竜騎士男爵とアサシンメイド
第14部分 竜騎士男爵とアサシンメイド
「スザンナ、昨日買った素材の装備っていつ出来るの?」と俺、
「もう昨日のうちに全部出来てます」とスザンナ、
仕事速いな、もう全部できたのかあ。
「あれだけの量だと、MP大丈夫だったか?」
「全然大丈夫でした、まだまだ作れます。あの感じですと1日だいたい30個~40個ぐらいアイテムが作成できそうです。1個あたり10分~20分ぐらい必要です。でも結構疲れますね。休み休みでないと、集中力が持たない感じです。」とスザンナ、
「スザンナ、でさあ武器屋でサービスでもらったナイフがコレなんだけど」と俺、
サービスでもらったナイフは、”ダマスカスのバタフライナイフ”だ。
俺の世界で昔流行った物だ。スザンナにお決まりの”カチャ、チャカチャカ”とバタフライナイフを開いて見せた。
「な、なんですか?い、今の技は?」とスザンナが驚き。目が”キラッ”と輝いたのが分かった。
スザンナがこういうの大好きなの知ってんだ。
「これ、バタフライナイフって言う物なんだ。こうやって、閉じたり”カチャ、チャカチャカ”、開いたり”カチャ、チャカチャカ”、回したり”カチャ、クルクルクル”と出来て少し遊べて、実際に料理や獲物の解体にも使える。閉じてる時は、刃の部分は隠れているから、ポケットに入れても安全なんだ」とバタフライナイフについてデモと説明をする。
「それ、ムチャクチャかっこいいじゃないですか?、私も欲しいです。」とスザンナ、
「開閉の練習する時は、刃をテープで隠してからしないと、怪我するからな。」
リュックから出したビニールテープで刃を隠した。
「それ面白いだろ?」と、俺
スザンナに、”ダマスカスのバタフライナイフ”を渡した。
「あっ”ボロ、ゴテ””カチャ”あっあれ、うまく出来ません。難しいです。」とスザンナ。
「なかなか難しいけど、少し練習すると出来るようになる。そのナイフさあ、作ること出来る?」と俺、
「ダマスカス鋼とライトメタルが少しあれば、見本もここにあるし、小さいので簡単に出来そうです。難しい物ではないですね」とスザンナ。
「じゃそれ、貸しておくから研究しておいて。」と、俺。
「ミチル、もう一回”開・閉”をやって見せてください。」
「これを、こうして、ひっくり返してこう。で逆に閉じるときはこうして、こう。な」
「これを、”カチャ、チャカチャカ”こう。こうして”カチャ、チャカチャカ”こう。あっなんかゆっくりやるとどうにか出来ました。なんか不良って感じしますう」
「うお、上手。そんな感じで少し練習して速くやるんだ。面白いでしょ」
「はい、これは凄いです。なんか未来を感じます。でもこれ小さくて戦闘用ではないですね。ウーン、これがこうなって。なるほど」なんか細かいところまで見始めたな。
「じゃあ、よろしくな」
「新しい装備を出しますね”ボックスオープン”」とスザンナ、
新しい装備をもらう、ダマスカスの武器だ。このランクになるとかなり工芸的にも手触り的にも品質が上がるな。かっこイイ。
「みんなの分は?」
「もう渡して、古い装備はボックスに入ってます。次に武器屋にいったら買い取ってもらいましょう」
「そうだな、こないだのレッサー・ドラゴンの討伐の時みたいに、武器抜けなくて。ってなことあるから”鉄の槍”はキープしておくよ」
「槍は投擲も可能な武器ですので、キープしても良いですね。」とスザンナ、
「じゃあ、朝ご飯も食べたし、装備整えて男爵の家に向かおう」、と俺
現時点のパーティの装備とステータスを確認しておく”目利き”のスキルを起動した。
「スザンナのおかげで良い武器が安く入手できて助かる。これからもよろしくな」
「ミチルのおかげです。これからもがんまります。」とスザンナ。
うーん、ユリのスキルでゴーレム作成(小)、時空間魔法(無効)が気になる。
魔法に詳しい人がいないかなあ。時空間魔法(無効)は魔法使いになるだけでは有効にならないのか、なんらかの条件を満たしてないのかな。
