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ダンジョン討伐

第68部分 ダンジョン討伐


「ミチル、コレ凄い魔道具ですね」とマーベリックがトランシーバーを指さして言った。俺が、現代の家電量販店で購入して持ち込んだ物だ。

「ああ、これは便利だな。ダンジョンの攻略でも連携できるから便利だよな」

なんでまたダンジョンを攻略しているかと言うと、初代勇者と魔王の戦闘動画を見たマーベリックが言った感想だ。

「すごい、初代勇者は戦いが上手いな。俺たち初代勇者とレベルは同じでも、こんなに強くない。俺たち戦闘技術が低いからだ、これからはもっと強い敵と戦っていくようにしないと、いざ強い敵と戦闘になったら恐怖で動けなくなるんじゃないかな」とマーベリック、

「たしかに、俺たちはレベルはそれなりにあるが、戦闘が上手いかというと上手くない、弱い敵とばかり戦っているからだろう、これでは戦闘技術が伸びないのも無理はないな」

「ミチル、僕らのチームと共同でダンジョンの討伐をしばらく本気でやってみましょうか?魔獣にハサミ討ちにされる危険もなくなるし、交互に戦えば休憩できます」とマーベリック、

「Bランク、Aランクの魔獣も積極的に狩っていかないとダメということか」と俺、

「そうです、それにあのダンジョンですが、敵の強さも60階くらいで頭打ちですから多分70階~80階くらいで最後なんじゃないかと思います」とマーベリック、

「よし、やろう」

承諾したのだ。


ダンジョン攻略を始めて数日経過し、ギルドで素材を売っていたら、ギルド支部長ジョセフに呼び止められた。

「ミチル殿、ダンジョンを攻略しようとしているとは本当か?」とジョセフ、

「勇者マーベリックのパーティと合同で、60階からのマッピングと魔獣狩りを始めています。いま67階まで攻略しました」と俺、

「作成した地図はギルドで買い取る。だが階層ボスには気をつけろよ、負けそうになったらすぐに逃げろ、全滅したやつらも多い」とジョセフ、

「階層ボスですか、何階にいるんですか?」と俺、

「恐らく69階、その次があれば79階とかにいるはずだ、個体種の魔獣が階層ボスだ」

「僕たち今、Bランク、Aランクと戦っているんですが、もっと強い敵になるんでしょうか?」

「いや、それは無い、強くてAランク、ボスは個体種でSランクだからまあ強いが単体だ」なるほど、やっぱりマーベリックが言っていた通り、ここのダンジョンは70階~80階ぐらいが最終階層のようだ。

「もうひとつ質問です。最終のボスを倒すとどうなるんですか?」と俺、

「最終のボスが守っているダンジョンコアと言う水晶がある。それを持ち帰ると、だれもダンジョンに入れなくなり、出ることしか出来なくなる。10日くらいで消滅する」とジョセフ、

「ダンジョンコアって売れるんですか?」と俺、

「ギルドで買い取る最高額の物だな。金貨2万枚で買い取っている。ちなみにダンジョンを討伐するとSランクの冒険者に認定され、リーダは準男爵の爵位を皇帝からいただける。メンバーは騎士号をいただける」とジョセフ、

ああ、それは聞いたことがあるな。男爵もたしかダンジョンを攻略したんだっけ。

まあ、取らぬ狸の皮算用とならないように今はダンジョン攻略に注力しよう。


俺たち2パーティは1週間かけて、60階までしか攻略されていなかったダンジョンを69階まで攻略し、そこまでのダンジョン地図を完成させ、ギルドに納品した。

昨日はボスの部屋の前まで行き、引き返してきた。

今、69階のボス部屋の前だ。

「マーベリック、ボス戦どうする、1パーティとか制約あるのか」と俺、

「聞いたこと無いですね。とりあえず全員で突っ込んでそれから考えますか」とマーベリック、

「つまり、作戦なしってことね」マーベリックらしい考えだ。

「ユリ、エンハンスとシールドの魔法をかけてくれ」

”パーティエンハンス””パーティシールド”とユリが付与魔法を詠唱した。

後ろでクーランラもマーベリック達に付与魔法をかけたようだ。

「遠距離攻撃ができる者は、ボスが見えたら速攻で攻撃してくれ」

「では行こうか、撤退の指示はおれに従ってくれ安全第一だ、生きていれば再戦できる。死んだらそこまでだ」と俺、

ドアに手をかけて力を入れると内側に”ギッギギ”と扉が開いた。


ドアを開くと、ボスがいた。

ドラゴンのような魔獣に見えた。サイズがデカい。

”目利き”で鑑定する”キメラドラゴン 固有種 弱点:頭部、寒さに弱い”

「弱点は頭部と、寒さだ!!」と俺が叫ぶ、

弓や槍の遠距離攻撃と、アイストルネードの魔法がボスの頭部に集中して飛んでゆく。

その間に俺とマーベリックの前衛と中衛がボスとの間合いを詰める。

俺もアイテムボックスから出した鉄の槍2本手に持って走る。

”サンダースピア””槍投擲”と2コンボ、さらに”ホーリランス光の槍””槍投擲”

