じしゅくんれん (こはく)
明けましておめでとうございます
実技授業のあと、放課後に姫華は一人で剣を振るっていた。
「……サラちゃんってほんとに凄かったんだ……。
琥珀まで姫って喚んでるくらいだし。
………………。
絶対、追いついてやるんだから!」
姫華は決意を口にしながら剣を振り続けた。
ーーー
「全力で力を振るっても、俺は姫にはかなわない。
どうすればこえられる……」
体を動かすことを選んだ姫華とは逆に、琥珀は思考に耽る。
「更紗の力をこえることは、君には無理ですよ」
「!」
不意に聞こえた声に、驚き振り向く。
見知った顔を見て、おもわず顔をしかめた。
「なぜ、言い切れる⁉」
「君が、彼女をこえようとしているから、です。
彼女、春日さんなら、更紗にならぶことはできるでしょう。
ですが、君は力の意味を取り違えている。
だからこえられない」
断言する声に、琥珀は唇を噛む。
「力を振るうことの意味を、よく考えてみることです。
なんなら、春日さんに聞いてみれば、教えてくれますよ」
声の主は去っていった。
琥珀は訓練所にいるだろう、姫華を捜しにいった。
ーーー
「あれ、琥珀、どうしたの?」
「なにがだ」
「なんかスッゴク落ち込んでない?」
「……」
そんなにわかり易いのか、と琥珀はため息をつく。
「お前は訓練か」
「うん、そうだよ。
昼間のサラちゃん、すごかったからねー。
あれくらい出来ないと、妖からみんなを護れないかもしれないもん。
追い付くためにも、訓練しなきゃ」
「護るため……」
「そもそもサラちゃんって、わたしの力の制御について、訓練してくれるためにいるっていってたから。
失望させたくないもん」
「……どうしてそこまで姫にこだわる?」
「……気がつかない?
サラちゃん、誰かが強い魔力を使ったりしたとき、なんかつらそうにしてたよ。
聞いてみても、なんでもないっていってたけどね。
いままでよそに行ったことがないのって、それが原因じゃないかな。
それでもわたしの力になってくれるっていうのに、その事に甘えて弱いままではいたくない」
「……そうか」
分厚いメガネで隠された表情に、琥珀は気がつけなかった。
それは琥珀はが更紗の力だけを見ていて、更紗自身を見ていなかったからだ。
「力の意味、か……」
そもそも六家の役割は、魔力持ちを率いて、持たざる者を護ること。
いままで何も考えず振るっていた力の意味を、あらためて考える。
「俺のなすべきこと……」
思考しながら、琥珀は歩みさった。
「?なんだったんだろ?」
姫華はおもわず首をかしげた。
この話ですが、焦点がぶれてしまったように感じてしまいました。
そのため、勝手ながら一旦終了とさせていただきます。
一応、切りがよいところまでは投稿します。
読んでくださっている方には、中途になってしまったことを、お詫びいたします。




