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文武両道

第26部分 文武両道


 レベルアップも順調に進んでおり、水源の森で一番強いBランクの魔獣であるトロールやアークイビルウッドとも戦えるようになった。

先日、ギルドで素材を売ったら、冒険者ランクCになりました「おめでとう」と言われた。

冒険者のCランクとは、Cランクの魔獣を安定して討伐できると言う意味で、Cランクのクエストが受けられるようになるとのこと。

いままでクエストなんか受けたこと無いがな。


とりあえず、全員ギルドカードを提出し、Cランクのランクアップをしてもらった。

手数料銀貨5枚かかりました。ん?なんでお金を取られるのか意味がわからん。


攻略ノートの記述から、もうしばらくすると新しい仲間を増やすイベントが始まる。

ストーンサークルで先輩達と一緒にいた大柄の女性で”アレックス”という武闘家だ、武闘家とは基本は剣などの武器は使用しないジョブで拳とキックで戦うようだ。

彼女用の装備袋を見たら武器は入っていなくて、ゴツいグローブとゴツいロングブーツが入っていた。

 新しい仲間は楽しみだが、アレックスを仲間にするためには、この街で始まる。

”ダンジョン祭りの武道大会”でベンが優勝する必要があるらしい。


「ユリ、ちがう踏み込みはこうだ!」ベンの声が聞こえる。

最近、庭でユリに剣術を指導したいるのだ。やはり魔法使いは魔獣に近づけれると弱い。だが、剣術ができればある程度対応できるようになる。前にも話したが、ジョブやレベルはあくまで指標であり、剣術などの技術が高いという意味ではない。

なので、魔法使いが剣術を覚えることも可能なのだ。


「はい、ベン、こうですか?”ブン””ブン”」とユリの声、

 ユリは、ほかに課題もある。

学校に行っていなかったことから、勉強がヤバイ。

それに気づいたので、夜1時間くらい使って漢字と算数の勉強を俺が教えている。

教科書は携帯端末のオフラインデータベースから入手し、俺の手書きだ。プリンターが欲しくなる。 これは、ユリが現代に帰った時に困らないようにだ。ほかの勉強もあるだろうが、それらはあきらめた、どうにかなるだろう。


「ベン、今日の男爵との訓練よろしくな」と俺、男爵が新たな必殺技を編み出したらしい。”神速”と”流星”と言う技らしい。それをベンに伝授するとのことだ。

「ベン、もう少しで武道大会がある、男爵にはその訓練もお願いしてある。よろしくたのむな。攻略ルートを確認したが、新しい仲間の確保がとても重要なんだ。しくじると今後の攻略がきびしくなる。」

「分かった。”ウンウン”」とやる気満々の様子だ。


男爵とは屋敷の奥の林の前で待ち合わせしていた。少し早めに向かう。

「多分、男爵が既にいるな」と俺が言うと、

「だろうね、フフフ」とベン、

裏庭に入ると、背中のでかい男2人が見えた。男爵と竜騎士になったばかりのエド騎士団長だ。

「おはようございます、お待たせしました」と、俺。遅くないけどな。

「おお、よく来た。2人とも」と男爵。

「私は、男爵様の新しい必殺技を見に来ました。」

「おお、そうかそうか、驚くぞ。ではさっそく」と男爵。


「まずは、簡単な”神速”から、だ。こいつは、”ドラゴンジャンプ”と”ドラゴンダッシュ”の2つの連続スキルで加速する技だ、工夫みたいなものだ。でも応用が色々できる。

”ダッ””ズサー”」

と男爵、スキルを二連続すると見えないほどに加速した。

「ジャンプで1回加速、ダッシュで2回目という感じだな。タイミングを変えれば逆でも問題ない。」

おお、なるほど、これは応用が効くな。コンボ2連だから残り1回も残している。真空兜割でも良いし、ジャンプで回避しても良い。なるほど。二連続する時のタイミングがキモなんだな。簡単にみえるようで難しい気がする。


「次に”流星”だ、この技は、光の剣の性質から発想を得た。光の剣は持っている自分の手が切れないし、自分の持っているほかの武器も切れないと言うことが分かった。

そして”ドラゴンスレイヤー光の剣”とスキルを発動して”ブンブン”と振り回した。この剣は弾力がある。しなるんだ。そこでこれを編み出した」


男爵は左手で光の剣を持つと、右手でオリハルコンの両手剣を鞘から抜いた。二刀流の構えだ。

そして左手の光の剣をテニスのサーブのように”トス”すると右手の両手剣の横で、空中にある光の剣をぶん殴った。インパクトの瞬間は両手で、両手剣のしなりも利用しているように見えた。

かなり早いタイミングと速度だ。かろうじて見える。

”バシッーギン””ブゥゥン”

という音と共に光の剣が弾かれ、ものすごい勢いで空高く飛び上がりスッと消えた。

まさに逆向きに飛ぶ”流星”に見えた。

「どうだ、すごいだろう」と男爵、

「天に昇る竜の様にも見えることから、昇竜”剣”と名付けようと思ったが、流星にした」

そうだな、その方が良い。大人の事情も考慮して、ゲーム会社から訴えられる可能性は避けた方がいいだろう。


「これはすごい必殺技です。相当な威力でしょう」と俺、

今回、空に向けて発射したのは、威力が高くて危険だからだな、と察した。



「この技だが、以前見た大きな投石機からも発想を得た。流星はとても威力があって、危険な技だぞ。使いどころを誤ると仲間が危険になるから注意だ。これで遠距離の敵にも遅れを取らん。ガハハハ」と男爵、

なるほど。剣を持っている場合、弓とかで攻撃されると弱い、光の剣を投げただけでも対応出来る場合もあるが距離は限定されるだろう。この技だと、弓者や足場ごと粉砕するなんてこともできそうだ。

これは必殺技だ、さすが男爵だ、発想もいい。

「男爵様、さすがです。とてつもない発想力と観察に脱帽しました」と俺、

「うんうん」と男爵うれしそうだ。

「男爵様では、私はこれで、ベンの剣術訓練を引き続きよろしくお願いします」

と言って、立ち去る。

これから武器屋に行き、情報収集する予定だ。


おっいた。あの店員だ。

「こんにちは、良い武器は無いかとのぞきに来た」と俺、

「そうですか、お勧めはミスリルですね。良いのが入りました。」と店員、

こないだ余計な在庫のミスリルインゴットを分散して売り払ったのを思い出した。あれかな。


「そう言えば、ダンジョン祭りが近いな。武道会をやるそうだ、うちの仲間の一人が参加する予定だが、なにか情報はあるか?」と俺、ストレートに聞いてみる。

「そうですね、賞金も出ますので、なかなかお強い方達が集まるとか聞いてます。木刀での試合ですが、かなり危険ですね。」と店員、

「そうだろうな、俺の仲間みたいに、賞金や景品狙いとかもあるだろうしな」と俺、

「もちろん優勝すると名誉もありますが、賞金や副賞ねらいの方も多いと聞きます。」

と店員、

「今年の副賞は何なんだ?」

「副賞は、戦闘奴隷らしいです。しかも、かなり強いアマゾネス種の奴隷のようです。冒険者であればかなりの戦力になるでしょう。」

「ほう、それは驚いた、そんな副賞を用意しているとは思わなかった、ハハハ」と俺、

「今年の優勝候補は通称”黒騎士”と称される黒騎士ザビスさんでしょうね。とても有名な方です。」と店員、ほう”黒騎士ザビス”か、頭に刻んだ。

ベンは勝てるのだろうか?、不安になってきた。



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