で2コンボの攻撃だ。2本とも命中した。

「ギョフエ、ギッギギイ」と魔獣が叫ぶ、

おれはボスの前から一歩も引かずに槍を魔獣に突き出し、牽制する。

逆サイドでヤシロも同様に槍で攻撃をしているのが見えた。ボスは俺たちに気を取られている。

「”聖剣””真空兜割”」とマーベリックが俺の後ろから飛び出して、ボスの腕に攻撃した。

”ゴロン”とボスの腕が切り落とされた。

「”ビーストダッシュ””槍突撃”」とヤシロがスキルを起動したのが見えた。

”ザシュ”と言う音を立てながらヤシロの槍がボスの胴体に深く突き刺さったのが見えた。

ヤシロは槍をそのままにして後ろにジャンプして回避した。


「ボスの動きが遅くなった、一気に叩きつぶすぞ」とマーベリックの声、

よし、俺がラストアタックをもらってやるぜ。

「”ビーストダッシュ””槍突撃””急所突き”」と3コンボでボスの頭に攻撃する。

”ガガガゴン”と槍がボスの頭に深く刺さった。

「くたばれ”サンダースピア”」と4つめのスキルを使う。電気のビリビリ攻撃だ。

ボスの目から湯気が出るのが分かった。槍は抜けないな、と判断し槍をそのままで回避する。

「”ビーストジャンプ”」とヤシロがジャンプして俺の槍にぶら下がった。

あいつ何するんだ。

「”サンダースピア”」とヤシロ、おれの槍を握りヤシロも電気ビリビリ攻撃だ。

ボスがガコガコ振動している。

あのボス、なかなかしぶといな。

「”ドラゴンジャンプ””真空兜割”」とベンの声、オリハルコンの両手剣を持ったベンがボス首付近で高速回転しているのが見えた。

「ベンに先をやられたか」と思わず声に出る。

”ガキン””ゴロン”とボスの首が転がり、そのままボスが倒れた。

勝った。それほど強くなかった気がした。


「マーベリック、やったな」と俺、

「はい、結構弱かったですね」とマーベリック、

転がっているボスの頭を見てみると、両目とも完全につぶれていた。傷跡からレンかパンクかルミナの弓攻撃のおかげだろう。

「マーベリック、この魔獣は特に装備の素材にはならないようだ。マーベリックが解体してギルドに納めれば、おまえらもAランクにクラスアップできる。もっていけ」と俺、

マーベリック達はまだBランクだった、勇者パーティでAランクになれば箔も付くだろう。

「そうですね。頂いていきます。ありがとうございます」とマーベリック、

「”魔獣解体”」と俺がスキルで、魔獣を解体すると、キラリと光る物が見えた。

スキルカードだ、拾って確認する。見るがよくわからん、これは俺がもらうことにしよう。

「マーベリック、スキルカードが出たこれは俺がもらうな」と声をかけた。

「了解です」

魔獣を解体して、収納し、広間を探索するが、特に何も発見出来なかった。

この部屋には入り口の扉しかない。完全な行き止まりだ。

「レン、扉も階段も特に何も無いよな」とレンに確認する。

「チョッと待つニャ、探索中ニャンよ」とレン、

これが最終階だったら、ダンジョンコアがあるだろうし、次の階層が在るのであれば、階段か扉があるハズなんだが。


「ミチル、きてー、きてニャンな」と大きな声だ。

「この壁の奥、空洞ニャンな」とレン、

ここねえ。槍の石突きで叩いてみる。

”カーン””カーン”とたしかに空洞だな。

「ミチル、どいててくれ、私が壊してやろう」とアレックス、

「”アイアンキック”」とアレックスがスキルで壁を”ガゴン”と蹴った。

”ガラゴロ””ガラ””ゴン”と壁が崩れ小部屋が現れた。

中央に台座に載った水晶がある。その下に大きな宝箱が1つだ。

「隠し部屋か、ダンジョンコアを回収しよう」と俺、水晶を台座から取り、アイテムボックスに収納する。

「マーベリック、これは分け前半々な」と言う。

「了解です」

「宝箱開けました」とパンク、

中を見て見る。

オリハルコンとかミスリルの装備だ。少し壊れている物や、汚れている物だ。特別価値のあるような物じゃないな。ここで死んだ冒険者の装備かもしれない。

「スザンナ、これ回収してくれ」とスザンナを呼ぶ。

「了解」とスザンナ、アイテムボックスに宝箱の装備を全て収納した。


「では帰ろうか。冒険者ギルドにダンジョン討伐の報告をしよう」

”テレダンジョン”とユリが詠唱した。

地上に出ると、ダンジョンの入り口に人だかりが出来ている。

”ダンジョンに入れない”とか言っている声が聞こえた。

ダンジョンコアを持ち去ると、入れなくなるんだったな。

”フフフ、俺たちが討伐しましたよ”

