タイムトラベル
第64部分 タイムトラベル
俺は、トランクに仕舞っていた現代の服に着替え、財布を持ち、ソーラーパネルでスマートホンを充電しておいた。
少し残念なことにユリの実家と俺の家は少し離れている。ユリが行ったことのない場所にはタイムトラベルできないので、ユリの実家近くから移動することになった。
”タイムトラベル”とユリが詠唱した、体が光になるような感覚、体重がゼロになる感覚を味わうと、ユリの実家近くの公園にタイムトラベルできた。
「ふー、ついたか」と俺、空気がドブ臭い。俺の世界ってこんなに空気わるかったけ。
「ミチルの国は、ドブ臭いですね」とスザンナ、ハッキリ言うやつだな。
「大気汚染と言うやつで、わるいやつらが空気を汚すんだ、本当にけしからんな」
「そうなんですか」とスザンナ、
「あの、ブラブラしている椅子はなんですか?遊ぶ物ですか?」とヤシロ、
ブランコを見ている。
「そうだ、子供の遊具だな。座って揺すって遊ぶんだ」と言うと、ユリがブランコに座り揺すり始めた。
「ヤシロ、こうやるんです、ハハハハ」とユリ、
「こうですか。アハハハ、これは楽しいです」とヤシロ、
次にスザンナ、アレックスもブランコに乗って遊び、滑り台を満喫した後、俺たちはようやく移動することにした。
「いきなり、初めから時間食ってどうする!俺たちは遊びに来たんじゃないんだぞ」
「でもねえ、面白かったし」とスザンナ、
「そうです、私たちも息抜きが必要ですから」とヤシロ。
通りに出ると、近くにスーパーが見える。その駐車場でワンボックスタイプのタクシーに乗ることが出来た。
「運転手さん、朝日町まで、その近くに”シママチ”みたいな安い服屋ありますか?」
「ありますよ、ではそこまでですね。では行きます」と運転手、
俺の家の近くの激安服屋まで行くことにした。仲間の洋服と安物のスーツを買いに行くのだ。この格好では目立ってしょうがない。
「はい、こちらでよろしいですか?」と運転手、
「はい、大丈夫です」運転手に運賃を払い、店に入った。
「うわーすごいお店です。こんな大きな服屋はみたことがありません」とスザンナ、
いちいち感動するやつだな。
さっきタクシーに乗った時もなんか言おうとしたが、おれが口を塞いでやった。
彼女達の女性用スーツを買おうとしたところ、アレックスのサイズがない。
やはり無いな。男物で良いか。
「アレックスには悪いが男物で我慢してくれ、すまんな」と俺、
「私は、問題ない」とアレックス、
アレックスに男物のスーツを着てもらった。ビックリするくらいのイケメンビジネスマンに見える。しかも強そうだ。
「アレックス、よく似合うな。まるでアクション映画の主役のようだ、カッコいいぞ」
「そうですか、なんか動きにくいですねこの服」
「まあ、俺の国のビジネスマンはその格好をする決まりだ、我慢してくれ」
「ミチル、他の服を買ってもよいですか?欲しい服や下着なんかがとても沢山売っています」とスザンナ、その後ろでヤシロも俺の顔をじっと見て”うんうん”うなずいている。
「むこうの世界でも着れるような服なら良いぞ、無駄使いしないようにな、金は俺が出すから安心しろ。そうだな一人10点までなら許す」と俺、
そう言うと、女達は一目散にカゴを手に取ると、服を買うのに夢中になった。1時間ほど経過した。いっこうに終わる気配がないので打ち切ることにする。
「もう、おわりそこまでだ」店の中を回り、女どものカゴを回収、レジで支払った。
ヤシロはヒョウ柄のシャツとヒョウ柄のスカートを買っていたが、何に使うのかとても気になった。
「これ、全部買います。カゴごとに袋を分けてください」と俺、店員に依頼した。
ここからなら歩いて帰れるな。
「俺の家はこっちだ、行くぞ」と俺、仲間を先導する。
ユリ以外は見る物全てが珍しいようでキョロキョロしながら歩いている。
「ミチル、あれは何ですか?」とスザンナ、
「あれは、電線だな。電気と通信信号の通り道だな」と俺、
「ふむ、あそこを電気が」とスザンナ、転びそうになっている。
