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勇者のパーティ編成と、拳聖ユパンの痛み

第55部分 勇者のパーティ編成と、拳聖ユパンの痛み


俺は、冒険者ギルドに行き、掲示板に以下のメッセージを掲載するように依頼をした。

”竜騎士ザビス殿、至急連絡くれたし。ミチルより”

手数料は金貨3枚であった。各街にある冒険者ギルドの掲示板に2週間掲載されるとのこと。十分だろう。

勇者のパーティに推薦できる武人はいるかとユパンに聞かれ、真っ先に頭に浮かんだのが黒騎士こと竜騎士ザビスだ、やつの剣技はかなり優れていた。

マーベリックのパーティに入ってくれると力強い、報酬はドライゴンベインにしてやれば良いだろう、あいつは金に困っているやつではないからな。


家に帰ると、居間でマーベリックのパーティとスザンナが装備について議論していた、

「わたくし、もっと可愛いデザインの装備が良いですわ」とクーランラ嬢、

「そんなんじゃダメです。可愛いは防御力とは関係ないです」とスザンナ、なんか対立しているみたいだ。負けるなよスザンナ。

俺が、ユパンから頼まれ、マーベリックのパーティを強化する準備をしている。

スザンナには作成する装備のリストを依頼した。


「ユパン様、竜騎士ザビスにメッセージを出しました、やつならすぐに連絡してくるでしょう」と俺、

「そうか、あと一人はグレン皇帝の配下から出してもらうのが良いな。わしが男爵殿にグレン皇帝の意見を伺うようお願いしておこう」

ユパンは、魔王復活に対抗すべく、すぐにマーベリックのパーティを編成し、最低でも最上級職でLV50まで強化する必要があると言っていた。

マーベリックは仲間だ、俺たちはもちろん協力することにしたのだ。

うちのパーティから人員を出す案もあったが、俺のパーティから志願者はいなかった。

無理に参加させる必要は無いだろう。他の腕が立つものを探しているというわけだ。

まあ、魔王が攻めてきたら俺たちのパーティも、参戦するからな。


「ミチル、装備のリストできました」とスザンナ、

「では工房に移動しよう、ここでは集中できない」と俺、2人で工房に移動した。

「まず、材料は確保してあるんだ」と俺、アイテムボックスから帝都の武器屋で仕入れた大量のジャンクを出した。

「これに、こないだブラックドラゴンのところで回収した不要な装備を追加してくれ」と俺、すざんなが自分のアイテムボックから大量に装備を出すと2つの木箱の上に積み上げた。

「かなりの量になったな」と俺、目的を見失いかけた。

「ですね」とスザンナ、

「”エコロジー・リサイクル”」と俺がスキルを発動させて、ジャンクの装備を、オリハルコン、聖銀、ミスリルなどの素材に変えた。

「けっこう大量に素材ができたな」なんか前回よりも、変換の効率が上がった気がする。もしかしてこのスキルもレベル依存なのかもしれない。

”ガーン、ピーン”「うっ、きた」俺は、アイテムボックからMP回復ポーションを取り出すと速攻で飲み干した。もう一本追加で飲んだ。

「ミチル、大丈夫ですか?」とスザンナ、

「大量に素材を作ったせいで、MP切れになっただけだ、心配ない」と俺、

「すごいです。これなら何でも作れますよ」とスザンナが喜んだ。

「あとこれだ、スキルカードの本、それとスキルカードだ」俺は盗賊から回収したスキルカードと、武器屋で購入したスキルカードの本、購入した3枚のスキルカードをスザンナに渡した。

