表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/85

ジャンクコレクター ラストDIGる

第17部分 ジャンクコレクター ラストDIGる


この武器屋、奥の方にスクラップ置き場がある。ジャンクを売っているんだなあ。おれのジャンク魂に火がついた。

こんど休みの時にジャンク”あさり”でもするか。業界では”DIGる”と言われている。

ここ2日連続で、水源の森のレッサー・ドラゴンを何度も繰り返し討伐し金と経験値を稼いでいたがいいかげんリピートには疲れた。今日は休みで各自自由行動だ。

この街には武器防具屋は4店あるみたいなので、街をブラブラして情報を集めつつ、魔法ギルドで商品でも見るとするか。


まずは1店目だ。ジャンクはあるのかな、

店に入る、一通り見て回る、まあ普通だな。たいして他の店と変わらない。ミスリルのロングソードが金貨30枚ねえ。ダマスカスの2倍だ。ということはオリハルコンは60枚なのか?売っているところをまだ見たことが無い。店に出していないかもしれないなあ。

言ったら見せてくれるとか。

この店にはジャンクコーナーがなさそうだ。一応聞いておくか、

「店主、この店には壊れた武器やガラクタなどを安く販売はしていないのかな?」

「ハイ、先日までは少しあったのですが、邪魔でしたので、廃棄物業者に引き取ってもらいました。溶かして作るとかは面倒で、できませんので。」

「わかった、すまんな。ではオリハルコンの剣とかは扱っているのか?相場はどれくらいかな?」

「オリハルコンの剣はなかなか素材が入手できなくてうちの店だと1年に2回くらいですね。予約をもらっているのでその分から作成して、販売してます。出来によりますが。金貨50枚~80枚の間が相場です。スキル結合した物ですと、150枚~250枚ですね。

スキル結合を行う剣はほぼオリハルコンのみです。ミスリルにもやりますが、折れるともったいないですからね。」と店主。

「なるほど、為になった、ありがとう。またくるよ」と言って店を出た。


2店目、見るからに古い感じだな。中に入り商品を見る。ジャンクコーナー発見!

さっそくDIGるか。

うーんろくな物ないなあ。これはジャンクではなく。ゴミだ、ゴミ置き場だった。ゴミなのに微妙に値段も高いぞ。店主に話を聞くまでも無いな。早々に店を出た。


3店目、出来たばかりの店かな。店が新しい。中に入り商品を見る。

ジャンクコーナー発見!うーんここもゴミだゴミばっかしだ。

店主を見たがいかにもやる気の無いバイトのような店員で話をするまでも無いだろう。オレは人を見る目がある、バイト歴が長いからな。


4店目、いつも来ている大きな店だ。店員も顔をお互いに覚えた。相当金つかっているからな、こちらに鍛冶師がいることも知っている。店員も教育されていて話がしやすい。

やはりナンバーワンショップだけのことはある。良い商品をただ安く売る店は短期的には成功するが、長続きしない。数売っても全部一見さんだ。やはり信頼の獲得と、リピータの確保だよな。気軽によって店員と商品の話がきちんとできないとこう言う武器屋のプロショップみたいな物は無理だろう。ここは店員がやみくもに高い商品を勧めてこないのも好感が持てる。おっいた、あいつは知り合いだ。

「こんにちは」

「まいど、ありがとうございます。本日は何をお探しでしょうか?」

挨拶も完璧だ。”まいど”がいいな。

「今日は、鍛冶師に頼まれて、武器のサンプルを買いにきた。壊れた武器や修理が必要な物など安く買いたいのだがあるかな?」

「ございます。こちらです。」知ってはいるが、ジャンクコーナーに案内してもらった。

「そこで相談だが、安物には興味が無い。価値のある物で破損して修復できない物など無いだろうか。武器でも防具でも良い。」

「ああ、そう言う物ですか、奥にありますので持ってきます。」しばらくお待ちください。

「やはり有るのか。奥に!!」これは期待できるぞ。

店員が奥から台車に乗せた木の箱を持ってきた。期待で胸が膨らむ。


「こちらになります。お時間かかるかとおもいますのでごゆっくり」と言うと、

店員が去って言った。さすがのベテラン店員こちらの気持ちを察したなあ。

この大店でおまえは番頭にもなれる人材だ。


中身を見た。ごちゃごちゃにはいっているなあ。

”ガチャガチャとかき回す。

「ダマスカスかあ。いらんな。これはミスリルかなあ。き、きたオリハルコンの折れた剣だ。こういうのが欲しかったんだよ。」他にもミスリルとオリハルコン、聖銀の穴あきだらけのマントなどの価値あるジャンクを何個かDIGれた。”目利き”で鑑定して素材を確認した、間違いない。