「キチンと前見て歩かないと危ないぞ」
「はい、でも珍しい物が沢山ありすぎて気になります」
「その四角い物は何ですか?」とまた質問だ。
「ジュースやタバコの自動販売機だな」そう言えば、久しぶりに飲みたくなった。
全員、オレンジジュースで良いか。ユリを見ると、コーラを指さしている。
「買ってやろう」ジュース3本と、コーラ2本を買った。
「ユリと俺はコーラ、他はオレンジジュースな」と言いながら渡すと。”パシュ”と空け”ゴクゴク”のんで見せた。凄く甘いな、こんなに甘かったっけ。
「すごく濃いフルーツの味ですね」とヤシロ、
「俺の国はなんでも味が濃いみたいだ」と俺、その場で全員が飲み終わるのを待った。
「さあ、すぐそこだ行こう」と俺、家に向かって歩きだす。家が見えてきた。思わず早足になる。
「ミチル、早いよ」とユリ、そうだ、速すぎた。ペースを落とす。
門を開けて中に入る。
「母さん、だだいま」とガーデニングをしていた母に声をかけた。
「満ずいぶん帰りが早かったのね。それにすごい日焼け、どこに行ってきたの?そちらお友達?」と母、
そうだ、俺の感覚では半年ぐらいの感覚だが、こちら側で俺が出て行ったのは3日前くらいなんだ。
「母さん、あとで詳しい事情は話すよ、彼女達は友達だ。数日間だけど、この家に泊まらせてくれないかな」と俺、
「問題ないわよ」と母、
家に上がり、彼女達が滞在する客間に案内した。
「ココがトイレな。座って用をたして、これを押す。みずが流れる」
「風呂の使い方は後でユリが教えます」
「ミチル、お腹がすきました」とスザンナ、
たしかに。
「じゃあ、車で出かけるか」と俺、久しぶりに車に乗りたくなった。
報酬は前払いでもらったので、その金で家を買い、車の免許も取り、中古のワンボックスカーを買ったのだ。車は家の駐車場に止めてある。
「ミチル、車を運転できるんだ。大人だなあ」とユリ、
「ああ、問題ない」
「でも、これが貼ってある。フフフ」と初心者マークを指さしている。ユリ、知っていたか。
「ああ、おれは運転初心者だ」しかもかなりブランクがある。少し不安になったが、運動神経は良い方だ、運転免許もストレートで取っているし、原付オートバイは16歳で乗っていた。大丈夫だろう。
「じゃ、近くのショッピングセンターみたいなところに行こう」たしかあそこにはファーストフード店があったはずだ。
特に問題もなく、車を運転しショッピングセンターの駐車場に車を停車できた。
「よし、なんか喰おう」と店に入り、食べる物を選ぶ。こいつら何食べるんだろうハンバーガーとかで良いかな、と思っていると、
「ミチル、あれはカレーではないですか?」とスザンナが指を差した。大手カレーチェーン店だ。
「そうだ、アレはカレー屋だな」と俺、
「みんな、カレーが良くないですか?」とスザンナ、俺たちはみんなカレー好きである。
「そうか、じゃあカレーにしよう」
みんなでカレーライスを食べ、俺は調子に乗って辛口を頼んだら水を飲み過ぎた。
「ホームセンターの売り場に行こう」と俺、買う物がある。
俺は、ホームセンターで小さい双眼鏡を探した、
「安物でいいや、この2800円のにしょう」と、カゴに双眼鏡の箱を入れた。
「なんですか!このお店はお宝が山のように売ってます。見たことも無い工具がたくさんあります」とスザンナが凄く興奮し始めた。よだれをたらしそうだ。
「すごい、しゅごいです」とスザンナ、
「なんか欲しい物あったら買ってやるぞ、そうだな。10点までなら大丈夫だ」と俺、
制限付けないと、山のように買おうとするに違いない。
「ペットショップ見てきて良い?」とユリ、
「ああ、見に行こう」
「スザンナ、ここから動くなよ。俺たちあそこのペットショップに行くからな」と俺、
「はい」とスザンナ、耳にはいっていないようだ。
「うわー、かわいい猫ちゃんです」とヤシロ、
「ユリは猫派、犬派?」と俺、
「犬かな、猫も好き」とユリ、どっちも好きということだろう。
俺はちなみに猫派だ。
「あっ、ここに小さい魔獣が」とアレックス、
