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ウィザードュリ と ドラゴンベイン

第22部分 ウィザードュリ と ドラゴンベイン


迷宮都市ドルガードが小さく見えてきたところで、思わぬ敵が現れた。

盗賊だ。

まだあいつらは商人のフリしていて、轍に車輪をとられたような演技をしているようだ。

その馬車のまわりに4人いる。

”目利き”でおまえらが罪人なのはお見通しだ。


”攻略ノート”それは、5年後の未来からきた”自分”からもらったノートだ。

それには、このような記載があった。

「この異世界において、”盗賊”は魔獣などと扱いが同じである。倒せば経験値が入る。その経験値は盗賊1人あたり、魔獣C~Bランク相当であり、経験値獲得の為に、見つけた場合は一人残さずに殲滅せよ。1人でも逃がした場合、報復を受ける場合がある。注意しろ。」とのこと


だから、攻略マップにも盗賊のアジトの場所がマークされていたんだな。


「あそこにいる、商人の一味は盗賊だ、みんな注意しろ」と俺、


「戦闘準備だ、近くにいるやつから殲滅する。弓をつかう盗賊がいたら、そいつを優先でレンよろしくな。」とベンが作戦を指示した。


「左の林に3人隠れているからな注意だ、ユリは俺から離れるなよ。」

俺たちの馬車がゆっくり進み。商人に近づいてゆく、商人の手にショートソードが見えた。くるかな、見過ごすかな。と様子を見る。

ここで俺たちから先に手を出すと、俺たち盗賊になりそうだ。

見過ごすかに見えたそのとき。


「野郎ども、皆殺しだあ!!いけえ!!」と盗賊が叫び、襲いかかってきた。


弓の準備と、魔法の準備をしていたレン、とユリが飛び出してきた盗賊の頭に矢を、その次のやつにファイヤボールを見舞った。

頭に刺さった盗賊は即死だ、ファイヤボールをくらった盗賊が体から火を出しながら、林の方に走っていく。商人の馬車の近くにいた盗賊2人は、ベンとスザンナが押さえている。

あいつらは大丈夫そうだ。


レン、ユリ、おれたちは林のやつをやる。走りながら火だるまの盗賊に槍を投擲した、

”ヒュン”とゆっくり飛んでゆき、”ズサッ”火だるまの盗賊の背中をつらぬいた。

後ろを振り返ると、ベンと、スザンナがこちらに向かっている。

よし、5対3だ。楽勝だな。と思った瞬間、

「ミチル、矢が飛んでくるニャン、避けて」左の盾を顔の上に出し、後ろにユリを隠した。

ユリが前方を確認している。

”ガッチギンッ”と言う音がして、盾が矢をはじいた。

「アブネー」

やばい、正面から飛んでくる矢は、肉眼ではこちらから見えない。あの林から飛んでくるぞ。


”ウォーターボール”とユリが魔法で攻撃、レンは”魔法矢”とスキルで攻撃した。

長距離武器には長距離攻撃で対応するしかない。近づけないのだ。

”ウォーターボール””毒攻撃””魔法矢”と言う声が何回か繰り返され、ようやく敵も戦意がなくなったようだ。矢が飛んでこない。

”目利き”で確認する。あの林にはまだ3人の盗賊が隠れているようだ。


「まだ生きてる、隠れているぞ」と俺、注意を促す。


「私は、右から、スザンナは左から、ミチルは盾を持ちながら正面からね。」とベンの指示。

”アイテムボックス”と唱え、アイテムボックスからライトメタルの盾を取り出し、ユリに持たせた。

「よし、行くぞ」俺とユリの盾の間から、レンは敵に向かって弓を射る形を取っている。少しでも動きがあれば、矢を発射させるようだ。

どんどん近づく、相手に動きは無い、矢とウォーターボールで相当攻撃したから、敵も相当ダメージを負っているはずだ。そう簡単には逃げられないはずだ。


「いた、子供?」とベンの声が聞こえた。さらに近づく。

「ミチル、この盗賊まだ子供です。」とスザンナ。正直、これは面倒くさいことになったなと思った。

近づいて見てみる。”目利き”で倒れている子供を確認する11歳~14歳の男の子で、ジョブは全て盗賊だった。1人はウォーターボールをまともに食らったのか血を吐いて意識がないようだ、残り2人はレンの光の矢を受けて倒れている。意識はあるようだ。

