薬草調合士のミミン
第30部分 薬草調合士のミミン
ミミンは真面目なやつだ、猫耳族と言うのは色んなタイプがいるみたいだな。
人間も同じだ。
女子力の高いミミンは、掃除、馬の世話、料理など無難にこなす。
それに、冒険者ギルドで薬草調合士の訓練を受けてきたミミンは目標ができたのか、やる気を見せている。
”目利き”転職した、ミミンのスキルを確認した。
スコップ?ってなんだ。
「ミミン、スコップが武器なのか?」
「薬草調合士はスコップで戦いますニャン」とミミン、
「スザンナ、スコップって武器なの?」
「薬草調合士が使う戦闘用スコップは、先端と両サイドが鋭利になっていて攻撃できます。少し短いですが、槍のように使えます。柄の部分は通常は堅木で作りますが、ライトメタルがよいでしょうね」
「じゃ、それミスリルで作成しておいてくれ、あと近接攻撃用の剣もいるな。ショートソードだと重いと思うから軽いものだと何になる?」
「ショートサーベルですね」
なるほど、
「では、それもミスリルで作成してくれ。2つだな、ユリもショートソードだと手に余るみたいなんだ軽くて扱いやすい武器が必要だから、彼女の分も頼む」
「ミミン、他に必要な物ってあるか?」
「装備ですと、植物採取用のバッグ、と植物採取用のナイフです。ほかに”すり鉢”やボール、空き瓶、本など必要です、すませんニャ」
「ああ、大丈夫だ気にするな。生産職はなにかと必要になるのが分かっている。スザンナ、追加で竜革で植物採取用のバッグ、植物採取用のナイフをミスリルで頼む」
小物類は、自分で買えばよいだろう。
「では、ミミン、報酬の前払いをやろう。金貨5枚だこれで必要な本や、すり鉢などの小物はそろうか?」
「はい、大丈夫ですニャ。薬草植物図鑑は少し値が張りますニャ、冒険者ギルドで金貨3枚でしたニャ、他の物は雑貨屋で買える物なので足りますニャ、ありがとうニャン」
「レン、一緒に買いに行ってくれ、2人だからって道草食うなよ」と俺、
「スザンナ、装備の作成に必要な物あるか?」
「オオヤモリの足裏革、堅木、ライトメタルぐらいです」
「いろいろあるなあ、じゃスザンナ、金貨10枚やるから買って来て、ついでに工房で必要な物があれば買ってもよろしい。だが余ったら返しくれ」
まあ、スザンナなら大丈夫だろう。
スザンナが作成した武器をミミンに身につけさせる。
未だ使える中古の装備があったので”マルチリペア””クリーニング”で使い回す。
装備が一式そろった、ミミンを”目利き”スキルで鑑定してみた。
なかなか良いねえ。
スコップを武器にして戦うなんてロシアの兵士のようだ。
それと、ギルドで聞いたところ、薬草調合士は真面目にやれば、食いっぱぐれが無い安定した収入を得られるとのこと。森などで薬草を採りそれを素材にポーションなどを作成、冒険者ギルドに売る仕事のようだ。
「ユリ、ミスリルのショートサーベルはどうだ?」
「スザンナ、ミスリルのショートサーベルは軽くて、使いやすいです。どうもありがとう」とユリ、
ショートサーベルはユリにも好評だった。
「ちなみに、いただいた金貨10枚は全て使いました」とスザンナ、
本当か?
「ミミン、明日から頑張れ。ミミンは戦闘職ではないから、俺たちと仲間になって戦うのは少しの間だけになる。でもここら辺りが魔獣や盗賊で物騒なのは知っての通りだ。
まず、自分の身を守れる技を身につけてくれ。
そして薬草調合士の方もな、一人前の調合士はかなり安定した収入を得ることが出来るようだ。
今が頑張り時だ」と俺、
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ミミン 薬草調合士LV1
種族:猫耳族 女 15歳
<アクティブ>
スコップアタック、催涙玉、ダッシュ、
薬草調合、薬鑑定
<パッシブ>
素早さ上昇(小)、回避上昇(小)、状態異常耐性(小)
索敵、罠解除、先制攻撃(小)、植物採取眼
*装備
頭 竜革の帽子(中古)
手 竜革のグローブ(中古)
胴体 竜革のジャケット(中古)
足 竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
盾 ライトメタルの盾(中古)
武器1 ミスリルの戦闘用スコップ
武器2 ミスリルのショートサーベル
武器3 ミスリルの植物採取用ナイフ
その他 竜革の植物採取バッグ(薬草植物図鑑)
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ユリ・ヒカゲ 魔法使いLV16
種族:ヒューム 女 10歳
*装備
頭 聖銀の魔法使い帽子
手 竜革のグローブ
胴体 聖銀の魔法使いローブ
足 竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
盾 ライトメタルの盾
武器1 オリハルコンの魔法杖
武器2 (新)ミスリルのショートサーベル
その他 ダマスカスのバタフライナイフ、竜革のバッグ(ゴーレム用)
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薬草調合士というスキルを確認すると、 スコップアタックはともかくとして、やはり生産職なんだろう、1人で森に行き、薬草を採ってくる。魔獣に出くわすと”催涙玉”や”ダッシュ”で逃げる。自分の家で薬草から薬を作る。
そんなスキル構成だな。
「”ガッチャ”」と玄関のドアが開く音、
「グハー、疲れた」とベン、男爵のところから帰って来たみたいだ。
どれどれ、
ああ、こりゃずいぶんやられたな。
”クリーニング””マルチリペア”スキルで軽い怪我を治してやる。
「ユリ、ベンにヒールの魔法かけてくれ」と俺、
「ベン、つかれてるみたい”ヒール”」とユリ、
「ベン、どうだ剣術の方は?」
「だんだん分かって来た感じがする。魔獣は猪突猛進だけど、人は駆け引きがあるから違うな。剣術の技も冴えて来た気がするよ。ミチルありがとう」とベン、
男爵に頼んで、武道会まで剣術をベンに教えてもらえないかとお願いしたら、許可をもらえたのだ。
「ミチル、今日も、男爵に新しい必殺技を見せてもらったよ」
またか、男爵も必殺技が好きだな。
「それでどんな技だった?」
「まず、光の剣をコンボで2回、両手に持つ」
おお、そんなこと出来るのか!
「次にドラゴンダッシュのスキルで、突きだ。」
なるほど、コレは避けるのが難しい。
「シンプルだけど、あれを回避するのは難しいな、同時に2本の剣だからな」
男爵の突きは剣1本でもかなりの破壊力だ、それを2本、しかもドラゴンダッシュかあ。
なるほど、
「ベン、これは応用があるな、通常剣と光の剣、さらに必殺技の”神速”を組み合わせると、どうなる?きっと男爵は始めからそれに気づいているな。」
「なるほど、その手もある。フムフム」ベンがなにか考えている。
「ところでベン、明日は狩りに行くが、その前に少しだけ、ミミンに剣術の手ほどきを頼みたい」
「ああ、分かった、ユリも一緒にヤロウ、フフフ」となんか笑っている。
ユリを見ると、死んだ魚の目をしていた。
早すぎだろう!まだなにもしてないし。
「ベン、あんまり厳しくしないでくれよな」念をおしておいた。
ベンは翌日、ミミンとユリを早く起こして、剣術の指導をしていた。
ミミンとユリは、やっぱり、がっちりと訓練されたようだ。