「ああ、それはトカゲだろ、魔獣では無い」と俺、
「そ、そうだよね」
「すごく綺麗なお魚がいっぱい泳いでます、うわーキラキラしてます」とヤシロ、
「ああ、綺麗だな」と俺、
「うあ、ここにも魔獣が」とアレックス、
「うん、それは普通のウサギだ」と俺、
「そ、そうなのか、ふーん」
「もう行こう、スザンナを探そう」とスザンナと別れたところに行く。
スザンナがネジを見ている。
「ミチル、これは凄い発明です。これは魔道具なんでしょうか」とスザンナ、
「それは、ネジな、となりにあるのがボルトとナットだ。締め付けると物と物を固定できる。締め付ける道具はそのドライバーとかモンキーとか使うんだ」と言いながら、やって見せた。
「すごいです。これはすごい物です」と驚いている。たしかに異世界では釘しか見たこと無かったな。
「買って帰れば良いだろ。アイテムボックに入るんだし」と俺、
「そうですね、買うことにします」とスザンナがカゴに入れた。スザンナのカゴを見ると余裕で20点近くあったが、たいした金額でも無いので全部買ってやることにした。
そうだ、スマホを取り出して、母に電話をかける。
「母さん、俺、今日の夕飯は鍋で良い?」
「良いよ」
「うん分かった”ツーツーツ”」
「それって、離れた人と会話できるんですか?」とスザンナ、
「これはスマートホンだ、離れた人と話せるし、いろんな情報を入手できる」
「ミチルが時々使っている携帯端末に似ていますね」とヤシロ、
「ほとんど同じ物だな」
「そんな機能があったとは、驚きです」とスザンナ、
「あっあれは何ですか?」とスザンナ、今度は何だ。自転車を指さしている。
「これは、さきほど道を歩いている時に見た物です。ヒュームが乗っていました、鉄の馬なんでしょうか?」
「まあそんな物だな、人力だけどな。デコボコしたところでは使えないぞ、舗装された綺麗な道だと、そうだな一日30キロぐらいは移動できる」と説明した。
「こ、これ、欲しいです」とスザンナ、
お前は欲しい物が多すぎる。
「じゃあ、その折りたたみできる1万円のやつで良いか?」聞いたことも無いメーカーの製品だ。安全性に問題あるかもしれないが、どうせ研究用だろ。
「いいです。安物でよいです」
自転車を一台買うことになるとは。
それから、スーツに合う黒い靴、鍋の食材、細々とした物を買うと、駐車場に戻ってきた。
スザンナは辺りを気にしながら、工具類や自転車を自分のアイテムボックスにしまうと車に乗り込んだ。収穫が多かったのだろう、ホクホク顔だ。
「では帰ろう」と車を走らせた。
家につくと、俺は自分の荷物の整理をした。不要な物はしまい、必要な物は買い物リストに記載しておく。洗濯もした。女達は母と一緒に鍋の準備をしている。
「母さん、大丈夫」と俺、
「急ににぎやかになって楽しいわ」と母、
「ミチルのお母さんはお料理とてもが上手です」とヤシロ、
俺は電気で加熱するタイプの鍋を食卓に用意し、延長コードでコンセントに接続した。
「ミチル、これは何ですか?」とスザンナ、
「これは電気で熱くなる鍋だな」
「どう言う仕組みでしょうか」
「よく分からない、箱にセラミックヒーターって書いてあるな。電気で熱くなる物みたいだ」
「へえー、不思議です。すごいです」となんか手を触れそうだ。
「変にさわると火傷するからな、気をつけろ」
「は、はい」
鍋に母が作っただし汁を入れ、めんつゆで味を調整すると、鶏肉や野菜を入れた。
ぐつぐつと煮えてくる。
「このような調理方法と食べ方、初めてです。焼き肉的な鍋ですね」とヤシロ、
たしかに、そう言う見方もできるな。
「さあ、出来ました。みなさん食べてください」と母、
「う、美味い。なんでこんな複雑な味なんだ」とアレックス、
「いろんな、食材を出汁で煮るから美味しくなるんだ」と俺、
「”ムシャムシャ”おかわり下さい、”ムシャムシャ”」ヤシロはほとんど無言で食べている。本当に美味いんだろうな。
「ミチル、アレが飲みたくないですか?」とスザンナ、
酒か?