「子供だな、でもこいつらは盗賊だ」と俺が言うと、

「お兄ちゃん、この子たち助けないの?」とユリ、

「自業自得だ、人殺しは助けない。行くぞ」と俺が立ち去ろうとして、みんな馬車に向かう、ユリが後ろを振り向いた。その時、


「俺たち子供だぞ、助けろよ、人でなしいいい!!」と後ろから怒鳴るような声が聞こえた。盗賊の声だ。


「先に行って馬車の準備しておいてくれ」俺がベンにそう言い、みんなを先に行かせた。

俺は引き返して、さっきの言葉を発した盗賊の首に、思いっきり槍を投げつけた。とどめを刺したんだ。

残りの2人は既に死んでいた。

「先にしかけてきたのはお前達だ、本物の盗賊になっちまったら終わりだろ」

と、だれも聞いていないのに、言い訳のような言葉が俺の口から出た。

黙って、馬車に乗り込んだ。


「男爵の家に行くぞ、迷宮都市ドルガードに向かおう」と俺が言うと、馬車がゆっくり走り出した。

俺たちが盗賊の死体から遠ざかると。林から、小さい白い魔獣が飛び出してくるのが見えた、ツノウサギが、盗賊達の死体をあさりにきたようだ。いつの間にか頭上にはハゲワシのような鳥も旋回しているのが見える。盗賊の末路を見た気がした。



迷宮都市ドルガードの門にいた衛兵に挨拶し、男爵の家に向かった。顔見知りの衛兵がいて、門を開けてくれた。厩舎に馬車を止め、馬に水をあげた。

「武器をおれとスザンナに預けてくれ」俺が言うと、物騒な武器を集めて預かった。

男爵の家に入ると、書斎に通され、男爵と面会できた。

「おお、ミチル殿久しぶり、この度は何用かな」と男爵、おれはここに攻略本に書かれていることを実行しに来た。

「男爵お久しぶりです、本日は耳よりの情報を入手しましたので、その報告と、私どもこの街に家を買うことに致しまして、その報告に参りました。」

「おうそうか、耳よりな情報とな何だ」と男爵、

「竜騎士の上級職”ドラゴンベイン”へのクラスアップ方法です」

男爵の表情が険しく変わったのが分かった。

「今まで”ドラゴンベイン”の情報はいくつかもらったが全て嘘、偽りであった。その情報はたしかかね?」と男爵、

「私どもは、これから試す予定です。結果はお知らせします。」と俺、

「ちなみに、ドラゴンベインのスキルは何だ?」と男爵、

「ドラゴンダッシュ、ドラゴンスレーヤー光の剣、二刀流の大、コンボ3、クリティカルの小でした」俺が言うと、

「もしかして、ドラゴンベインのジョブを有した者を見たのか?」と男爵、

「たしかに、この目でしかと見ました」と俺、

「それで、ドラゴンベインのアンロック条件とは何だ」と男爵、


「内密にお願いします。弱らせたレッサー・ドラゴンを2体重ね、2体の首を一太刀で同時に倒すのが条件でした。これは未だ未確認の情報です」と俺、男爵の顔が明るくなった。


「そうか、もしかしてあれだなドラゴンスレイヤー伝説3章2頁目のフタクビ・ドラゴンとの死闘の話か、なるほどそうか、そうだったか、クソー思いつかなかった。ムウウウウウ、よーし」

と男爵、ガバッと立ち上がった。

鎧と剣をクローゼットから取り出し、装備し始めた。

「よし、行くぞ」と俺たちに言ってきた。

「はい?」と俺、

「今から、森に行ってドラゴンベインに成れるか試すに決まっているだろう、行くぞ」

「今からですか?」と俺、


「やるなら、いましかねえ。俺は明日帝都に行かねばならぬ。どうせなら今日ドラゴンベインになって、明日知り合いに自慢したい。ハハハ」と男爵。くはー面倒くせーやつ。

とは思ったが、よく考えると、コレはこちらに好都合だ。


男爵は部下でアサシンのローレルマインヤーさんと、聖騎士のエド騎士団長を呼び、森に行く準備を始めた、その慌ただしい準備を聞きつけたクーランラ嬢も魔法使いの装備を整え、一緒に向かうこととなった。

