表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/85

休日とカレー

第27部分 休日とカレー


「最近、休みが無いという意見がありましたので、今日は休日とします。その前に、報酬をわたそう。全員に金貨5枚、ユリは2枚だな。夕方までは戻ること、パーティは解散しないこと、じゃないと場所がわからなくなるからな。ちなみに今日は昼飯は無い、夕飯はおれが作る。よろしく」と、俺。

各自に金貨を配り、自分の部屋に戻る。

休みは正直、なにもやること無い。ジャンクあさりをやろうにもお店が無いんだ。

女達は”ガヤガヤ”言いながら、さっそく街に出かけたみたいだ。


部屋を見渡す、何も無い部屋だな。壁にレンが使わなくなったコンパウンドボウとAmazunで買った全く役に立たない大型ナイフが掛けてある。

棚はあるが、なにも置いていない。

俺は1Fのベッドルームを占有している。2Fは女どもだ、あいつらは普段下着姿でフラフラしているからそのほうが都合がいいらしい。

 

むかし”俺の部屋セレクション”みたいな本あったよな。ああいう風に格好いい部屋に住んでみたい思ったこともある。現代ではせっかく自分の家を買ってアパートから引っ越したのに、毎日訓練や講習であまり手が付かなかったなあと思った。

「よし、買い物に行こう、雑貨でも買ってみよう」と言いながら、立ち上がった。


街の雑貨が売っている場所にきた、色々見て回ることにする。

うーん実用的なものが多いな、あまり遊びごころを感じないものばかりだ。

絵か、うーん微妙だな、俺が書いた方が上手そうだ。だめだな。

おっ、絨毯か?コレは床に敷くものなのか?飾るものなのか?シンプルなやつはないかな。

「何かお探しで?」お店のばあさんが話しかけてきた。

「床に敷くものでシンプルな物無いかな?」

「こちらにございます」丸めて積み上げてある物を指さした。

「ほう、このベージュのやつが良さそうだ、コレ幾らだ?」

「それは、金貨3枚ですね」ウーン高いなあ。やめとくか。

「うーんまたにしよう」と立ち去ろうとすると、

「今日だけ金貨2枚でいいよ」と言ってきた。ふっかけやがったな。このばばあ。

「金貨1枚と銀貨5枚なら買うぞ」と俺、

「しょうがないね」

絨毯を入手した。これで俺の部屋も少し明るくなりそうだ。


さらにいろんなお店を見て回る。

なんかあまり興味有る物が無いなあ。”クンクン”この匂いは、カレーぽいな。

この店から匂う、香辛料の店だ。

ちょっとまてよ、携帯端末のオフラインDBでカレー粉のレシピを確認する。

この香辛料とコレとコレだけでできるのか、よし覚えた。

香辛料のカウンターにいる女性に話しかけて、香辛料を指定したレシピ通りの割合で購入することができた。

「この香辛料を全部混ぜ合わせて、粉にできるか?」と聞いてみる。

「ブレンドですね。銀貨1枚ですぐに出来ます」できるんだ。やってもらおう。

「じゃお願いする、全部で銀貨4枚だな」と言いながらお金を支払った。

コーヒーの豆を砕く機械みたいな物に俺が買った香辛料を全部入れると、近くにいたオッサンがレバーをグルグル回した。出てきた粉をもう一度入れてまたレバーをグルグルまわして完成のようだ。

