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クーランラ嬢のリベンジ

第23部分 クーランラ嬢のリベンジ


「それでは、ワシのクラスアップ祝いと言うことで、みんな大いに食べて、飲んでくれ」

男爵の音頭で、祝いの会が始まった。

「カンパーイ、”パチパチパチ”」

男爵家の広間に、男爵の配下の者や、関係者が集められ夕食会となった。知らない人も多いので俺たちは、隅に固まって飲み食いしている。

「ベン、あそこのお肉の煮込みすごくおいしいです」とスザンナ、

手には皿を持って何か食べながら、酒をガブっと飲んでいる。

スザンナはドワーフなので酒を飲んでもあまり酔わないようだ。

「よし、行ってくる」とベン、お前はもと貴族じゃなかったか。

「あ、私もいきます」とユリ、ユリも旨いものには目がない。

「ミチル、あそこの大きい魚おいしいニャーよ」とレン、お前は食い過ぎだ。

男爵が俺に近づいてきた、

「ミチル殿、食べてますかな?」と男爵、

「おいしくいただいております、私の仲間が無作法で申し訳ないです」と俺、

「いや、にぎやかで良い、クーラの足や、今日のクラスアップ、明日の皇帝との面談など最近ついていることが多い、それもミチル殿のおかげだな。ありがとう」と男爵、

「いえいえ、皇帝様との面会とはたいへんですね、皇帝様とはどう言うご関係なのですか?」


「当代のグレン皇帝は3男でな、だからグレンは皇帝になる予定ではなかったんだ。

若い頃おれは冒険者で名をあげていたから、若いグレン皇帝の魔獣討伐任務への協力や周辺の警備などをしてグレン皇帝と知り合った。グレン皇帝は素直で真面目な人だから、ああいう人の周りにはな、分かるだろ?変なことを企むやつらが多いんだ。

俺はグレン皇帝から頼まれて、一時期それら監視や警戒をしながら、グレン皇帝に剣術を教えていた。まあ、俺の我流だけどな。だから剣術においては、グレン皇帝は俺の弟子になるかもしれん。俺はそれなりの人格と見所のあるやつにしか剣術を教えないからな。そのつながりで時々帝都に呼ばれるのだ。まあ、面倒ではない、魔道士のテレフィールドの呪文で一瞬だからな。」

と男爵、

「さすが男爵様ですね。皇帝様ともお知り合いとは。ではもしかしてドラゴンベインへのクラスアップをもしかして皇帝様に」と俺、

「ま、まあ報告するだろうな武人として、フフフ」と男爵、良い土産話になるだろう。

「そう言えば、エド騎士団長が、ミチル殿のアドバイスで竜騎士のジョブを手に入れたと喜んでおったが本当か?」と男爵、

「ええ、まあ。そうですね。合っています」と俺、

「つまり、竜騎士のアンロック条件も入手していると言うことかな?」と男爵、

「まあ、大体ですが、ほぼこういう言うことだろうなと推測していることはあります。男爵この件につきましては内密に」

と、俺。すこしとぼけた。

「なるほど、そうか」と男爵、なにか考えている。

「では存分にいただけよ、そして酒も飲んでくれ良いワインも用意してある」と男爵、

給仕を呼んだ。

「こちらの方に、ワインを」と男爵、立ち去っていった。



ワインをグラスに注ぎ渡された。ふーんワインねえ、あまりよく分からないんだよなワインの味って。と言いながら飲んでみる。

「おお、これは美味しい」凄く濃いブドウジュースに軽い渋み、後からくるアルコールの柔らかさ。これは今までおれが飲んだワインとは別物だな。すごい濃厚な味だ。こりゃ現代でこんなワイン飲んだら、何十万円もとられるだろうなと思った。