店員を呼ぶことにする。

「このより分けた物を全部買いたい。幾らになる?」と、俺。店員が俺の顔を見てきた。

店員は少し考えているな。こんな物、値段が決まっているはずが無い。

「これらは、研究などの目的でしょか?、であれば今後も素材を大量に買っていただけるのでしたら金貨5枚でご提供いたします。私どものお店では、少量ですが希小な魔法金属も取り扱っておりますので、今後もごひいきいただけますよう、よろしくお願いします。」

「分かった、約束する。」金貨5枚を支払った。

商品はその場でボックスに格納した。

やった、やってやったぜ。早歩きで店から出る。

「ふーこれで、もう俺のモンだぜ。返品なんてしないからな。」


よーし、次は魔法ギルドだな。場所は確認してある。

入り口にガードマンが立っている強そうだ。

店の中に入った。あまり商品が置いてないなあ、そうかここはそういう店か。陳列棚などに商品をおくような店ではないのだ。

ところどころに薄い本が置いてある。開いて見たが、俺の理解できない文字で書かれている。ウーンわからんな。

スキルカードが何枚か飾ってあった。こりゃ手が出ないな。金貨120枚~180枚の値札だ。商品を見ていると話しかけられた。


「いらっしゃいませ、なにかご入り用でしょうか?」

「ミスリルとオリハルコン、聖銀の相場が知りたい」と聞いてみた。

「現在ですと、インゴット1個各、金貨8枚、金貨17枚、金貨12枚ですね。」

「なるほど、そうか。ここにあるスキルカードだが他にはないのか?」左手で指を指した。

「あっはい。こちらの物で全てです。」と店員、なぜかおれの左手を見ている。

腕時計しかしてないが。

「失礼ですが、そちらの魔道具はどのようなお品でしょうか、参考までにお聞かせ願いますか」と店員。

「ああこれか、俺の国で売っている魔道具でな、太陽の光で力を蓄え、一日の時間を表示する物だ。なかなか便利だ。俺の国では、デジタル腕時計と言うものだ、紳士のステータスでもある。」と説明した。

 まあこの腕時計ではくだらない”高級腕時計の価格でのマウントの取り合い合戦”は不可能だな。バイトではスマホを見ることを禁止している所が多い、お客さんに無礼となるらしい。