「ヒエー、なんですかこれは」とスザンナ、ビックリしている。

「すごいよな、まあこれは俺たちの仲間だけで使おう。とりあえずレンと、ルミナ、パンクの弓にこのスキルカードを結合してくれ」

「ハイ分かりました、レンの弓に速度ブースト、ルミナとパンクには安定増強ですね」

をスザンナも同じ意見のようだ。ルミナとパンクの弓はいまいち精度不足だ。おそらく経験不足なんだろう。


「すごいですね、このスキルカードのコレクションかなりの数です」とスザンナ、

「ああ、盗賊の頭がため込んでいた。もう俺の物だ。大切に使ってくれ」

「さっきの装備のリストだが、他に必要な物はあるか?」

「特にありません。普段から素材は確保してありますので」とスザンナ、

「マイスターのレシピ本に良い装備が載っているんだろ、強力な装備を頼むな」と

スザンナに依頼し、工房を出た。スザンナに任せておけば間違いない。何って言ったって、鍛冶師ギルドで正式に認められたマイスターなのだ。


「男爵殿にお願いしてきたわい」とユパン、男爵の屋敷から帰ってきたようだ。

「男爵様はなにか言っていましたか?」と俺、

「皇帝からも1名くらいは勇者のパーティメンバーに出すだろうと言ってはおったが、最近の貴族は腑抜けばかりで、まともに戦えるヤツは少ないだろう、あまり期待しない方が良いと言っておったわ。ふう、どっころしょ」とユパン、椅子に座ると膝を手でさすった。

「ユパン様、膝悪いんですか、治せますよ」と俺、

「ワシも年じゃ体はポンコツでな。最近また古傷が痛み出した、腰も痛い、頼めるかのう」

「ではユパン様の部屋で治療しましょう。ジーナも一緒に来てくれ」と俺、ばあさんとは言え女だ、ジーナも同席した方が良いだろう。

俺は手を洗いタオルを持つと、ユパンの部屋をノックした。

「”トントン”入ります」と俺、

「どうぞ」とジーナの声だ。ドアを開けて中に入る。ユパンがベットに腰をかけて、膝を出している。

「この膝ですね”マルチリペア”」とスキルをつかい治療をする。

「おお、何てことじゃ、これはすごい治っている」とユパン驚いている。

「私のユニークスキルです。具合の悪いところはなんでも治せます。目や耳、虫歯、肩こり、腰痛なんでも大丈夫です」と俺、

「では、目、耳、虫歯、手首、腰かな、全身だな、頼むとしようか」とユパン、

「分かりました」俺は”マルチリペア”を何度も繰り替えしユパンの体を治療した。

「では最後に、腰を頼むとしよう」ユパンはベッドにうつ伏せに寝ると、恥ずかしそうにシャツをゆっくり持ち上げて背中を俺に見せた。

「あっ」とジーナが声を上げた。

ユパンの背中にはなんと先日、俺がジーナの背中から消したような、数字とマークの入れ墨が有った。

「人間とは残酷なことをするもんじゃのう、こんな年になって、こんなに強くなってもその入れ墨を他人に見られると胸が締め付けられる。こんなつまらぬことで心が痛む。フフフ我ながら情けない」とユパン、

「腰の治療と一緒に消しますね」と俺が言うと、

「消せるのか!!、頼む」とユパン、

「実はこのジーナの背中と胸にも同じような入れ墨がありました、つい先日消したばかりです」と俺、

「そうか、ジーナも元奴隷かあ。ワシは昔の勇者に奴隷から解放されても、400年近く苦しんだ、入れ墨を早く消してもらって本当によかったのう」とユパン、

「はい、私はいま幸せです」とジーナ、

「フフフ、ミチルは良いことをした、ワシはお前が気にいったわい」とユパン、

俺は、ユパン腰を治療し、背中の入れ墨を消した。


「さあ、これで終了です。私は失礼します。ジーナ、ユパン様に全身マッサージのスキルを頼む」

「はい、分かりました」とジーナ、

「ミチル、まだ残っておる、実はわしの胸にも入れ墨があるのじゃ、これも消してくれ」

「はい、分かりました。ではやりましょう」

「ババアでも胸を見られるのは恥ずかしいもんじゃ、あまり見ないでくれよ、必要以上に乳を揉むでないぞ」と言いながら、ユパンがシャツをあげる。

「揉みません!!”マルチリペア”」と言いながら、シワシワの垂れ乳にある入れ墨を消した。

「ふう、やっぱりなんかすっきりするのう、これで彼氏ができても安心じゃな、フフフ」とユパン、そう言いながらジーナを見た。

「はい、安心です」とジーナ笑顔で答えた。

俺は、ユパンの部屋を出る。

後ろの方で”全身マッサージ”のスキルを使う、ジーナの声がした。

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