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旅路へと

「アキちゃん……アキちゃん、大丈夫?」


 ハツネの声で目を覚ますと、ルミとハツネが心配そうにあたしの顔を覗き込んでいた。


 どうやらあたしは3日もの間、眠りこけていたらしい。他の2人は一晩で目が覚めたとか。この中でいちばん魔力がないのはあたしだから、仕方ないのかな……。


「ん……もう大丈夫みたい。おなかすいてきたし!」

「あははっ、アキちゃんいつも何か食べてるもんね!」

「ルミ、人のこと言えないでしょ!」


 軽口を叩き合って、食事に呼ばれたので遠慮なくいただくことにした。さすがはうちの村の村長がワーウルフをけしかけるくらいだ、本当に食べ物が美味しい。料理の名前は長ったらしくてひとつも覚えられないけど。


「それでお三方、これからどうされるんじゃ?」


 町長が問い掛けてきた。


 これから……魔王討伐の旅なのにこんなところで長居するわけにもいかない。どうしたものだろうか。


「あたしたち、魔王討伐のために旅を始めたんです。あまり長く留まるわけには……かといって、どこへ向かうのかも、全く決めてないんです。」

「そうじゃったのか……。

 魔王討伐といえばの、前回の勇者さまご一行にもこの町を救っていただいたことがあるのじゃ。

 西の洞窟に、ドラゴンが棲みついておってな。

 もしかしたらまだ何かあるかもしれん。行ってみると良いじゃろう。」


 西の洞窟。切り立った崖に、不思議な穴が開いている場所、らしい。

 早速3人で行ってみることにした。

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