表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/85

サキュバ種のジーナ

第61部分  サキュバ種のジーナ


いやー飲み過ぎたな。

明日、ユリのクエストを始めるって言うのに、二日酔いに成らなければ良いが。

水属性のショートソードで浴槽に水を張り、火属性の脇差しで水に熱を加えてお湯にした。

ミミンに教えてもらったハーブを、一束採取しておいた。

”アイテムボックスオープン”とボックスを開いて、ハーブを取り出すと、かるく水洗いして浴槽に放り込んだ。ショウブ湯みたいなもんだ。

おれは現代で暮らしていた時も、入浴剤は好んで使用していた人間だ。

森で無料ただで採ってこれる入浴剤になる天然ハーブを見逃すハズが無い。

体を石鹸で綺麗にあらい、お湯に浸かる。”チャポン、ザザー”

「うっ、ああー気持ちいい」とオッサンかよ!みたいな、声が出る。

今日のイベントが盛り上がって本当に良かった、マーベリックの組も順調に成長しており安心した。


今日はゆっくり眠れそうだ。

”トントン”とノックだ。

「俺だ、俺まだ入っているから待ってて」と俺、誰だよ。

入浴中なのわかるでしょ。

「ジーナです、お背中お流ししましょうか」とジーナの声だ。

ジーナはメイド長という変わったジョブの美人だ。

うーんどうしようかな。さっき自分で洗ったけど、もう一度洗ってもらおうか。

「そうか、ではお願いする」”ザッー”と浴槽で立ち上がり、股間をタオルで隠し、背中向きでジーナがくるのを待った。

”ギィー”とドアが開いてジーナが入ってくる。

「お待たせしました、では洗いますね」”ジョシジョシ”と石鹸をタオルにつけたようだ。”ゴシゴシ””ゴシゴシ””ゴーシゴーシ””ジャバー”とお湯で背中の泡を流した。

「はい、終わりました」とジーナ、

「ありがとう」俺はそう言いながら後ろを少し振り向くと、ジーナが裸であることに気づいた。

「なな、なんでジーナ裸なの?」と俺、

「お風呂には裸で入りますから」とジーナ、

くっ、イカン俺の股間がレスポンス良く反応してしまったことを感じた。

軽く前傾姿勢になる。

”チャポン、ザー”浴槽に逃げ込んで、ジーナをあまり見ないようにした。

「ミチル先生、イベントが盛り上がって良かったですね」とジーナ、あまり気にしていないようだ。

「うん、ああ、そうだな。ジーナが作ったバーベーキューも好評だったぞ」と俺、

ジーナが体を洗い始めた。”ゴシュゴシュ”と石鹸で真っ白な体を洗っているようだ。

「じゃあ、俺もう風呂上がるから、後はゆっくり入ってくれ」

そそくさと、風呂から上がり、脱衣所で体を拭く。

「ミチル先生、あとでご相談があります。部屋に伺いますのでよろしくお願いします」とジーナ、

何だろう、相談なんて珍しい。あまり物欲のあるやつでは無いが、なにか欲しい物でもできたか、装備では無いよな。戦闘はするがベンのように武器が大好きみたいなタイプでは無いし。

