Back To The 迷宮都市ドルガード(第二部)
第21部分 Back To The 迷宮都市ドルガード(第二部)
ストーンサークルの遺跡を後にし、漁村ガロンに戻ってきた。
帰りは下り道で、行きよりも楽に帰ってこれた。
宿に馬車を停め、馬に水をやる。となりの桶には餌を入れてやった。
馬はそれを目でチラッと見たが、今は水を飲みたいようだった。
俺たちは、宿の食堂で遅い昼飯を食べた。
魚料理だった。レンは喜んだが、俺たちは連続する魚料理に食べ飽きた感があった。贅沢だな。ストーンサークルの帰り、みんなは無口になっていた。
と言うのも、
今まで俺たちは比較的普通の冒険者だったが、ストーンサークルで俺の先輩から話を聞いてからは、明らかにヤバイ冒険者になった。それがこの雰囲気だった。
「食べ終わったら、これからどうするか、部屋で話し合いをしよう」と俺、
「良いですね。なんか私も少し混乱しています」とスザンナ
「わたしもだ」とベン
「魚うまいニャー」とレン、こいつはどうでも良いんだろうな。
「お兄ちゃん、さっき私が見た魔法使いは、私なんですね」とユリ、
「そうだ、5年後のユリだな、みんな部屋にもどろう。」
俺たちは宿の部屋に戻り、丸いテーブルを囲んで座った。ベッドが5つでテーブルが一つの狭い部屋だ。俺は帰りの馬車の中で攻略ノートを全て読み切り、細かいところ以外は全て頭に入っていた。
「まず、遺跡まで行く、強くなる。と言う当初の目的は達成できた。約束を守って、いままで協力してくれてありがとう。そして、これから俺が話すことに、反対の者、ついてこれないと思った者はこの村か、次の迷宮都市ドルガードで別れよう。
これからの冒険はさらに厳しくなる。命の危険もある、協力するしないは各自自由だ。いつでも言ってほしい。」と俺、
「では説明する。俺の持ち物や、言動から見て、この国の人間ではないことはみんな分かっていると思う。実は俺、遙か未来、さらに別の世界から来た人間なんだ。ここには時間と空間を越えて来たんだ、当初は元の世界に帰る予定だったが、騙されて戻れない状況に陥っている」と俺、
「何となく、そんな気がしてました、ミチルは普通じゃないですから」とスザンナ、
まあ俺からみたら、お前らが普通じゃないけどな。耳長いし。
「まあな、で話をつづけよう」
「遺跡で見たろう、俺をだましたやつらは、俺と同じような人間、つまり俺のいた世界でお金にこまっているような人間に金を渡して、この世界に送りあの四角い鉄の塊みたいな物を埋めさせている。そしてその仕事が終わったら、首に巻く機械で爆発、そもそも帰る手段なんて無いのにだ。俺は、元いた世界ではお金にこまっていた、父はとっくに死んで、病気の母と狭いアパートで2人暮らし、俺は学生をしながら働いていた。そんな俺にこの話はチャンスに見えたんだ。だからここにいる、そして帰れなくなった。」と、俺。
「ミチルさあ、私たちと一緒に冒険しながら暮らせばいいニャンな、難しいこと考えニャいで、毎日楽しく暮らせばいいニャンよ」とレン、
「まあ、そんなことを考えたことも正直ある。だがユリが現れた、それで状況が変わったんだ。
ユリは大魔道士になると時空間魔法”タイムトラベル”が使用できるようになる。それを使えば、パーティメンバーのいた時間と場所に行けるようになる。
と言うことは、
・ユリが土に埋められて殺されそうになる時と場所、
・俺が、転送装置でこの異世界に転送された時と場所、
に行けるということだ。
そして、まず殺されるユリを助けたい。
そして、俺を騙し、さらに俺の他にも何百人も人体実験で人を殺しているやつらにその実験をやめさせ、罪を償わせたい。
と考えている。