この4人が男爵のパーティだ。その他、男爵の護衛が6人ほど付いてくるみたいだな。


俺たちは、男爵の馬車に連なり、馬車で森までついて行く。

「男爵、こちらです。レッサー・ドラゴンまで私達が案内します。」

レンがレッサー・ドラゴンをさっそく見つけ出し、まずは1体目を確保することにした。


「レッサー・ドラゴン狩りは久しぶりだ。腕が鳴るなあ」と男爵余裕があって楽しそうだ。

「じゃ、1匹目は俺一人でやるから見ていろ」と男爵、大丈夫かよと思ったが、俺の取り越し苦労だった。

さすがに男爵は手慣れていた、それにレッサー・ドラゴンの習性を熟知しているようだった。まずは両目を剣で貫き潰すと。すぐに耳。その後尻尾、足を切り落とした。片方の心臓に剣を突き刺し、弱らせるとほとんど魔獣は動かなくなった。

「終わったぞ、これで数時間は生きている、二匹目確保するぞ。」と男爵、


「旦那様、2匹目はあちらにおりました」と、ローレルマインヤーさんだ。

男爵が早々にレッサー・ドラゴンを倒すことが分かっていて、先行して索敵していたらしい。

さすがだなあ”阿吽アウンの呼吸”である。


男爵は、レッサドラゴンに近づき、自らおとりになると、1匹目の近くまでおびき寄せてから、手際よく戦闘不能にさせた。

「よーし、準備ができた。2匹重ねるぞ、手伝ってくれ」と俺たちが呼ばれた。

竜騎士の男爵、聖騎士のエド騎士団長とベン、スザンナのスキル”剛力(中)”を持った人が中心に、2匹を重なり合わせ、俺が持っていた鉄の槍と、ダマスカスの槍で巨大なヤモリの串焼きのようにしっかりと固定した。


いまあの確認ができる。あることを思いついた。

「エド騎士団長、伝説ではあの2匹の上であの槍をつかんでしばらくすると竜騎士になれると言う伝説があります。ついでに試されてはいかがでしょうか?」

竜騎士のアンロック条件については、俺なりの仮説を持っていたので、確認する良い機会だ。

「よーし登るぞ」と言うとエド騎士団長が、ベンとスザンナに手伝ってもらい、レッサードラゴン2匹の上って、槍をにぎっている。

「エド騎士団長、しっかりおさえておいてくださいね」と俺、

「男爵、準備が整いました、一気に必殺技でやってください。念のため、お嬢様にエンハンスウェポンかけてもらうとよろしいかと」と俺、

「おう、そうだな。クーラ、俺にエンハンスウェポンかけてくれ」と男爵、

「”エンハンスウェポン”」とクーランラ嬢が”ミスリルの両手剣”に魔法をかけた。

魔法”エンハンスウェポン”は武器を一ランク上の切れ味、攻撃力にする魔法である。



「よし、いくぞ」と男爵、

「”ドラゴンジャンプ””真空兜割”」さすがの絶妙なタイミングでスキルコンボを繰り出し、レッサー・ドラゴンの耳穴の後ろ、首の一番細い1点に向けて、とてつもなく早い速度でミスリルの両手剣を振り下ろした。

「”ザッザガーガガガ”」と一太刀で、2匹連続でレッサー・ドラゴンの首は切り離された。

「お見事」と俺、”パチパチパチ”と拍手もしておく。男爵は結構返り血を浴びて血だらけだ。

「”ステータスオープン”」と男爵、つかさずステータスを確認し、何か操作をした。

「ウオオオオオオオオオオ、ウオー」と腕を振り上げ、男爵が大きな声で叫ぶと。その場に座りこんだ。男爵の目から大粒の涙がこぼれていたが、気づかないふりして尋ねた。

「どうでですかあ?、ドラゴンベイン」と俺、

「ミチル殿、ありがとう。長年の夢が叶った、感謝する」と男爵。

「”クリーニング”」と血まみれの男爵を綺麗にした。手にしたミスリルの両手剣は中ほどにヒビが入っていた。


「男爵、その剣ヒビ入っていますね。今すぐ修理しますのでお貸しください」と言うと。

剣を持ってレッサー・ドラゴンの影で”マルチリペア””クリーニング”のスキルでリペアし綺麗にした。

「男爵、修理できました」と言って剣を渡した。少し驚いている。

「うちのパーティに鍛冶師がおりますので」と言っておく。

「よし、つぎはベン君のをやろう、つぎもワシにやらせてくれ」と男爵、

「いえいえ、私達もやりますから」と言うと、共同でやることになった。なんか試してみたいようだ。

既にレンとローレルマインヤーさんが、次のレッサー・ドラゴン2匹を見つけていたようだ。場所を移動する。


同じように僕らで一匹目を倒し、二匹目は男爵がおなじように倒すと思われたが、男爵がミスリルの両手剣を鞘にもどした。

ああ、スキルをつかうのね。


「”ドラゴンスレーヤー光の剣”」と男爵がスキルを起動、男爵の手に光りの剣が現れた。

ありゃ某宇宙戦争映画の”ライトソード”だな、と俺が思っていると、

”ブーン””ブーウウン””バリバリ”という音を立てて、あっという間にレッサードラゴンを弱らせた。男爵が両手をぱっと開くと、光の剣は地面に落下するとしばらくして跡形もなく消えた。