「まあ、未成年のお嬢さんがお酒なんてイケません」と母、
「母さん、スザンナとアレックスは一応成人なんだ、ヤシロとユリは未だ子供な」と俺、
「アレックスさんは大人でしょうけど、スザンナさんは本当に成人なの?」と母、
信じていないみたいだ。
鍋を食べ終えると、TVをみんなで見ることにした。彼女達が番組で異常に気に入ったのが音楽番組だった。音楽は世界共通のようだな。見て聞くだけで楽しくなる。
「ミチルの国の音楽は凄いです。体が勝手に動き出しちゃいますね」とヤシロ、
楽しそうだ。
「むむむ、このTVと言う機械の仕組みが」とスザンナ、
もういい加減にしてくれ、おれも仕組みなんて分からん。
皆を風呂に入らせて、客間で寝かせると、母に俺が経験したことや、彼女達について簡単に説明した。信じ無くても良いと思ったが、ある程度信じてくれたようだ。
仕上げに母の体、目、歯、肩、腰を”マルチリペア”で全て治療してあげると、
「ミチル、この顔にあるシミが気になってるの、消せる?」と聞いてきたので、全部消してやりました。
母がようやく俺のことを信じてくれたようだ。
次の日、俺達は偵察の為に朝早くから、例の巨大ビルがよく見える、隣のビルの屋上でやつらを偵察することにした。屋上から双眼鏡で確認する。
「ユリ、あれが社長室だ、あそこにテレポートできるか?」ユリに双眼鏡を渡して見せる。
「ああ、あの部屋ね。大丈夫」とユリ、
「でも警備の人がたくさんいる」
「そうか、チョットみせてくれ」双眼鏡でビル全体を見渡した。たしかに警備が多いな。警棒にスタンガンで武装してるのか、やっかいかもしれない。
「俺たちも武器がいるな」と俺、
「武器ならミチルのアイテムボックスにありますよ」とヤシロ、
「ああ、有るが、オリハルコンの武器とか使うとみんな人殺しちゃうだろ、殺しちゃだめなんだ」と俺、
「そうですね。であれば私は木の棒があれば十分です」とヤシロ、
「私は、素手でも良いが、柔らかい革のグローブが欲しいな」とアレックス、
「斧はだめですよね。ではホームセンターでもう一度探しましょう!ぜひ!」とスザンナ、
お前もう一度ホームセンターに行きたいだけじゃねえのかよ。
「しょうがないもう一度、ホームセンターに行くか、そして作戦を考えよう」
「そうですね」
「ミチル、でも今日、金曜だよ」とユリ、
そうだった。今日は金曜だ。急いでやるか、いやダメだ。準備が終わってない。
「作戦決行は月曜にしよう、準備万端でケリをつける」
「ユリ、テレ・フィールドでホームセンターまでテレポートしてくれ」
「了解、”テレフィールド”」ユリが詠唱した。
ホームセンターで、アレックスはオートバイのコーナにあった革製グローブ。ヤシロは園芸コーナーに有った交換用の堅い木の棒、スザンナはさんざん悩んだあげく大きな鉄のフライパンを大斧の代用品として購入することにした。
「この頭にかぶる堅い物は、防具なのでしょうか?」とスザンナ、
「それは、オートバイに乗る時にかぶる、頭を保護する物だぞ、防具では無い」
「そうなんですか、オートバイですか、ツルツルしていて丈夫そうなデザインですね。参考になります」
スザンナは色々な物を見る度に、そのデザインや機能に感心している。
「みんな、何か色々買いたいみたいだから、ついでにカゴに入れて来て良いぞ。ここに来るのももうこれが最後だろう、一人10点までとします」と俺、そう言うとまた女どもはカゴを持つと、ホームセンターの中に散っていった。
しばらく待つと、カゴに沢山の商品を入れてきた、俺はそれらを現金で購入すると、スザンナが人目を気にしながらアイテムボックスに収納した。