「はいどうぞ」カレー粉みたいな物を受け取った。

これだけじゃカレーにはならんはずだ、甘い果物と塩少し、あと野菜と肉か、肉は有るな。

野菜を買って帰ろう。

米がないよな、パンでいいか、パンで決まりだな。


そう言えば、リペアとクリーニングスキルを覚えてから、全く服を買わなくなったな。あそこの店がよさそうだ。

服屋に入ってみる。

うを、高い、服ってこんなに高いのか?このみせだからか。ウーン、いらんな。止めよう。お店を出た。



 なんか足が疲れたな。パンと野菜買って帰るか。パンと野菜を買うためにいつも食料を買っているエリアに移動する。

パンはここのが旨いよな。パンは3つでいいな。3つで銀貨2枚支払う。

野菜はあそこで良いか、お珍しい果物が売っているな、こんな果物は見たこと無い。

”クンクン”においを嗅いでみる、これウリか?アンデスメロンみたいだな。まあいい、これでいいや。カレーにも使って、生でも食ってみよう。

「親父、この果物は生でもくえるよね?」店主に聞いてみる。

「ああ、それ甘くて旨いぜ、お勧めだ少し高くて1つ銀貨1枚な」

「じゃ、この野菜いくつかと、この果物で幾らだ?」

「銀貨2つでいいよ」銀貨2枚を支払う。


もういい加減、帰ろうもう手がいっぱいだし、足も疲れた。そうだボックスに入れよう。

買った物をアイテムボックスにしまった。


家まで帰ってきた。冷たい水が飲みてえ。

井戸に行き、ロープについた鉄のバケツを放り込んで水をくんだ。”ゴクゴク”飲む、プハー旨い。

後ろからガヤガヤ聞こえてきたら、うちの女どもが帰ってきたようだ。なんかまたゴチャゴチャ買ってきたなあと思う。あいつら無駄遣いしすぎだよ。



「ミチル、私も水飲むニャンな」レンだ、

「あ、いま全部流しちゃった、もう一度汲むな」と言いながらバケツを井戸に落とすとロープがぶち切れた。うわ。

「ロープが切れた」と俺、

「あーあ、大変です。どうします」とスザンナ、

「ウーン、ユリ!ゴーレム貸してくれ」ユリがミスリルゴーレムのノリユキを皮のバッグから取り出し、体を大きく変形させた。大きいプラモデルくらいの大きさまで大きくなった。

「ゴーレムにあのバケツを取ってもらうからな」と俺、ユリが通訳する形でゴーレムに指示を出した。俺はゴーレムにロープをくくりつけた。

「さあ、下ろすぞ」どんどん下ろす、そんなに深くない。5m~10mくらいだろう。

「ノリユキがバケツつかんだから引きあげてくれって」とユリ、従魔とはテレパシーが使えるらしい。

ロープをグイグイ引き上げると、ノリユキがバケツをつかんで戻ってきた。井戸の外に出す。

「おお、成功だ、ノリユキありがとう」と礼を言う。

「”マルチリペア””クリーニング”」スキルで、バケツを直しておく。

もしかして、ノリユキが初めて役にたったのかもしれない。

いつもユリのバッグの中に入っていてペット扱いだからな、こいつは。


自分の部屋に戻ると、ベージュの絨毯を敷いた。おお、いいね。寝転がってみた。

わあ、毛だらけになった。やば。もう一度外に絨毯を出してホウキで払ってから家の中に入れた。こういう時、掃除機があればなあと思う。そもそも電気が無いのだ。異世界はとても不便だ。


買ってきたカレー粉でカレーを作り始めることにした。

”クンクン”これはまさにカレー粉だ。

もう半分は成功したようなもんだな。

携帯端末でカレー粉からカレーを作るレシピを確認した。

カレー粉をフライパンで炒めるのね。うんうん、だいたい分かった。

レシピを確認しながら、手順を進める。

野菜と肉が煮えたな。アクを取る。フライパンで作ったカレールーを入れると、もうカレーそのものになった。味見して見る。

「うーん、なにかが足りないな。味の深みか」、フルーツも入れて、塩少し追加だな。

どうだ、もう一度味を確認する。

まあ、うーんこれカレーかな?カレーだな。OK完了。もうこれ以上は無理だ。

もう良い時間だな。階段の下から2Fのみんなを呼ぶ、


「オーイ、ご飯たべるぞー」と言うと、”ドカドカ”おりてきた。

スザンナは工房から、バタフライナイフをカチャカチャしながら出てきた。

それなんか怖いから止めてくれ。

「なにこの匂い、香辛料ね」とベン、

「おいしそうな匂いです”カチャ”カチャ”」とスザンナ、

「お兄ちゃん、今日はカレーなの?」とユリ、ユリは分かるよな。でも味は微妙だからな。

「あれ、レンは?」俺が言うと、

「レンは寝ているかも、起こしてくる」とユリ、2Fに戻っていき、レンを連れてきた。


「今日は、おれが居た世界の”カレー”に似たスープを食べます。それではいただきます」

と俺が言うと、みんな食べ始めた。

「変わった味だニャアね」

「ああ、コレ美味しいなあ」とベン、

「パンに合いますね。でも結構辛いです」とスザンナ、

「カレー久しぶりだけど、なんか味が違う気が、でも美味しいです」とユリ、

そうなんだよな、味がなあ、なんか足りないよな。


それから、俺の長いカレー研究が始まるのであった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