ほう、しばらく手を離れていても残ったな。というような顔をしていた。

俺も今同じことを考えたと思った。残ったと言うことはぶん投げても攻撃できると言うことだもんな。

1回目と同様に怪力持ちがドラゴンを2匹かさねる。

ベンが準備をしている。

背中から先輩からもらったオリハルコンの両手剣を抜いた。

「ユリ、エンハンスウエポンを頼む」とベン、

ユリが両手剣に「”エンハンスウェポン”」と魔法をかけた。

”ピーィン”刀身が小さく鳴った。


「ミチル、やるぞ」とベン、

「おう、リラックスだ、いつものベンなら必ずやれる」と俺、ベンは緊張していた。

ベンが助走し、

「”ドラゴンジャンプ””真空兜割”」なかなか良いタイミングだ、剣速がぐっと速く加速した。

「”ズゴン、ズサーガガガ、ガコ”」と一太刀で2匹の首を切り落とした。

首の骨が切れる音が確かにしたな。うまくいったかな。


「”ステータスオープン”」とベンの声、

「きた、やった。ドラゴンベインになれた。」とベン、嬉しそうだ。

「”ドラゴンスレーヤー光の剣”」とベンがスキルを起動する。ベンの手に光の剣が現れた。

あれ、男爵のは白い光だったが、ベンは緑色の光だなと思った。人によって色が違うみたいだ。

「ベン、それをあの木に投げつけると刺さるかなあ」と、俺。

”ブウン”とベンが木に向かって投げつけると、木の幹ごと”スパッ”と切断してから、消えた。

スゲーすごすぎだろ。と思う。


「やはり、光の剣は投げても使えるな、ハハハこれは良い」とそれを見ていた男爵、

「”ドラゴンスレーヤー光の剣””ドラゴンジャンプ””真空兜割”」と言うと、さっそくスキル三連続、「”ドラゴンダッシュ””ドラゴンジャンプ””ドラゴンスレーヤー光の剣”と言って光の剣をぶん投げた。」剣が回転しながら、シュルシュルと飛んで行く。

ありゃドラゴンタマの円月輪のような技だな。

と新しい技の工夫か、スキルの動作確認みたいなことを確認していた。

もうそろそろ暗くなりそうだな。

俺たちは4体のレッサー・ドラゴンを”魔獣解体”のスキルを使い素材にばらしておいた。

そうだ、聖騎士のエド騎士団長忘れてた。



「エド騎士団長、竜騎士になれましたか?」と俺が聞く、

「いや、何も出なかったよ」と騎士団長、そんなハズは無い。

「エド騎士団長、竜騎士は聖騎士と別系統のジョブ、ジョブ神殿で転職する必要がありますよ」と俺、

「え、ほんとうに”スタータスオープン”」と言い再度確認した。顔がむフフフと笑った。

「ありましたね?転職可能なジョブのところです」と俺、”目利き”で確認しておく。有るじゃねーかよ。


「ありました。」と騎士団長、うれしそうだ。

「おめでとうございます。」と俺、

「聖騎士からのジョブ変更になりますが、どうされますか?」と俺が言うと、

「聖騎士は地味なジョブでな、騎士団にも5人以上おる。騎士を長くやっていれば大抵クラスアップできるジョブなんだ、ウーンどうするかな。妻と相談かな。金貨もないし」

はは、この人はサラリーマンかよ、お小遣い制で財布も軽そうだ。

そうだ”アイテムボックスオープン”金貨を一握り取り出した。


「エド騎士団長、こちら今日のお礼です。先日もお世話になりっぱなしで、差し支えなければ受け取っていただけると助かります。これは二人だけの内密でフフフ」と、そう言いながら、騎士団長の右手に金貨を握らせた。