「ユリ、土曜・日曜と休みだ。どこか行きたいところあるか?」
「わたし、ネズミーランドに一度行ってみたかったんだ、ミチルと行きたいなあ」とユリ、
「ネズミーランドかあ、噂には聞いたことがあるが、俺も行った事が無い」と俺、
「ミチルも行ったことないんだ、フーン」とユリ、
「男はあまり興味無い場所だろ」
「そんなことない」とユリ、
「なんでしょうかその”ネズミーランド”って」とヤシロ、
「メルヘンと夢の国、この世の天国だな」と俺、
盛って言ってみた。
「なんですとー、そこには絶対に行かなければいけません」とスザンナ、
「私もなんか行ってみたいな」とアレックス、
「じゃあ、明日は早起きしてネズミーランドで決まりね」とユリ、
「そうするか、面倒だから電車で行こうな。帰りはテレポートでな」
「電車かあ、たのしみです」とユリ、
この歳で遊園地に行くことになるとは、コンビニで必要な物でも買っておくか。
「俺、ちょっとコンビニに行ってくるわ」と俺、
「ミチル、そのコンビニっていう所に私たちも連れて行ってください」とヤシロ、
「え、おまえらも行くの?」
「行きます、さあ早くいきましょう」とスザンナ、
5人でコンビ二に行くことにする。
「さあ、コレがコンビニだ」
おれここでバイトしてたことあるんだよな。店長とかいると面倒だ。と思ったらやはり居た。
「こんちわーす」と俺、
「タサキ君ひさしぶり、バイトが不足しててさあ、また働いてくれよ」と店長、
「ココ時給安くて、割に合わないです。無理です」と俺、
ここは本当に時給が安い、しかも季節の商品なども自腹購入させられるので絶対に無理だ。
「まあ、気が向いたらぜひな」と店長、
「ミチル、この芸術的な本を買ってくれ」とアレックス、雑誌を一冊持ってきた。
BLとか兄貴とか書いてある。これレディースコミックじゃねえか。
「ああ、いいぞ」
「アレックスだけずるいです。私はコレをかってください」とスザンナ、
”ザキヤマ15年”のウイスキーと”中世の武器から近代兵器まで”という本を持って来た。
「まあ、いいか」
「わたしもこれを、お願いします」とヤシロ、大きな付録のついた婦人雑誌を持ってきた。
それ値段高いやつだろ、2800円と書いてある。
「しょうがねえな」
「ミチル、私はこれ」とユリ、お菓子を数種類だ。300円くらいだな。
ユリが一番まともな買い物しているな。
俺は、日焼け止め、汗拭きタオルシート、バンソーコ、レジャーシートなどを購入した。
会計で支払うと、1万5000円くらいになった。まじか!コンビニで支払う金額じゃないな。
「こんなに沢山、タサキ君まいどあり。はいおつり300万両!」と笑顔の店長、
店長のくだらないジョークがおれの怒りを爆発させそうになる。
「さあ、お前ら家にかえるぞ」とみんなに声をかける。
「もう、帰るのですか。もっとゆっくり商品を見たいです」とヤシロ、
「もう買わんぞ。あきらめろ」と俺、
コンビニを出る。
「ユリ、面倒だテレポートしてくれ」
「了解、テレフィールド」
家に戻ってくると、購入した物をそれぞれに渡す。
「わあ、ありがとうございます」とみんな喜ぶ。
喜んでくれるから良いか。
俺は、肩掛けバックを押し入れから出すと、それに買ってきた物を入れる。
準備はこんな物で、良いか。あとはネットでネズミーランドの立ち回りを研究しておくか。
ネットでネズミーランドの情報を収集する。
「おれ、こんなことしてる場合じゃねえ」
俺はその夜、偵察で得た情報をシナリオにきちんと反映し、仮想通貨の口座も開設しておいた。