そして話は複雑だが、時空間魔法”タイムトラベル”にはいろんな制約があって、ユリが成長する前に、ユリを元の世界に戻す必要があるみたいなんだ。
つまり、
①殺されそうなユリを助け、野営していた俺たちの所に送り届ける。
②俺がこちらに転送された時間に行き、悪い奴らを懲らしめ、一端こちらの世界に戻る。
③みんなをこちらの世界に残し、ユリは1人で元の世界に汚れたピンクのジャージを着てだれもいない家に帰る。
という流れだ。
これで俺の世界側の時空の乱れを修正できるらしい。」
「ミチル、それじゃあたし達とミチルとユリとは、その時でお別れなの?」とベン、
「まあ、しょうがない、俺も、ユリもこの世界の人間じゃないんだ。ベン、わかってくれ。
だが、別れた後の君たちの生活もあるだろう。俺と別れた後でも生活が困らないように君たちには暮らしてもらいたいと考えている。これからすぐに迷宮都市ドルガードで家を買う、生活の基盤をあの街に作るんだ。レンやベンの強さなら森で狩りも出来るし、生活に困らないだろ、ダンジョンがあるおかげで武器もよく売れる。スザンナも鍛冶師の仕事ができるだろう。その家に工房を作っても良いだろう。
そして、ユリが魔道士にクラスアップすれば”テレ・フィールド”の魔法をつかえるようになる。そうすれば各地に一瞬で行けるようになる。
なると拠点は1つ有った方が便利だ。
あの街は一軒家に永住すれば、税金も安くなる。仲間で共同生活すれば助け合いもできる。将来の不安も減るだろう。それと別れる最後には俺が保管している金貨をみんなに分ける。俺の世界に持って帰っても使用できないからな。この話は全員にメリットがある話しだと思う。
ぜひ、もうしばらく協力してほしい。」と言い、俺はみんなに頭を下げた。
「協力させてください。そもそも私が今ここにいるのはミチルのおかげです」とスザンナ。
「尻尾のお礼するニャンね」とレン、
「みずくさいな、私も、もちろん協力するぞ」とベン、
「わたし、あの世界に帰りたくないです。ここにいちゃダメなんですか?」とユリ、
「ユリ、君にはあとでゆっくり説明しよう。俺たちのせいであの世界の人たち全員が苦しむことになるかも知れないんだ。」と俺、
「うん、そうなんだ。わたしが帰ったらお婆ちゃんの家にいくのかなあ?」とユリ、
「多分そうなる。身内は他にいないのか?」と俺、
「見たこと無い」とユリ、
「向こうの世界で、俺は大金を手に入れている、ユリとお婆ちゃんが生活に困らないように、相談しよう。」と俺、
「うん」
「では、みんな協力してくれると言うことだな、ではまず明日は迷宮都市ドルガードに帰り、この攻略ノートに記載されたことを進めることにする。
まずは家の入手、ベンのクラスアップを兼ねた、みんなのレベルアップ。男爵にも会ってさらに仲良くなる。彼は重要人物だ。ユリが魔道士になるまで当面そんなところだ。ただし、今後はいままでよりも狩りのペースを上げよう、時間に制限があるんだ、よろしく頼む。」と俺、
「うん、そうしよう、ヤロウ」とベン、
「ベン、はヤロウってすぐ言うな」と俺が言うと、みんな”ゲラゲラ”と笑った。
「各自で、自分からの攻略本を読んでおくように、そのご夕飯だ」と俺、
そこでみんな異変に気づいた、
「ミチル、先輩にもらった紙束の存在がなんか薄くなってない?」とベン、
すぐに、攻略ノートをアイテムボックから取り出した。
こ、これはやばい。どうにかしなくては、そうだ。
「みんなー聞いてくれ、さっきの計画は即時中止だ、現時点をもってこのパーティは解散する!!おれはこの村で海賊王を目指す。だからみんなとはお別れだ、さようなら」
ここ湖だけどな。
とあえて大声で言い、ステータスを開いてすぐにパーティを解散した。
これで攻略ノートはどうなる。紙束は?