ユリ、テレポートだ。

”テレフィールド”ユリが詠唱する声が聞こえた。



冒険者ギルドに行き、受付に向かう。

「まずはマーベリックから」と俺、

「ダンジョンの69階の階層ボス、キメラドラゴンを討伐した。素材を買い取ってもらいたい」とマーベリック、

「少々お待ちを」と受付、支部長のジョセフを呼んできた。

「ではこちらで」とジョセフ、俺たちを奥の倉庫に案内した。

マーベリックがアイテムボックスから素材を出して、倉庫に並べた。

「買い取り額はいくらだ」と俺、

「そうですね、キメラドラゴン一体分ですね。金貨8000枚でいかがでしょうか」

とジョセフ、

「了解した」とマーベリック、

「ちなみに、マーベリックのパーティのクラスはAになるのか?」と俺、

「はい、Aクラスにクラスアップします。受付でカードの更新をしてください」

「有償だよな」

「有償です」

「次に、これだ。ダンジョンコアだ」と俺、アイテムボックスからダンジョンコアの水晶を取り出して、倉庫の床にそっと置いた。

「ふえ、ダンジョンコア」とジョセフ、

「俺たち2パーティで、この町のダンジョンを討伐してきた」と俺、

「こっこれ本物ですよね」とジョセフ、

”目利き”で鑑定して見る。”ダンジョンコア”と表示された。本物だな。

「間違いなく本物だ」と俺、

「鑑定する必要があります。確認します。ダンジョンにも、少々お時間必要です」とジョセフ、すごく驚いている。

「そうか、では待つとしよう」と俺、

「この町、ダンジョンで潤ってたので、僕ら討伐してよかったんでしょうか?」とマーベリック、

「マーベリック、考えすぎだ。冒険者は魔獣を狩ること、ダンジョンを討伐することだけ考えればよいだろう。あのまま放置しても他の冒険者にもってかれるだけだ。何も悪いことしてないだろう」と俺、

これで俺たちも下級貴族になるかもな。

たしかに、マーベリックの言うとおり、ダンジョンが在るから武器屋もあるし、ダンジョン前の屋台村もある。そいつらには死活問題になるかもしれないなあ。どうしよう、とか考えてもしょうがないか。


「お待たせしました」とジョセフ、ローズ魔道士ともう一人ドワーフの爺さんを連れてきている。するとスザンナがその爺さんに近づき、なにやら挨拶をしたようだ。

「スザンナ、どうした知り合いか」と俺、

「先輩のマイスターです。鍛冶師ギルドで合ったことがあります」とスザンナ、小さい声で俺に言った。

なるほど、アイテム鑑定(大)を持っているドワーフをつれてきたか。

「スザンナ、スザンナもアイテム鑑定であのコア鑑定してみてくれる」と俺、

「さっき、やりました。間違いなくダンジョンコアです」とスザンナ、

なるほど。

「”アイテム鑑定”間違いない、ダンジョンコアじゃな」とドワーフの爺さん

「ミチル殿、マーベリック殿、鑑定の結果は間違いなく本物です。今ギルドに現金が無いのでギルドカードにお金をチャージでよいでしょうか」

「問題ない」

「では受付にて手続をします」

俺たちは受付に移動する。そして報酬は半分半分とした。マーベリックと俺は、それぞれ1万4000枚の金貨を手に入れた。

「帝国からの連絡は後日ございます。よろしくお願いします」とジョセフ支部長、

爵位の件だろう。


「マーベリック、お金のことだが、少し相談がある、俺のプロジェクトに協力してくれ」

「なんです?今度は何をするんですか」

「ユパン様の遺言に”困った人を助けよ”とあった。俺は、この町のストリートチルドレンがどうしても気になる、助ける為に孤児院を作ろうと考えているんだ。それといたる所にいる盗賊どもだ。あいつらが気に入らない。壊滅させたい。」

「良いですね、もちろん協力します」

「ミチル、ありがとう俺の仲間を助けてほしい」とパンク、パンクは元々ここらへんのストリートチルドレンだったな。

「パンク、この件ではお前に働いてもらうことが多そうだ、よろしく頼むな」

「分かってる、おいら何でもします」とパンク、

「とりあえず、住むところを準備しよう、あと仕事と衣食住だな。どうにかなるだろう」と俺、

「うちのリーダーは、本当に手をひろげますねえ、フフフ」とスザンナ、

「ああ、スザンナにも相談がある。それは後日だな。後で話そうな」


当面は、何処にいるかもわからない魔王に備え、効率良くレベルアップすることが目標だ。

でも、俺的に気になることもがいくつかある。

それらまとめて解決できれたら良いな。

そうそう、現実世界側では会社に行きゲームも完成させないと。ブラック企業に就職したわけでも無いのになんだか忙しい。



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