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王手☆スイーツたっぷりオフィスラブ ~甘い恋愛なんて将棋しか取柄の無い根暗な私にはマジ無理な世界だよ~  作者: 御実ダン


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20/20

20.この命、大切である。(完)

「ねぇお母さん。この写真の人、お母さんとお父さん?」


「えぇ、そうよ」


「でっかいキノコのケーキだ」


「ウェディングケーキって言うのよ」


「ふーん、お山みたい」


「そうね」


「じゃあこっちの赤ちゃんは?」


「それはアナタよ」


「えーっ、うっそだあ、僕こんな小さくないよ」


「だんだん大きくなるのよ」


「ふーん、そうなんだ」


「いっぱいご飯を食べたら大きくなるのよ」


「このキノコのお山みたいに?」


「そうね」


「お父さん、そろそろ帰ってくる?」


「えぇ、そろそろ帰ってくるわよ」


「早く帰ってこないかなー」


「そうね」


「そしたらみんなでご飯食べるんだもんね」


「えぇ、もうテーブルに並べてあるから、お父さんが帰って来るのを待つだけね」


「お母さんのお腹の赤ちゃんも、ご飯食べる?」


「お母さんが食べたご飯が、赤ちゃんにもちゃんと届くのよ」


「ふーん、そうなんだ」


「あら、今からそれやるの?」


「うん、お父さん帰って来るまでね」


「もうそろそろ帰ってくるわよ?」


「うん、それまでお母さんと指すの」


「しょうがないわね」


「振り駒していーい?」


「いいけど、スープの中に落とさないでね」


「よーし、いくぞー」



 その時、玄関のチャイムが鳴った。



 ――結局、私は一度も恋愛なんて出来なかった。






 それは、最初から――





 初手▲愛だったから。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後まで読ませていただきました。 ライトな口当たりのおもしろいラブコメでした。 最後の締め方いいですね。 とても勉強になります!
[良い点] キャラの立ち位置、物語の推進力、過不足ない表現、とても上質な物語でした。 最後の一文が抜群に良いですね。 将棋わからなくても楽しめる作品に仕上げる工夫はとても上手でした。
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