友人との再会と誘い 04
中央貿易都市セントナーレに到着した四季崎は、活気あふれる港と多様な人々の賑わいに包まれながら、三年ぶりにギルド本部を訪れる。
かつて「大還輪廻の儀」で起きた騒動と、その後の苦い記憶が胸をよぎるが、感傷を振り払い依頼の完了報告と武器の受け取り、宿泊手続きを進める。
受付嬢イリーネとの和やかなやり取りで心が和らぐ一方、手続きの最中、かつての仕事仲間・銀鏡神楽と偶然再会。
思いがけない再会に戸惑いつつも、四季崎は新たな出会いと出来事への予感を胸に、再び動き出す。過去と現在が交錯するなか、彼の新たな物語が静かに幕を開ける。
一階のホールを抜け、二階、そして三階へと続く階段を、逸る心を抑えきれず速足で駆け上がる。割り当てられた自分の部屋に入り、扉をバタン!と少し乱暴に閉めた。誰に見られることもない自分だけの空間に入り、四季崎はようやく息をつく。
木机の上に、受け取ったばかりの武器『四季』と可変機構の箱を並べ、硬そうな椅子に腰を下ろす。もう隠す必要もないとばかりに、子供のような笑顔が抑えきれない。まず小さな黒い箱を手に取り、期待に胸を膨らませながら開けてみる。
箱の中には、柔らかな緩衝材に包まれた四種類のパーツが入っていた。緑、赤、青、黄色――いずれも長さ十センチほどの滑らかな円柱形で、透明な材質の中央には、極小の生き物のようなものが淡い光を放ちながら封じ込められている。
それが何かは判然としないが、ひんやりとした水晶のような硬質感と滑らかな手触りが、未知の鉱物のような不思議な魅力を放っていた。
箱の中には、それぞれ柔らかな緩衝材に包まれて、緑、赤、青、そして黄色の、色鮮やかな四種類のパーツが入っていた。いずれも長さ十センチほどの滑らかな円柱形であり、その円柱は透き通るような透明な見た目をしており、その中央には、まるでなにか極小さな生き物のようなものが淡い光を放ちながら封じ込められているが、それが何かまでは見定められない。材質は、ひんやりとした水晶のように硬質で、それでいて滑らかな肌触りの、未知の鉱物のようだった。
この可変機構こそが、武器『四季』の真価を発揮させるものであり、武器の形態だけでなく属性まで変化させる重要な要素だ。四季崎はそれぞれの色に対応した属性――緑は『春風』(風)、赤は『蛍火』(火)、水色は『流水』(水)、黄色は『陽土』(土)――という名称を思い出す。
彼は愛おしそうに一つ一つのユニットを手に取り、柔らかな布で丁寧に磨き上げる。中の微かな光の揺らめきをしばらくうっとりと眺め、全て磨き終えると、深く満足したように頷き、名残惜しそうに箱を閉じた。
その勢いのまま、夕方に受け取ったばかりの武器『四季』本体も取り出し、念入りに手入れを始める。金属の冷たさと重み、細部に施された精緻な細工、そして自分の手にしっくりと馴染む感触――それらを確かめながら、四季崎は無心で磨き続けた。
武器の手入れに没頭しているうちに、窓の外の空が東から白み始めていた。夜明けが近いことを告げる静かな光が差し込む。さすがに瞼が重くなり、ごしごしと目を擦りながら、浴室のシャワーで汗を流し、寝間着に着替えてベッドに倒れ込む。
興奮と疲労が入り混じったまま、浅い眠りに身を委ねる四季崎。明日から始まる新たな任務への期待と、手元に戻った武器への愛着、そして可変機構の未知なる可能性――それらが彼の胸を高鳴らせ続けていた。
ギルドの夜は静かに更けていき、四季崎の部屋にも、やがて穏やかな朝の光が差し込もうとしていた。
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