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黒幕登場

 人影にしては大きすぎるそれは――できたてぴちぴち、フレッシュゴーレム。……嘘でしょー……ゴーレムと戦うの……?


 あ、いちおー言っとくけど、フレッシュゴーレムのフレッシュはぴちぴちって意味じゃないよ?


 ハツネが叫ぶ。


「2人とも、離れて! 結界を張るから!」


 えっ何この子、超有能。

 そんなの、学校で習わなかったよ?


 さらさらと杖で魔法陣を描き、フレッシュゴーレムを誘導。


「”Siegel!(封印!)


 さて、と……これでこの中から出られなくなったはずだから、あとはコアを取り出すだけ、っと。

 アキちゃん、ちょいちょいっと剣で取っちゃってくれる?」


「ちょいちょいっとって……コアって……え、どうやるの……?」


 ひたすら戸惑うあたし。

 ルミが笑い出す。


「アキちゃん、魔法生物の授業寝てたからわかんないんだー。くすくすっ。

 剣、貸して。

 こうだよっ!」




 ……なるほど。ストーンゴーレムほど硬くないからカンタン……なの……?


 ともあれ、自生するフレッシュゴーレムなどというものはついぞ聞いたことがない。誰か、が、いるはずだ。


「いるんでしょ!?

 わかってるのよ!」


 偉そうに言ってみたが、実は何もわかっていない。大体の悪いヤツは、こういう言葉をかければ出てくるはずなのだ。


「ちっ、まさかSiegel(封印)を使える魔術師が混ざっているとはな。小娘だと思って油断したわ。」


 あ、ほんとに出てきた。

 って、どっかで見たことあるよーな……あれ?




「「村長じゃないですかー!!」」




 犯人は、あたしたち姉妹の村の村長だった。

 理由を問いただすと、トンネルが塞がっている間潤っていた自分の村の観光客が軒並み隣町に流れていったのが気に入らない、と。

 くだらない。実にくだらない理由だ。

 しかも、トンネルを掘ったのはあたしたち。


 ……実は、あたしたちが元凶!?

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