「そ、そうか助かる」と騎士団長、一瞬、顔がほころんだ。まあこえくらいは良いだろ。

こいつとは、仲良くなっていた方がよさそうだ。”越前屋おぬしも悪よのう”の感じだな。


「男爵、帰りましょう、暗くなります」と俺、

「そうか、うれしくて、楽しくて時を忘れた」と男爵、

「いやーしかし、新しいスキルと3連コンボ、さらに飛び道具にもつかえるスキル、必殺技のアイディアと工夫が泉のごとく、どんどんあふれ出てきてとまらんわい。ガハハハ」と男爵、

「解体したドラゴンの素材はどうしますか?」と一応聞いておく、

「ああ、いらん、ミチル殿で処分しておいてくれ」と男爵、こりゃ興味ないな。

「ありがとうございます。」4体分のドラゴンの素材をもらうことができた。


歩きながら話を続ける。

「家を購入すると先ほど聞いたが、どの程度のものだ?」と男爵、

「そうですね、こちらで相場を確認したところ、金貨2500~3500枚の範囲と聞きました。その範囲で探しておるところです」と俺、

「金は有るのか?」と男爵、

「あります。予算内であれば即金でお支払いできます。なにか心あたりの物件でも?」と俺、

「ああ、ある。明日もう一度来てくれ、クーラに頼んでおく、信用できる街一番の不動産屋を紹介してやろう」と男爵、

「男爵さまの紹介であれば安心です。助かりました」と俺、

あと、もう一つだ。

「男爵さま、さきほどミスリルの剣にヒビを入れられておりましたね。尋常ではない剣速で剣が耐えられ無いご様子。もしかして、折れたミスリルの剣や修理不可能なオリハルコンの剣等をお持ちではないでしょうか、それら私に買い取らせていただけると助かります。」とお願いしておく。

こう言う交渉では無料でくれとは言わんことだ。有償で買い取るということでビジネスとした方が楽だ。


「折れた剣だと?たくさん有るぞ、1本1本に思い出もある、なかなか捨てられんのだ。あんな物どうするんだ?」と男爵、

「再生できる方法を知っている人に頼んで、素材にします。」と、俺。

よーしここまでは攻略本通りだ、もう少しだ。ジャンクヒーローの腕の見せ所だ。

戦力増強の為に、どうしてもオリハルコンの素材を確保しておきたい。


「それもクーラにたのんでおくとしよう。買い取り額はまかせた、さほどの価値でもあるまい。できればオリハルコンの両手剣1本と交換が嬉しいがな。ハハハそれは無理か」と男爵、


「折れた剣の量次第でございます。大量にあるのでしたら、その量に換算して剣などお持ちします。」と俺、

「可能であれば頼む。鍛冶師に予約してあるのだが、いつになったらワシの剣ができるのか分からん。」


よーし、これで今日の仕事が終わった、男爵に頼むのはこれで全部だ。

あとは、こないだ泊まった宿にでも行って寝よう。そして、明日また男爵邸に来よう。


馬車の前まで来た。

「男爵、私達はこれで失礼します。ありがとうございました。クーランラ嬢、明日はよろしくお願いします。」

と俺は頭を深々と二人に下げた。

クーランラ嬢が男爵になにか耳打ちしたようだ。男爵が笑った。


「ミチル殿、今日はもう遅い、今夜はうちで少し祝おう、泊めてやるからついてまいられよ」と男爵、

なっなにいい、この展開はどうした。攻略本には載っていないぞ。

クーランラ嬢おまえだろう、男爵になんか言ったのは?

クーランラ嬢を見た、俺の目をがっちり見て、全く目をそらさない。

目がビカビカと光っている気がする。あれは性獣だ、サキュバスの目だ!


やな予感がしてきた…これはまたなんか有る。

あの変態エロ女め、きっとなんか俺にやらかしてくるぞ。

そんな予感がした。


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(ベン)竜騎士からクラスアップ

ベンジャミン・マクギルス (新)ドラゴンベインLV1

種族:エルフ族 女 30歳

*スキル

 <アクティブ>

 真空兜割、ドラゴンジャンプ、ドラゴンダッシュ、

 ドラゴンスレイヤー光の剣

<パッシブ>

 回避上昇(大)、防御力上昇(大)、素早さ上昇(大)、剛力(大)、

 二刀流(大)、スキルコンボ(3)、クリティカル発生(小)

*装備

頭   オリハルコンの兜

手   オリハルコンの小手

胴体  オリハルコンの鎧

足   竜革のロングブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)

武器1 オリハルコンのロングソード

武器2 オリハルコンの両手剣(背中)

武器3 ダマスカスのバタフライナイフ

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