まあ合理的ではない考えだが、理屈は分かる。

 チラッと腕時計を見るのと、スマホを見るのでは、アクションがだいぶちがう。ビジネスマンの場合、腕時計の方が印象が良いことは間違いない。

例えば面接している時に腕時計は確認できるが、スマホを見るのはNGだろう、重要な会議とかでもだ。役員の前でスマホ見れるか?だれでも分かる。

 だからいまどき、腕時計をわざわざしているのだ。

で、これはなんのこだわりも無い安物だ。

大手のGにあからさまに似ている気もする。


「さようでございますかそれは素晴らしい物をお持ちですね。よろしければ、あちらの部屋で係の物に拝見させてもよろしいでしょうか?」と店員、

「ああ、問題ない。」

部屋に移動し、店員が別の店員をつれてきた、少し偉い感じの店員だ。



「無理を言ってすいません。では拝見させていただいても」と偉い店員が言ってきた。

「ああかまわない」腕時計を外し、トレイに乗せた。店員は白い手袋をはめて、俺の腕時計を見ている。

「鑑定をかけてもよろしいでしょうか」と聞いてきた。

「ああ、スキルだな、全く問題ない」と俺、

たしか商品名くらいしか表示されないよな。

ソーラーパワーの腕時計とかなんとか、ブランドか、それくらいだ。

「こちらいかほどの物でしょうか?」と店員。

たしかAmazunで3800円だったな。

「金貨380枚だな。あまりよく覚えていない。すまん」おもいっきりふっかけてみた。

「ほう、380枚」店員がなにやら裏で話し始めた。こちらに戻ってきた。



「差し支えなければ、こちら金貨300枚で買い取らせていただけないでしょうか、このような魔道具を探しているところでしたから。」と店員。

3800円の時計が換算して300万円の値打があるとは。うーん。そうだ、

「ちょっと待て」リュックから物を出す。確かここにあった100円ライターだ。ぼろっとペットボトルが落ちた。俺が水筒代わりにしている物だ。テーブルの上に置いておいく。

「この魔道具、100円ライターと言う物で、火が簡単につけられるものだ。使用回数はまあ限りが有る」と言いながら火をつけて見せる。

「おお、なんですかそれは初めて見ました」と店員達、俺が横においたペットボトルも気になるみたいだ。

「これは、魔法の素材でできた水筒だ、綺麗だろう軽くて丈夫なんだ」とペットボトルを見せて、水を飲んだ。

「この2つもつけて、金貨380枚でいかがだろうか?おれは損も得もしていない」

と言ってみた。

「分かりました、ではこちらにサインを、冒険者ギルドのカードをお持ちでしょうか?」

ああ、持っている。と言ってカードを見せた。

「ちなみに、その時計は太陽に当てないと止まるからな。水にはなるべくつけないように、それに、大切に使わないと1年や5年くらいで止まる可能性もある。それについては責任持てないぞ、現状状態での取引だ」と言っておく。


「はい、かしこまりました」

「確認が終わりました。こちら、金貨380枚です。お確かめください。」キ、キター大金だ。袋を開けて見る。だいたいありそうだ。目がくらむな。ボックスにぶち込んだ。

「だいたい、有るな、これで良いだろう、では失礼する。」

早々に立ち上がり、店を出た。



早歩き、いやもう小走り、しまいにはほぼ全速力で走って宿屋に戻った。

フー、何も悪いことしていないのに、なぜか凄く悪い犯罪を犯した気がする。

”はあ、はあ、はあ”すごくドキドキする。

中学生がエロ本買ったような気分に近い。

これが犯罪者の心境なのか、コレが犯罪のスリルと言うものなのか。

あっやべ、ステータスを見てみよう。詐欺師・盗賊とかになっていたらやばいな。


「”ステータス・オープン”」えっ、


”上級職”にクラスチェンジしますか?と表示されている。なっなにー。


やるなら、いましかねえ!!親父もよく言っていた。


「もうOK押すしかないでしょ。」ポチッとな”OK”を押した。

”ジャンクヒーローにクラスチェンジしました。”と表示された。


たったいま、俺は、”異世界でジャンクヒーロー”になった。


ステータスを確認する。な、なんだこれは。新しい名前のスキルが表示されているぞ。

しかも、どれも微妙な感じだ。

攻撃系のスキルは今まで通り無いみたいだ。無いな。無いぞ。


少し久しぶりにステータス見たから解除条件が不明だな。

LV20の時では無い。

LV20になったとき、もしかして上級職になれるのか?と確認したからだ。

じゃ、今日の行動なのか、ジャンクを買い、ジャンクレベルの腕時計を売った。

うーんそれ以外かもしれんが、まあ結果オーライだ。OK牧場の決闘だ。

どのみち俺のジョブはレアジョブだ。

俺の知っている会社で言う、プログラマーから、開発マネージャーになったようなもんだ、プロジェクトマネージャも射程圏内にはいってきた。

コレはめでたいことだ。

”バンザーイ”

おれは上級職になったあ。

でもスキルはショボそうだな。

必殺技が欲しかった。逆回転3回ウルトラキックとかでも良いのに…トホホ。


①ミチル:ジャンクコレクターLV21 → ジャンクヒーローLV1

*アクティブスキル*

 マルチリペア

 目利き

 クリーニング

 (新)エコロジーリサイクル

 (新)永久機関

 (新)魔獣解体


*パッシブスキル*

 節約レベルアップ(中)→ 節約レベルアップ(大)

 省エネ(小)     → 省エネ(中)

 コレクターボックス

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