表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/18

りょう

あれから、準備を整えて寮に着いたのは、入学式の前日だった。

学園は全寮制となっていて、それぞれに一人部屋があたえられる。

更紗は自室の姿見の前で、制服を着た自分の姿を見ていた。

長い銀の髪は、紫の紐で首の後ろに束ね、女子用の白地に銀の縁取りがされた詰襟の制服は膝たけ。

腰のすこし下辺りからまえ開きになっているため動きの邪魔にはならない。

同じく白地のピッタリとしたズボンに、膝下までの焦げ茶のブーツが足を包む。

左胸のポケットには、紫の糸で風の紋章が刺繍されている。

そして、なによりも特徴的なのは、分厚いメガネを掛けていることだった。

なにしろ、レンズの厚さのために、瞳の色がまったく判らなくなっているくらいだ。


「はあ。

仕方がないとはいえ、このメガネだけはなんとかしたかった……」


このメガネは特殊な魔道具となっているため、他の物で代用しることが出来なかったのだ。

改めて姿見に映る自分を見つめながら、そっとささやいた。


「これから、すべてが始まる。

世界が滅びるか、それとも無事に乗り越えられるかは、私達次第。

ならば必ず幸せな未来を掴んでみせる……‼」


更紗は自分の決意を口にすると、窓越しに青い空を見上げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