバッテリーではムリな気がする。アコースティックバンドになるんだろうな。

「では、明日は、ネズミーランドで遊び。その翌日は楽器を選ぶことにしよう。他の仲間にも興味があるか聞いてみようぜ」

「それが良い」とベン、

「面白そうですね」とユリ、

「頑張るです」とヤシロ、

「私も頑張るニャンね」とレン、

こいつらだいじょうぶかな?

何とかなるだろう。そんな気がした。


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