表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
466/484

第466話・復活! 執行者エクシリア

 

「執行者エクシリア…………!! なぜ、お前がここに…………!?」


「あら、アンタの自慢の宝具が今まで私を縛ってたのよ? テオドールがそれを破壊してくれたんだから、こうして元に戻るのは必然と思わないかしらぁ?」


 ガブリエルを軽く弾いたエクシリアは、後ろの弟子を一瞥する。

 テオドールにしてみれば、その姿はかつて敵対した最強の執行者にして、偉大なる恩師。


「師匠…………」


「本当によくやったわねテオドール、師として誇りに思うわ。ここからは――――」


 彼女の手に、2本の短刀が具現化された。

 ”特級宝具”『オーバード・クロック』、使用者のコンディションに応じて巨大なバフを与える武器だ。


「師匠に任せなさい」


 瞬間、エクシリアの体からその場の誰よりも巨大な魔力が溢れ出た。

 これまで敵対してきた中で、エクシリアも漏れなく欠食状態だった。

 しかし3頭身の幻体で、彼女は日本の栄養満点な美味しい食事をしっかり食べていた。


 本体が復活したことで、その有り余る栄養が体へ還元。

 テオドールやベルセリオンと同じく、120%のポテンシャルを発揮するに至った。

 さらに――――


「血界魔装――――『雷轟竜の鎧』!!!」


 天空から1本のイナズマが落ち、天井を突き破ってエクシリアへ当たった。

 煙が晴れると、そこには変貌した彼女の姿が浮かんだ。

 髪と目はより荘厳に輝き、皮膚を美しい紋様が覆っている。


 特級クラスの竜の力をその身に宿す、執行者の究極形態だ。


「この変身を使ったのは渋谷以来かしら、確かに言えるのは――――」


 剣とスパークを纏ったエクシリアは、ニッと笑った。


「わたしはあの時より、10倍強いわよ」


「グッ!!」


 咄嗟にガードするガブリエル。

 瞬間、彼は2刀流の斬撃を正面から食らった。

 激しいスパークが走り、吹っ飛んだガブリエルは壁に激突する。


 砂塵が舞い、瓦礫が砕け落ちる中、執行者テオドールは膝をつきながら目を見開いていた。


「す、凄いです師匠……! あの大天使をこんな簡単に吹っ飛ばすなんて」


「フフッ、アンタのおかげよテオドール。ヤツの宝具を破壊して、体力も半分まで削ってくれた……テストなら100点をあげてるわ」


 大好きな師匠に褒められ、顔を赤くするテオドール。

 この小さく可愛い弟子のためにも、そんな彼女へ全てをベットしてくれた新海透のためにも。


「負けられないわね、サッサと出てきなさいよガブリエル。どうせ大したダメージじゃないんでしょぉ?」


 エクシリアがそう言った時、煙が一気に晴れた。

 奥からは、首をゴキゴキと鳴らしたガブリエルが現れる。


「忌々しい裏切り者が、ずいぶんと肥えて調子に乗ってるね」


「そうねぇ、こんな感覚は生まれて初めてかも……。余計に、アンタたちが哀れに思えて仕方ないわ」


「なに?」


「哀れと言ったのよ、魂が震えるほど美味しい食事を知らない、アンタらの舌バカ加減をねぇ!!」


 エクシリアの持つ剣に、とてつもないエネルギーが集約されていく。

 全身を電気が巡り、彼女の足裏が爆発した。


「ぐっぅううああッ!?」


 一瞬だった。

 まさしくイカヅチのようなスピードで肉薄したエクシリアは、2刀流でもって剣舞を披露。

 あれほどのタフネスを誇ったガブリエルの肉体を、微塵切りにしてしまいそうな勢いで斬っていく。


「滅軍戦技――――『雷轟戦塵斬』!!!」


 それは、今まで思い浮かべはしたが実行できなかった技。

 満天の栄養に恵まれたことで、初めて彼女は己の能力を120%引き出したと言えよう。

 まるで踊るように、しかし何よりも派手に、舞踏会のような上品さと闘技会のような激しさを兼ね備えた連撃。


 80回目の斬撃を食らったガブリエルは、吹っ飛ばされながらも足裏を床に押し付けて踏ん張る。

 全快ならまだしも、進化したテオドールと戦って消耗した後では話が違う。

 長期戦は不利、援軍も期待不可。


 ならばどうするか――――


「どうせ切り札の”暁天一閃(ぎょうてんいっせん)”でも出すんでしょぉ? そんなの、わたしの弟子が見逃すはずが無いじゃない」


「ッ!!」


 エクシリアに釘付けになっていて、さっきまで戦っていた銀髪の執行者を失念していた。

 反射で見れば、もう戦闘不能と思われたテオドールが……両手に今までとは比較にならないエネルギーを溜めていた。


「波動砲――――発射用意っ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やつれたOLだった師匠がこんなにも元気になってw 良いか悪いかはさておいて、魔法少女三姉妹は皆が皆同じ粗食の貧しさで耐えてきたんだな。
やっぱ天界ですら舌バカと言うかメシマズ世界なんだろうな…。 そりゃ蛮族化もしますわなぁ。
カロリー充填120%!  日本の全ての食事の結果を見せれ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