「そのワインは当家秘蔵のワインですのよ、お祝いの席でしか飲めません」

と、後ろからクーランラ嬢が声をかけてきた。振り返ると、白を基調としたドレスを着ており、とても綺麗だ。

「これは、クーランラ嬢、見事な白いドレスがとてもお似合いです。たいへんお美しい」

と俺、ここは褒めておくに限る。

「まあ、お上手ですこと。フフフ」とクーランラ嬢、まんざらでもなさそうだ。

「明日は不動産屋と、不要武器の買い取りお願いしており、ご迷惑おかけします。」

と俺、丁寧にお願いしておく。

「ああ、そのことならご心配無用です。既に手配済みです。父の倉庫には誰も入らないですし。」とクーランラ嬢、

「家を購入されるとは、お金はどちらから?」とクーランラ嬢、心配しているのかも、俺たちはそれほどお金もっているようには見えないからな。

「魔獣討伐とクエストなどで、小銭を貯め込みました。ご心配無用です。」と俺、

「この男爵家の周りは全て、この家の関係者、または、身内の者で固めております。その中に数件よさそうな物件があるはず。明日はそれらをご紹介いただく予定です」

と、クーランラ嬢。そういうことかなるほど。

「父があれほど喜んで、笑い、浮かれているのは十年ぶりくらいではないでしょうか、これもミチル殿のおかげです」とクーランラ嬢、

「あら、グラス空ですわ、私が新しいのをもって参ります」と言うと、向こうでワインを注いで持ってきた。

「はい、どうぞ」とクーランラ嬢。

「ありがとうございます、もうかなり飲み、少し酔いました」と俺、

せっかくの美味しいワインをもう1杯飲んだ。

クハー本当に美味しいな。このワインはと思っていると、足元がフラつく感じがした。おっこれはヤバイ、飲み過ぎたな。

「クーランラ嬢、私すこし飲み過ぎたようです、部屋に戻ります。」広間を出て、今夜泊まる部屋にフラフラしながら戻った。鍵を開けて中に入る。

「ハハハ、こんなに酔ったのは久しぶりだ」と言いながら、服も着たまま、ベッドに横になった。そして、いつのまにか眠ったみたいだ。



”ゴト、キィーー”と言う音で目が覚めた。

どれくらい寝ていたろう。ランタンの光で部屋を見渡した。

いた、そいつがそこにいて俺をじっと見ている。クーランラ嬢だ。

「クーランラ嬢、どこから中に?鍵もかけたハズですが」と俺、

「ここは私の家、貴族の家には隠しトビラなど普通にございますのよ、フフフ」

とクーランラ嬢、

「ミチル殿、体の調子はいかがですか?」とクーランラ嬢、

え!、か体が動かない、金縛りのようだ。

「クーランラ嬢、体が動きません、金縛りのようです」 と俺、

「あら、それは大変ですこと、私が介抱してあげなくては」とクーランラ嬢、いきなり自分の服を脱ぎ、全裸になった。


く、くそーはめられた!!あの最後に飲んだワインだ、あのワインになんか入れやがったなこの女。


「ふーん、体が動かないみたいですねえ。どれどれ診察してさしあげます。」とクーランラ嬢、おれのシャツのボタンを外し、俺の胸をなで回し、そして下側も...

「あっ」


「あら、ずいぶん早いですのね。フフフ」とクーランラ嬢、

なにーこのう、

俺の中になぜか怒りがこみ上げてきた。すると、足先、手に感覚が戻ってきた。

奇跡だ、奇跡が起きた。体が動く!

こんにゃろ、3倍返しだ!!

「クーランラ嬢!!”ガバッ”」おれはクーランラ嬢にだきついた。

「ああ、どうして、ミチル殿、あ、だめ、だめです」とクーランラ嬢、さっきまで威勢はどうしたんだ。今度はこっちの番だ!!



「チュン、チュン、チュチュン」と鳥の鳴き声。



”ハッ”

周りを見渡す、昨日のは夢か?

ベッドの周りには俺の脱ぎ散らかした服があるだけだった。

ベッドをよく見る。かなり汚れているな。

あっ

”クーランラ嬢の金色の髪の毛が何本もある”夢じゃない、やべーやらかした、本能に負けた自分に反省する。と言うか、かなり頭がいたい。二日酔いだ、それともクーランラ嬢に盛られたシビレ薬のせいなのかよく分からない。


このまま、仲間と飛び出して逃げるか?

でも、不動産屋や、倉庫の折れた剣の回収もある。


「どうにかなるか、俺が全部悪いわけでもないし」と思った。

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