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変わったペット
今日はルミもハツネも朝起きた。
また稼ぎに行こうかな、などと話しながら、あたしたちはローブを鴨肉のにおいに染め上げていく。そう、また同じ店に来てしまったのだ。こんなに大きな街なのに勿体ない気はするのだが、相当繁盛しているようで、ひっきりなしに昨日一昨日と見た顔が出ては入り出ては入り。
朝食から昼食まで、ずっと食べ続けるあたしたちとチビ。
もう顔見知りと言ってもいいくらいの常連客が話しかけてくる。
「お嬢ちゃんたち、そいつぁなんだい? 変わったペットだな」
あたしたちは少し言葉に詰まったが、正直に話した。
「ドラゴンの……子どもです。生まれたてのところをつい拾ってしまって」
「ドラゴンか……そういえば最近、このあたりをよく飛んでるな。」
「「「そうなんですか!?」」」
あたしたちは全員ハモっていた。