バスローブを羽織り、タオルで頭をよく”ゴシゴシ”拭いた。

はあ、酔いの気分もなんか吹っ飛んだな。


ヤシロに渡す賞金でも計算しておくか。アイテムボックから金貨を出して、10枚づつ積み重ねた物を10個作りそれを金袋に入れて紐でしばっておいた。

あいつ副賞なんにするんだろう、最後まで悩んでたな。

剛力(大)スキルを持っているから、なんか少し変わった武器でも使いこなせるかも知れないな。


”トントン”「ジーナです」とジーナがドアの外に来たみたいだ。

「ドア開いてるぞ」と俺、

”カチャリ”とジーナがドアを開け、入ってきた。”カチリ”なぜか鍵を閉めた。

「ミチル先生ご相談があるんです」とジーナ、

「まあ、座って、なんだ」と言うと、俺が座っていたベッドの横に、腰掛けてきた。

んん、なんだ。

「ミチル先生に先日治療して頂いた私の、尻尾なんですが、見てもらえますか」とジーナ、

ベッドにうつ伏せになると、スカートをたくし上げた。

「ジーナ、おまえ、いきなりなにすんだ。チョット待て」と俺、ジーナのお尻にタオルを掛けてあげた。もちろん医者として、尻尾の付近をキチンと観察しておいた。

「ミチル先生はお優しいですね」

「そんなことは無い」

「ミチル先生、実は尻尾が赤くギンギンに堅くなる時があるんです」

「ほう、堅くなる。どんな時だ?」

「先ほど、お風呂でミチル先生のお尻を見た時です」

な、なにい。

「そ、そうか。俺のケツを見てこれが堅くなるのか」俺は、ジーナの尻尾を確認する為に、かるく握ると、上下に優しくしごいてみた。

「先生!、むふう、イイ、それしゅごいですう」とジーナ、どうやら尻尾をしごかれると気持ちよいみたいだ。先っぽがうっすら赤くなり、堅くなってきた。

”マルチリペア”とスキルを起動したが、ジーナの尻尾はどこも悪くないらしく、ターゲットできない。

「どこも悪くないみたいだけど」

うーん、何だろう。

「赤く、堅くなってきたぞ、ではとりあえず、薬塗っておくな」アイテムボックスからハイポーションクリームを取りだして。ジーナの尻尾全体に塗ることにした。

「今、お薬塗ってやるから我慢な」と俺

”ヌリヌリ、ニュル、ニュル”と手で尻尾全体に塗る。

「ああ、先生、そんなことダメです、ああ、だめえ」とジーナ、

「よし、これが気持ち良いんだな」”ゴシゴシ”とさらにさすってあげる。

「ああ、もうラメェ、イい」とジーナが叫ぶと、尻尾がフニャーとなり、柔らかくなった。

「ジーナ大丈夫か、尻尾に薬は塗ったから、しばらく様子見だな」

「先生、私、小さい頃に尻尾を切られ、いままでその意味が分からなかったんです。今ようやくその意味が分かりました、先生!!」とジーナ、いきなり俺に抱きついてきた。

「あっジーナ、やめて、だめえ」

その夜、ジーナに抱かれた俺は、すぐにお返しとばかりにジーナをたっぷりとかわいがってやりました。


”チュンチュン””チュンチュン”


朝か、ジーナはもう自分の部屋に帰ったようだ。

ふう、少し前にミミンがサキュバ種は一緒に暮らしている男を襲うことがあると言った意味がようやく理解できた。

「ジーナめ、もう夜は部屋に入れないからな。要注意だ」

居間をみると、ユパンとユリが絨毯の上で瞑想をしていた。ギリギリまで訓練しているようだ。


朝飯を食べ終え、準備を終えると、パーティ全員で庭に出た。

「ではユリ、北にある”賢者のほこら”までテレポートしてくれ」と俺、

賢者の祠については、実在するのかも含めて、ユリとレンで既に偵察済みであった。

「”テレフィールド”」ユリが詠唱した。

真っ正面に賢者の祠らしき建物が見える。真四角のピラミッドと言うような雰囲気の建物だ。

「レン、索敵してくれ」

「ミチル、この周辺には魔獣は全くいないニャア、ネズミなんかの動物すらいないニャア不思議な場所ニャアよ」とレン、

「全くか?」と俺、もしかして結界かなにかがあるのかも知れない。

そう言えば、鳥のさえずりも聞こえない、この場所で聞こえるのは風の音だけだ。


俺たちは今日はフルメンバーでここに来ている。ユパンとヤシロは留守番だ。

祠に向かってゆっくり歩いてゆく、もう少しだ。

と思ったら、祠の扉が開き、だれか出てきた。扉の横で俺たちを待っているようだ。


「初めまして、ミチルと言う者です。こちら賢者の祠でよいでしょうか?」と俺、

祠から出てきた、爺さんに尋ねる。

「いかにも、ここは賢者の祠である。お主達、何の用じゃ」と爺さん、

「こちらのユリが魔導師レベル30に成りましたので、大魔導師にクラスアップできないかと思いまして、こちらに伺いました」

「そうか、ここがどう言う場所か知っていて来たと言うことじゃな」

「はい、そうです」と俺、


「では、始めるか」

「ここから先は魔導師レベル30以上の者しか入ることはできん、一度入ったからには命がけで大魔導師に成るため”精霊と時空の試練”を受けねばならぬ。そちらの魔導師ユリ殿、試練を受ける覚悟はよろしいか?、覚悟があるなら入られよ」と爺さん、ユリは名前を名乗ってもいないのにこの爺さん、ユリの名前を言いやがった。何者なんだ。”目利き”とスキルを起動、爺さんを鑑定した。

”デイブ・デズモンド 賢者 LV75 230歳”

この爺さんが賢者なのか、しかも230歳だし。


「覚悟はあります!」とユリ、堂々と賢者デイブむかって答えた。

「お仲間達はあちらの草原で待たれよ、試練の時間はこちらの時間で24時間、もしその時間を越えても魔導師ユリが戻らぬ場合はあきらめて立ち去ること、では魔導師ユリ、そのバックの中はゴーレムかな、お仲間に預けられよ。また、魔法の杖以外の武器も持ち込めぬ同様にな」と賢者デイブ、

ユリは武器をベルトから外し、ポケットからバタフライナイフを取り出した。バッグを肩から外し、その全部を俺に差し出した。

「ユリ、冷静にな、ユパン様との訓練を忘れるなよ」と俺、

「うん、かんばってくる」とユリ、”すーフーッ”と一度深呼吸をした。祠の入り口に向かって歩き出した。

「では、24時間待たれよ」と賢者デイブ、

「分かりました、賢者デイブ殿、よろしくお願いします」と俺、深々と頭を下げておいた、賢者デイブは俺が名前を言ったものだから少し驚いた様子だ。さっきのお返しだ、賢者殿。


賢者デイブは、ユリを祠に入れると自分も中に入り内側から扉を閉めた。

”ガッコン”と内側から扉がロックされた音がした。


俺は携帯端末を取り出し、時間を確認した。いま朝の7時50分だ。

「24時間か、けっこう長い時間待つな。テントでも出そうか」と俺、アイテムボックスからテントとタープ、敷物を出した。

「ここ焚き火OKだよな」と言ったが、だめな理由など有るはず無い、この場所はキャンプ場でも公園でも無いのだ。

6人でテントを張り、タープで日よけを作り、敷物を敷いた。

「わたし寝るニャンな」とひとこと言うと、テントに入り丸まって寝始めた。レンの尻尾がピクピクしている。

「ここら周辺は魔獣や動物もいないみたいだから、みんな自由にしてくれ」と俺、

俺は、タープの下の敷物に寝転がると、空を見た。

雲が少し速く動いているのが見える。

雲が動いているところを見たのは何年ぶりだろか、そんなに忙しくもないのに、空を見上げることすらしなくなっていたな、と感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