「あっ紙束が元に戻った」とベン、俺のノートの存在もとの状態に戻った。さっきまでは透明になりかけていた。
”これはあのタイムトラベル系の映画でも見た現象だ!!”写真の人物が消える現象と同じだ。
「フー、やばかった。」一致団結したところで、未来がかわるのだろうか?謎だ。
「とりあえず、各自でノートを転記しよう、レンは紙とペン買ってきてくれ」
その、あとで全員のノート集めて、俺の携帯端末のカメラで全ページ写真取ろう、攻略マップも、データも全部コピーだ、それでも消えたらしょうがない。頭のなかの記憶でやるしか無い。
もしかして、俺たちは時空間魔法のルールに逆らうことになっているのかもしれない。
とりあえず直ぐに先輩たちにもらった情報のコピーだ。
今は情報が命だ、攻略ノートを失うと、命取りだ。
”目利き”スキルで各自のステータスを確認した。
攻略ノートの存在が薄くなった時も、先輩達からもらった装備には変化がなかったようだ。
装備が高価なオリハルコンや聖銀などで一新された。
レンの”シノビ”ジョブのスキルに謎が多いな。
これは研究する必要がある。なんだ”色即是空”って。
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①ミチル・タサキ ジャンクヒーローLV6
種族:ヒューム 男 20歳
*スキル
<アクティブ>
マルチリペア、目利き、クリーニング
エコロジーリサイクル、永久機関、魔獣解体
<パッシブ>
節約レベルアップ(大)、省エネ(中)、コレクターボックス
*装備
頭 聖銀の帽子
手 竜革のグローブ
胴体 聖銀の鎖かたびら
足 竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
盾 オリハルコンの小盾
武器1 オリハルコンの槍
武器2 オリハルコンのショートソード
その他 ダマスカスのバタフライナイフ、予備:槍数本
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②レン シノビLV1
種族:猫耳族 女 16歳
*スキル
<アクティブ>
狙撃、ヒットアンドアウェイ、投げナイフ
毒攻撃、魔法矢(中)、首刎ね(小)、色即是空
<パッシブ>
状態異常無効、素早さ上昇(大)、回避上昇(大)、
索敵、罠解除、先制攻撃(大)、二刀流(中)、
スキルコンボ(2)、クリティカル発生(小)
*装備
頭 聖銀の帽子
手 竜革のグローブ
胴体 聖銀のジャケット
足 竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
武器1 オリハルコンの脇差
武器2 オリハルコンのクナイ
武器3 オリハルコンのショートボウ
その他 投げナイフ、ダマスカスのバタフライナイフ
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③ベンジャミン・マクギルス 竜騎士LV13
種族:エルフ族 女 30歳
*スキル
<アクティブ>
真空兜割、ドラゴンジャンプ
<パッシブ>
回避上昇(中)、防御力上昇(中)、素早さ上昇(中)
剛力(中)、二刀流(中)、スキルコンボ(2)
*装備
頭 オリハルコンの兜
手 オリハルコンの小手
胴体 オリハルコンの鎧
足 竜革のロングブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
武器1 オリハルコンのロングソード
武器2 オリハルコンの両手剣(背中)
武器3 ダマスカスのバタフライナイフ
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④スザンナ 鍛冶師LV15
種族:ドワーフ族 女 15歳
*スキル
<アクティブ>
アイテム作成(中)、アイテム鑑定(大)、アイテム修理、
スキルカード結合、なぎ倒し(中)
<パッシブ>
剛力(中)、防御力上昇(中)、エンハンスウェポン(中)、
エンハンスアーマー(中)、アイテムボックス
*装備
頭 オリハルコンの兜
手 オリハルコンのガントレット
胴体 オリハルコンの重鎧
足 竜革のロングブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
武器1 オリハルコンの大斧
武器2 ダマスカスのバタフライナイフ
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⑤ユリ・ヒカゲ 魔法使いLV12
種族:ヒューム 女 10歳
*スキル
<アクティブ>
攻撃魔法(小)
「ファイヤーボール、ファイヤートルネード、ウォーターボール、
ウォーターシールド、エンハンスウエポン」
回復魔法(小)
「ヒール」
ゴーレム作成(小)
「ゴーレムクリエイト、スピリットクリエイト、スピリットムーブ」
時空間魔法(無効)
<パッシブ>
知力上昇(小)、回避上昇(小)、MP回復(小)、ゴーレム従魔(小)
*装備
頭 聖銀の魔法使い帽子
手 竜革のグローブ
胴体 聖銀の魔法使いローブ
足 竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)
武器 オリハルコンの魔法杖
その他 ダマスカスのバタフライナイフ、竜革のバッグ(ゴーレム:ノリユキ)
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