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<装備>
①<ミチル>
頭 ライトメタルの兜
手 ハードレザーのグローブ
胴体 竜革のジャケット
足 ハードレザーのブーツ
盾 ライトメタルの小盾
武器1 (新)ダマスカスの槍(スザンナ自作)
武器2 (新)ダマスカスのショートソード(スザンナ自作)
武器3 Amazunの大型ナイフ
武器4 鉄の槍(予備:レッサー・ドラゴン対策としてボックス内キープ)
②<レン>
頭 竜革の帽子
手 ハードレザーのグローブ
胴体 ライトメタルの胸当て
足 (新)竜革のブーツ+靴底(エゾキングオオヤモリの足裏革)(スザンナ自作)
武器1 Amazunのコンパウンドボウ(60ポンド)
武器2(新)ダマスカスのショートソード(スザンナ自作)
武器3 投げナイフ
③<ベン>
頭 ライトメタルの兜
手 ハードレザーのグローブ
胴体 ライトメタルの胸当て
足 ハードレザーのブーツ
武器右 ダマスカスのロングソード(スザンナ自作)
武器左 鋼のロングソード
盾 ライトメタルの小盾(背中)
④<スザンナ>
頭 ライトメタルの兜
手 ライトメタルのガントレット
胴体 ライトメタルの重鎧
足 ハードレザーのブーツ
武器1 (新)ダマスカスの大斧(スザンナ自作)
武器2 鋼のタガー(上質)(スザンナ自作)
武器3 ダマスカスのバタフライナイフ(ミチル借、研究中)
⑤<ユリ>
頭 (新)魔法使いの帽子
手 (新)竜革のグローブ(スザンナ自作)
胴体(新)魔法使いのローブ
足 (新)竜革のブーツ(スザンナ自作)
武器(新)ミスリルの魔法杖
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<スキル>
①ミチル:ジャンクコレクターLV15
*アクティブスキル*
マルチリペア
目利き
クリーニング
*パッシブスキル*
節約レベルアップ(中)
コレクターボックス
省エネ(小)
②レン:スカウターLV10
*アクティブスキル*
狙撃
ヒットアンドアウェイ
投げナイフ
*パッシブスキル*
状態異常耐性(中)
素早さ上昇(小)
回避上昇(小)
索敵、罠解除、先制攻撃(小)
③ベン:竜騎士LV1
*アクティブスキル*
真空兜割
ドラゴンジャンプ
*パッシブスキル*
回避上昇(中)
防御力上昇(中)
素早さ上昇(中)
剛力(中)
二刀流(中)
スキルコンボ(2)
④スザンナ:鍛冶師LV3
*アクティブスキル*
アイテム作成(中)
アイテム鑑定(大)
アイテム修理
スキルカード結合
なぎ倒し(中)
*パッシブスキル*
剛力(中)
防御力上昇(中)
エンハンスウェポン(中)
エンハンスアーマー(中)
アイテムボックス
⑤ユリ:魔法使いLV1
*アクティブスキル*
攻撃魔法(小)ファイヤーボール、ファイヤートルネード、ウォーターボール、
ウォーターシールド、エンハンスウエポン
回復魔法(小)ヒール
ゴーレム作成(小)ゴーレムクリエイト、スピリットクリエイト、スピリットムーブ
時空間魔法(無効)
*パッシブスキル*
知力上昇(小)
回避上昇(小)
MP回復(小)
ゴーレム従魔(小)
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「宿出るぞ」
宿屋を出る。場所と道は確認済みだ。
「お迎いに参りました」宿の前にローレルマインヤーさん、いた。
ローレルマインヤーさんは竜革の装備に身を固め、タガーと投げナイフ、弓を装備していた。
「ミチル殿、馬車にお乗りください」とローレルマインヤーさん
みんなで馬車に乗り込む、馬車が動き出した。この馬車あんまり揺れないなあ。
「ミチル殿、昨日はありがとうございました、お嬢様もすこぶるお元気になられて、うれしい限りです。」とローレルマインヤーさん
「ローレルマインヤーさんは、アサシンなんですよね。男爵様とはどのような関係なんですか?元パーティメンバーですか?」と俺、
