銀色のゴーレム戦士誕生
第16部分 銀色のゴーレム戦士誕生
「本当にこんなのつくるんですかあ?」とスザンナ、
「ああ、大丈夫だ、オレの予想だと、ミスリルで精巧な人型を作れば魔法をかけることができる。こいつには働いてもらう、足はまあいいとして、指1本1本は人間のように作ってもらいたい。何かと便利なはずだ。同時にこないだ水源で狩りまくったレッサードラゴンの余っている革で服を作ってくれ。裸だとなにかとな。」と俺。
「そうですか、えーっと、足の真ん中のその…あれはどうします?」とスザンナ、
「うーんどうしようか?、こいつは繁殖しないから不要だろう」
「ですよね」とスザンナ、
「では”アイテム作成”」スザンナがスキルを起動し、ゴーレムの元になる人形を作成した。もちろんミスリルだ。ミスリルは高価なのでインゴット1つ分にした。まだ”(小)”だしな。
「できました」とスザンナ、
「おお、結構かっこいいな」一番大きなプラモデルぐらいの大きさで丁度よい。革の服をきている。眼と鼻と口は黒く穴があいている感じで、まさにゴーレムだ、体格はボディガードのようで強そうだ。
「では、この人形をゴーレム化してもらおう。ユリ、やってくれ。」
「はい、ではやります」とユリ、真剣だ。
「”ゴーレムクリエイト”」とユリ。
ゴーレム作成の魔法を唱えた。ミスリル製のボディが光り、先ほどの作成したばかりの人形の表面に細かな模様のようなものが刻まれた。
「おお、きたやはり土人形や布で作った人形ではだめだったんだ。魔法の通りが良い魔法金属でないと」と俺。
「では、次に、ゴーレムに命を吹き込んでもらおう。ユリ、次の工程だやってくれ」
「”スピリットクリエイト”」とユリ
ゴーレムに命を宿す魔法を唱えた。
一瞬ピカーと光り、なにかが起こったようだ。これで完成のはずだ。よく分からんが。
しかし、ピクリとも全く動かんな。
「おい、ゴーレム動け、立て、立つんだゴーレム!!」ウーンなんでだ、全く動かない。
「魔法はうまくいきました。土人形とかは完全に失敗してましたから」とユリ、
「うーん、”ゴーレムちゃん動いて”」ユリがゴーレムに触れながら言った。
すると、なんとゴーレムが立ち上がった。
「わっ動いた、こ、怖えー」と俺、
実際に人形が動き出すと何だか怖い。
こう言う人形がナイフを持ってクリスマスの夜に襲ってくる。
そんなホラー映画を観たことがあるからなのかも知れない。
「そうか、なるほど。このゴーレムはユリ専用だ。ユリの従魔だからな、つまりユリの命令しかきかないんだ」と俺。
「へえ、そうなんですかあ。じゃ”歩いて、これ持ち上げてみて”」ユリがゴーレムに指示した。
ゴーレムがテクテク歩くと、皿を持ち上げ、そして下ろした。
つぎは勝手に体育座りだ、そして立ち上がるとジャンプして手を上げて振った。
ユリを見ると笑っている。楽しそうだ。
「この子、わたしが念じただけで動きます。すごい。名前をつけた方が良いみたい。なんかそうしてくれとお願いされた感じがしました。」とユリ。
従魔と主は念じるだけでコミュニケーションができるみたいだ。テレパシーみたいな物だろう。
「ユリ、これはユリの従魔だ、名前はユリがつけてあげなさい。それが一番だ」と俺。
「うん、そうします。えっと、ノリユキにしょうかな」とユリ、
「ゴーレムのノリユキいいんじゃないか」ノリユキねえ。
なんか理由あるのかなあ?好きな男の子とか、アイドルとか?
「ユリ、どうしてノリユキなんだ」
「死んだ弟の名前なんだあ」とユリ、とても悲しそうな顔をした。
ガビーン、周囲にいた全員が”カチン”と凍り付いた。これは爆弾ひいちまったなオレ。
「そ、そうかそれはいい名前だな。じゃこれからはノリユキを大切にな。俺たちの新しい仲間だ。銀色のゴーレム戦士ノリユキの誕生だ。アハハハ、みんなよろしくな。ハハ」と俺、なんか自分の部屋に帰りたくなったぞ。
「ユリ、ノリユキの能力研究と面倒は頼んだぞ、それじゃ」と言って立ち上がると他メンバー全員から睨まれた。
「じゃあな」”バタン”ドアを閉めた。
フー根が深いなあユリは。
<ゴーレム作成(小)の魔法の研究 研究者:ユリ>
①ゴーレムちゃんは、1日1回私が、触ってMPを補充するだけで動き続ける。眠ることは無く、MPが自動で回復することは無い。停止した状態になった場合、触ってMPを補充すると、再度動くようになる。他のひとがやると無反応だ。
②ゴーレムちゃんは、単純作業の繰り返しが得意だ。
③ゴーレムちゃんに、MP回復ポーションを与えたところ飲んだ。しばらく観察したところ、MP回復ポーションを再度飲みたがることが分かった。小さな水筒があれば、 自分で判断して、MPを補充しながら長時間動くと思われる。私があげたMP回復ポーション以外飲まない。他人のあげたMP回復ポーションに興味は無いようだ。
④ゴーレムちゃんに、表情は無い、笑わない、泣かない、怒らない。
⑤ゴーレムちゃんは、小さいけど大人の男と同じくらいの力がある。力持ちだ。
⑥ゴーレムちゃんは、そこそこ素早い。子供が動く程度に早い。私のスピードと同じくらいだ。
⑦ゴーレムちゃんに、木の棒を持たせ、練習としてベン姉さんと戦わせてみた。弱かった。ベン姉さんが言うには、私の動きに似ているとのこと、私が強くなれば、ゴーレムちゃんも強くなる可能性がある。
⑧ゴーレムちゃんは上に書いた理由から戦力になる。みんなも同じ考えだ。
⑨私は魔法以外にも剣術を覚えて、ゴーレムちゃんを強くしたい。
⑩ゴーレムちゃんは私以外の言葉を理解する。でも私の命令以外聞かない。
⑪ゴーレムちゃんは呼吸をしていない。水の中で作業ができた。重いので浮かばない。
⑫ゴーレムちゃんは私が命令すると、ポケットに入れるほど小さくなれる。元の大きさより大きくなれない。一緒に作成した革の服は同時に小さくなったり大きくなったりする。すごい。
⑬ゴーレムちゃんは私が隠れても見つけ出せる。居場所が分かるようだ。
⑭ゴーレムちゃんはパーティメンバーにはなれない。私の装備品の扱いになるようだ。
⑮ゴーレムちゃんの名前は”ノリユキ”に決めた。
⑯”ノリユキ”は私の親友だ。