「そうです、旦那様、亡くなった奥様は、鉱山で働く奴隷だった私を買い取り、面倒を見てくださりました。スカウターとしてパーティに参加させていただき、今に至ります。男爵さまにはご恩があります。男爵様はああいう方ですから、時々命を狙われることもございまして。まあ、魔獣や人間と1対1であれば遅れを取ることはまずありませんが、人間相手となるとやっかいです。私がお側にいて旦那様、お嬢様を影からお守りしているしだいです。」と、ローレルマインヤーさん
奴隷と言う言葉に、ベンとスザンナが反応したが、何も言わなかった。
「ローレルマインヤーさんはご苦労されてこられた方のようですね。」と俺、
「いえ、私は幸運でした、鉱山で働く奴隷をご存じですか、まず長生きできません。30歳ぐらいで死ぬ者がほとんど、あのままあそこで働いていたら、私はもこの世にはいなかったでしょね。」と、ローレルマインヤーさん
「さあ、つきました」
馬車が、男爵邸に到着した。とても広い庭だ。奥の方にも庭が、凄いな。
男爵が庭に立って、剣を振り回しているのが見えた。
「男爵、おはようございます。本日はよろしくお願いします」と俺、
「ミチル殿、いらしたな、時間がもったいない。では、今日の訓練に協力してくれるメンバーを紹介しよう。」と数名の冒険者のような人が横にならんだ。
”目利き”で鑑定をしておいた。
「うちの娘も魔法使いとなったので、知り合いのリリン魔道士に訓練を依頼した、エド騎士団長は私の部下だ。槍と大斧もそこそこ使える聖騎士で腕もたしかだ。彼には、ミチル殿とスザンナ殿の訓練をやってもらうことにした。この庭では狭いから、リリン魔道士と、ローレルは向こうの庭と林の辺りに移動してくれ、その方が安全だ。魔法や、流れ矢に当たりたくは無いだろ?ハハ」と男爵、
「では、はじめよう」それぞれ分かれて行く、
レンとか、ユリが離れるは少し心配だけど大丈夫だろう。
クーランラ嬢は魔法使いの装備を購入したようだな。なんかとてもよく似合う。クーランラ嬢と眼が合うと、恥ずかしそうに目をそらされてしまった。
ステータスをみて、スキルを確認しておいた。
やはり思っていた通り、クーランラ嬢は魔法使いだが”ゴーレムのスキルと時空間魔法のスキルが無い。”つまり普通の魔法使いには無いスキルなんだ。ユリの2つのスキルはユニークスキルだ。これは秘密にしておいた方が良いな。
さすがにアサシンと、魔道士、聖騎士の上位職のスキルはすごいな。聖騎士はベンの言うとおり地味だ。
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<目利きの結果>
①ラインハルト男爵 竜騎士LV40
②クーランラ嬢 魔法使いLV1
③ローレルマインヤーさん アサシンLV35
*アクティブスキル*
毒攻撃
魔法矢(小)
隠密移動
*パッシブスキル*
状態異常耐性(大)
素早さ上昇(中)
回避上昇(中)
二刀流(小)
索敵、罠解除、先制攻撃(中)
④リリン魔道士 魔道士LV12
*アクティブスキル*
攻撃魔法(中)ファイヤーボール、ファイヤートルネード、ウォーターボール、
ウォーターシールド、エンハンスウエポン
アイスアロー、アイスシールド、アイストルネード
ライトニングアロー、エンハンスアーマー
回復魔法(中)ヒール、アドバンスドヒール
空間魔法 テレ・ダンジョン、テレ・フィールド
浮遊魔法 フライ
魔法薬合成(中)
*パッシブスキル*
知力上昇(中)
回避上昇(中)
MP回復(中)
無詠唱、2重詠唱
⑤エド騎士団長 聖騎士LV11
*アクティブスキル*
ダッシュ
バックステップ回避
なぎ倒し(中)
回復魔法(小)ヒール
*パッシブスキル*
回避上昇(中)
防御力上昇(中)
剛力(中)
エンハンスウェポン(小)
エンハンスアーマー(小)
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まずは、男爵の技が披露されることとなった。
「ワシの生み出した竜騎士の技を披露しよう、まあ工夫と言うか応用だな」と男爵、
どんなもんよ。ショボかったりして。
①ドラゴンジャンプと真空兜割の組み合わせ
基本型1
”ドラゴンジャンプ”して、着地少し手前で”真空兜割”を起動する。
応用型2
”ドラゴンジャンプ”して、自ら前に回転、回転の途中で”真空兜割”を起動する。
応用型3
みずから自力で高くジャンプして、自ら前に回転、回転の途中で”真空兜割”を起動
その回転が止まる前に二回目の”真空兜割”を起動
②ドラゴンジャンプを縦方向ではなく、前方向や横方向に使用(ダッシュに近い)、そこ から袈裟懸けの真空兜割
③真空兜割を2回連続で繰り出す技
「1つめ、2つめは見て分かるものだったろう。3つめは見ても分からんので、実際に誰かに剣を持ってもらい解説しよう。ベン殿前に、この鉄の剣を持って横に立ってくれ。しっかり持ってくれ、ワシはこの普通の木剣だ。」と男爵、
「通常、木剣で鉄の剣を叩くとこうだよな。”カーン””カーン”」と2回叩いた、たしかに普通だ。
「だが、こう叩くとある不思議な現象が時々起こることを発見した、”カーン”’バシッィ”」と2回目の音が変わった。
「ベン殿、持っていてどうだった?ワシは同じ強さで軽く木刀で叩いただけだ」と男爵
「手が、痺れました」とベン
「そうなんだ、1回叩いて、すぐに2回目を適切な間隔で叩くと、強烈な衝撃になる。」と、男爵
「この現象は、刃の無い剣で訓練していた時に気づいた現象で、まあやってると時々あることなんだ、こう”ガツン”と来る感じだ、おっ、となる感じだな」
「そこで俺は、これを常に発生させることができないかと工夫したんだ、スキルは使わないぞ」と言うと、男爵は木剣で鉄の剣を1回叩き、2回目で鉄の剣を切り落とした。
「えっ!!」と、俺、思わず声が出た。
「すごい衝撃です。」とベン、ベンも驚いた。
「だろ、ワシは今スキルなしで、”木剣で鉄の剣を破壊した。”と言うことは、真空兜割でこれをやるとどうなる?、それがこの必殺技の元だ」と男爵、
男爵すげえよ。本物だよ、竜騎士でなくともかなりの強さだったに違いない。
「それでだ、やっかいなのが、破壊する素材によって、2回目に叩くタイミングが違うと言うことなんだ。これは日頃の工夫と鍛錬で身につけるしかない。つまり、剣術とはほとんどそれにつきる」と男爵、
さすがだな男爵、”基本ゆえに奥義、奥義を知り基本に返る。”どっかで聞いた言葉だ。
「男爵、驚きました、これほどとは、並々ならぬ鍛錬と努力の成果を見た気がします。恐れ入りました。」と、俺。本当に感心した、普通に凄く強いんだ。竜騎士だから凄いんじゃくて、凄く強いから竜騎士になったタイプだ。
「いやいや、それほどでも無い。では分かれて訓練をはじめよう」と男爵、
ベンは男爵に教わり、俺とスザンナはエド騎士団長に槍と大斧の使い方を教えてもらうことになった。途中お昼ご飯をみんなで笑いながら食べ、そして午後も訓練を続けた。
訓練は暗くなる少し前に完了となった。
俺たちは馬車で送り届けられた。
みんなげっそりと疲れっている。
「とりあえず、休憩な」と俺、部屋の前でみんなと別れ、自分の装備を外すと、そのまま少し寝た。
なぜか夢を見た。母の夢だ。夢に出てくる母はなぜか若くて綺麗だ。
「ミチル、きょうの夕ご飯はお鍋よ」と母さん、
「おっ、鍋かあ」死んだ父も若い、
「ビールあったけ」と父、
「買ってきたわよ」と母、そう言えば父が生きていたころは母も時々お酒を飲んでいた。
「おいしいね」僕は肉ばかり食べる、すると父が、
「野菜もくえ」と言いながら、僕のお皿に野菜をたくさん入れる。
”ドンドン”ノックの音で目が覚めた。
「ミチルー起きるニャ、肉食べるニャよー、ニクウ」レンの声だ、
どうやら、夢を見て泣いていたようだ。涙を袖で拭いながら立ち上がった。
レンにも野菜のおいしさを教えてやらんとイカンな。




